- 読みもの
- お買いもの
- TTJ
- 東京茶寮
- 私達について
-
作家名一覧
- 煎茶堂東京
- 樫原ヒロ
- 相馬佳織
- フじイまさよ
- 稲村真耶
- 児玉修治
- 小野陽介
- 高木剛
- 森岡希世子
- 石田誠
- ちいさな手仕事
- 光藤佐
- 須原健夫
- 淡海陶芸研究所
- 千田稚子
- 中村譲司
- 多田佳豫
- 北井里佳
- 齋藤有希子
- 酒匂ふみ
- 白鷺木工
- 秀野真希
- 林沙也加
- 作山窯
- 中里花子
- 村田匠也
- 荒賀文成
- 水野悠祐
- 南裕基
- 只木芳明
- 色原昌希
- 小宮崇
- 飯高幸作
- 三輪周太郎
- 横山拓也
- 亀田文
- 亀田大介
- 中村豊実
- 高橋禎彦
- SHISEI
- 松徳ガラス
- 村上雄一
- 黒川登紀子
- YŌKI
- 加藤かずみ
- 瀬戸國勝
- 阿部春弥
- シャンブリートリオ
- 入江佑子
- 三野直子
- 古谷宣幸
- 渡辺キエ
- 後藤睦
- 三浦ナオコ
- 濱岡健太郎
- 山田哲也
- WASHIZUKA GLASS STUDIO
- 李荘窯
- おじろ角物店
- 船串篤司
- はなクラフト
- 光泉窯
- 萩原千春
- 藤村佳澄
- 中原真希
- 堀宏治
- 広末裕子
- 文山窯
- 伊藤萠子
- 竹下努
- 角田清兵衛商店
- Eliu
- 紙上征江
- 天野千香
- 四十沢木材工芸
- 水野悠祐
お菓子とお茶|モンブランの新解釈とは。TRÈS CALME「モンブラン」と「やぶきた」シングルオリジン棒ほうじ
2024年12月25日
by 編集部 煎茶堂東京
おいしいお茶を淹れると、お茶菓子が欲しくなる。おいしそうなお菓子を見つけると、どんなお茶を淹れようか想像してしまう。煎茶堂東京のお茶と過ごす日々の中で、ついつい誰かに教えたくなるペアリング菓子をご紹介します。
今回は、エディトリアルデザイナーの小山田倫子さんがおすすめのお菓子について教えてくれました。
千石・TRÈS CALMEのモンブラン
TRÈS CALME(トレカルム)は、2014年に文京区千石にてオープンしたパティスリー。大通りから一本はいった商店街にあり、平日も休日も老若男女さまざまな方が訪れます。
銀座レカンやホテル西洋銀座などを経て渡仏経験もあるシェフパティシエの木村忠彦さんが作るケーキは、どれも細やかな工夫がなされていて、口に運ぶたびに「これはどうなっているのだろう?」と小さな驚きを感じるものばかり。スペシャリテである「モンブラン」も、さまざまな食感と味わいが重なっていて、モンブランの概念をくつがえされてしまいます。
これぞ、モンブランの新解釈!
まるで薪をまとっているかのような姿の「モンブラン」。
薪の正体は、ほんのりとコーヒーの苦味を感じるメレンゲです。その下では栗のなかからわずかに洋酒が香るマロンペースト、ほどよい甘さのクリーム、カシスのムースが層になっています。土台となる生地には、ごろっと胡桃が。ムースのなかにあるカシスの実やメレンゲとともに、さまざまな食感も楽しめるようなっていました。
栗そのものを味わうというより、栗とよく合う酸味や苦味、サクサクしたりカリッとする食感を十二単のように重ねている「モンブラン」が誕生した理由は、なんと木村さんが栗が苦手だったから。モンブランは苦手、と思っている方にも食べてほしいと思わず手土産にしたくなるような、新解釈のモンブランです。
きらびやかな香りが心地よい「やぶきた」シングルオリジン棒ほうじ と一緒に
あわせたお茶は「やぶきた」シングルオリジン棒ほうじ。
袋を開けた時から、焙煎の香ばしさとほんのり甘い香りがします。一口ふくむと、穀物のような甘みが広がり、あとから焙煎のもつ苦味を感じました。
モンブランの後にいただくと、ほうじ茶らしい焙煎をより強く感じることができ、その少しの苦味に心地よさを覚えます。
日頃のせわしなさから離れて、ほっと一息いれるお茶の時間。その傍らにあると嬉しいお菓子たち。
私自身も毎月楽しみにしていた「お菓子とお茶」は、今回が最終回となります。今までお読みいただいた皆様と、掲載にご協力いただいたお店様、お茶の愉しみを探究する機会を与えてくれた煎茶堂東京さんに深く感謝いたします。
またどこかでお目にかかれましたらと願いながら、一杯のお茶とともに日々のなかの「お菓子とお茶」の時間は続いていきます。長らくの連載にお付き合いいただきまして、ありがとうございました。
お菓子に合わせたお茶
お菓子に合わせた器
TRÈS CALME「モンブラン」
価格 | 1個 778円(税込) |
販売時期 | 通年 |
販売場所 | 店頭 |
URL | tres-calme.com |
小山田倫子さん
アパレル業界にてプレスなどを経験後、エディトリアルデザイナーに転身。制作会社や出版社などを経て2011年よりフリーランス。料理人の夫と営む完全予約制のフレンチ、Restro les Années のマネージャーも。Instagram:@noko_oya |
関連記事
-
お菓子とお茶(と猫)|山口県・創作洋菓子のロイヤル「ブランデーケーキ」とEarl Grey Tea 「ベルガモット」×「蜜柑」×「さきみどり」
2024年12月18日
-
お菓子とお茶|気取らず、そのままの栗を。すや「栗きんとん」と「029 めいりょく」
2024年11月18日
-
お菓子とお茶|秋の恵みをじっくり味わう。代々木公園・オイモトーキョーの「蜜芋尽くしのプリン」と「ジュニパーベリー」×「むさしかおり」
2024年11月05日
-
お菓子とお茶|東京・成城アルプスの「モカロール」と「四季春」
2024年10月16日
-
お菓子とお茶|DEAR BUTTER SANDの「幸せの焦がしバターサンド」と「001 はるもえぎ」
2024年10月01日
-
お菓子とお茶(と猫)|残暑で涼を楽しむ熊屋の「麩饅頭」と「062 ごこう」
2024年09月12日
-
お菓子とお茶|DE CARNERO CASTEの「レモンカステラ」と「ジュニパーベリーティー」
2024年08月28日
-
お菓子とお茶|水羊羹評論家の言葉を読み解きながらいただく、菓匠 菊家「水羊羹」と「058 はるみどり」
2024年08月26日