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お菓子とお茶|気取らず、そのままの栗を。すや「栗きんとん」と「029 めいりょく」
2024年11月18日
by 編集部 煎茶堂東京
おいしいお茶を淹れると、お茶菓子が欲しくなる。おいしそうなお菓子を見つけると、どんなお茶を淹れようか想像してしまう。煎茶堂東京のお茶と過ごす日々の中で、ついつい誰かに教えたくなるペアリング菓子をご紹介します。
今回は、エディトリアルデザイナーの小山田倫子さんがおすすめのお菓子について教えてくれました。
中津川・すやの「栗きんとん」
美濃の中津川宿にて元禄元年(1688年)に創業した、すや。
江戸から下ってきた一人の武士がこの宿場町に「十八屋」の屋号で酢の店を開いたことが始まりで、その後、菓子屋へと姿を変えました。
栗きんとんの箱に貼られている版画風の絵に描かれている藁葺きの茶店のように、江戸後期から中山道に面して建物が建っていたのだそうです。
古くから貴重な栗が採れた中津川は、栗処として知られる栗きんとん発祥の地。
栗きんとんといえば、裏漉ししたサツマイモと栗の甘露煮を合わせたものを思い浮かべてしまいますが、中津川の栗きんとんは栗と砂糖のみで作られています。
気取らない、素朴な栗そのままの美味しさで
毎年、栗の収穫時期の9月頃から発売される栗きんとん。
「栗ハ栗ノ味デ」「きんとんは栗のかたちにもどす」という、昔からの伝統を守りながら作られています。
口に運ぶとほろりと柔らかくきんとんがほどけ、ほっくりとした優しい甘みが広がります。鬼皮のほんのりとした苦味がアクセントとして感じられ、最後まで口に残る栗の粒が、気取らない栗そのものの美味しさを伝えてくれるよう。
剥きたての栗そのものを食べているようで、まさにこの季節にしか味わえない美味しさです。
香りの変化を楽しめる「029 めいりょく」と一緒に
3段階で変化する香りが特徴的な「029 めいりょく」。茶葉からも、青く爽やかながら落ち着きのある香りが届きます。
色原昌希さんの八角デミカップへ注ぐと、青さのある美しい水色があらわれます。一口含むと、青さのあるクールな香りからだんだんと穀物のような甘みが広がり、最後はわずかに紅茶のようなタンニンが。
栗きんとんを食べてからいただくと、青さのある爽やかな甘みと旨味をより強く味わえました。
だんだんと寒さを感じるようになるこの季節。気取らないお菓子と一緒に、ほっと一息できるお茶の時間を過ごしたいですね。
お菓子に合わせたお茶
お菓子に合わせた器
すや「栗きんとん」
価格 | 6個入り 1,890円(税込) |
販売時期 | 9月〜1月 |
販売場所 | 店頭・オンライン |
URL | suya-honke.co.jp |
小山田倫子さん
アパレル業界にてプレスなどを経験後、エディトリアルデザイナーに転身。制作会社や出版社などを経て2011年よりフリーランス。料理人の夫と営む完全予約制のフレンチ、Restro les Années のマネージャーも。Instagram:@noko_oya |
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