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食欲が増幅するお茶!? 濃厚な旨みと濃緑美しい茶葉に魅せられます。『058 はるみどり』【2024年8月試飲茶会】

2024年08月01日

by 小野寺友麻

東京茶寮・バリスタ 埼玉生まれ。大学では日本語教育を学び、日本語の先生をしていたことも。日本をもっと知りたい、と東京茶寮へ。カレーと紅茶がマイブームです。

煎茶堂東京で取り扱っているシングルオリジン煎茶は60種類以上(2024年8月時点)。その中でも、通年販売している茶葉と、期間を限定して販売している茶葉があります。

今回は、2024年8月から販売を開始するシングルオリジン煎茶をご紹介!
煎茶堂東京 銀座店ティーコンシェルジュ・四本と、東京茶寮バリスタ・小野寺が試飲してお茶会を行った様子を写真と一緒にお伝えします。

「たくさん種類があるけどどんな味なの?」「どう違うの?」「私が好きなお茶はどういうもの?」など、お茶を選ぶときの参考にご覧ください。

058 はるみどり(鹿児島県産)

販売時期 8月〜9月
特徴 優しく澄み渡った旨味が清風のように通り抜け 美しく撚られた茶葉の鮮やかな緑が目を喜ばす。

小野寺:
「おはようございます。早いもので8月です。日々の暑さが厳しいですが、みなさんいかがお過ごしでしょうか」

四本:
「今月は2種類のお茶が登場します。どちらも鹿児島県産ですが、釜炒り茶と浅蒸し茶という個性が味わえる2種類です」

ひと口ずつ重なる旨みと美しい茶葉に魅せられます。「058 はるみどり」

小野寺:
「鹿児島県は深蒸し茶が多い地域ではありますが、今回のお茶は浅蒸し茶です。今月は浅蒸し茶と釜炒り茶、また違った特徴のお茶なので飲み比べはもちろん、見比べるだけでも違いが面白いと思います」

四本:
「先日まで通年茶葉としても並んでいましたが、今回は今年の収穫のものなので、味わいにも違いがあるかもしれません。それにしても茶葉が美しいです」

一煎目の味わいや特徴

小野寺:
「緑が濃くて、撚りが本当にきれいです。もう既に旨みの香りがしますよ。お湯を注いでからの様子、香りそして味わい、全部が楽しみです…」

四本:
「このお茶は基本のレシピで淹れましょう。茶葉4g、70℃のお湯を120㎖注いで1分20秒待ちます」

小野寺:
「このお茶はお湯を注ぐと緑がより濃くなります。旨みの香りも漂ってきました。香りだけですが、旨みが濃厚なのがわかります」

四本:
「『はるみどり』は『やぶきた』と『かなやみどり』の交配でしたね。『060 やぶきた 仁淀川』と『022 かなやみどり』と親子の飲み比べもできます」

小野寺:
「茶葉が物凄く開きましたね。水色も透き通っていて美しいです。茶葉の香りも凄い…目が覚めるほどの旨みを感じます」

四本:
「唾液が出てくるような、胃が動き始めるような感覚になります。いただきます」

小野寺:
「旨みが濃厚です。旨みが重なりすぎてむしろ苦いと感じているのでは…という不思議な感覚です。甘みもありますが、それ以上に旨みのインパクトがあります」

四本:
「前の年度はもっと大人しめの優しい旨みだったので、印象が変わりました。爽やかな旨みだったのが、どっしりとした旨みになりました。『2024年新茶 山の息吹』などお好きな方はこのお茶も良いと思いますよ」

小野寺:
「飲む程に味わいが口の中に重なります。舌の上が旨みでコーティングされていくようです。とろりと滑らかさがあります。そして一口でも充分厚みのある味わいです」

四本:
「今回は70℃で淹れていますが、50℃や60℃など低めの温度で淹れたら更にまろやかになるでしょうか。水出しを仕込むのも楽しみです」

小野寺:
「二煎目は80℃で10秒ほど。それにしても茶葉がきれいです。葉脈がしなやかなのも見て取れます。いつもと同じ4gですが、急須のスペースが足りない程に開いています」

二煎目の味わいや特徴

四本:
「二煎目の茶葉の香りは春の草の香りになりました。旨みの香りは落ち着いて、草原のような爽やかな印象です」

小野寺:
「一煎目と比べると旨みは強すぎず、バランスが良くなりました。でも引き続き口当たりはまろやかでとろみを感じます。甘くて、旨みもあるし、苦いという程ではないですが青さも感じます」

四本:
「このお茶は8月号のTOKYO TEA JOURNALでもお届けしますが、少し変わったレシピ提案なのでお楽しみに…!」

小野寺:
「楽しみです。お湯の中でもそうでしたが、茶葉が本当に美しいです。さっき摘んできたのではないかと思う程です」

どんなペアリングが合う?

四本:
「食事やお菓子と合わせたくなるお茶もありますが、このお茶はお茶自体と向き合いたくなるお茶のひとつです。合わせるとしたら…塩おにぎりなど、素材の味わいを楽しむものが良いでしょうか」

小野寺:
「塩おにぎり良いですね。お米がより美味しく感じられそうです。一煎目の旨みは特に食欲を増幅させてくれそうです。段々飲み進めていくとお漬物とも合わせてみたいな…」

四本:
「このお茶は迷わず和食が食べたくなります。お寿司屋さんで出てきたら嬉しい…。そして食後は『040 静7132』を飲んだら何も言うことはありません。旨みはしょっぱいものと合いますからね。お蕎麦なんかも良いな…」

小野寺:
「麺つゆに天ぷらをつけていただくのも良いですね。このお茶と合いそうなものは甘いものよりも食事の方が思いつきやすいです。お菓子だったら、甘しょっぱいものかお煎餅でしょうか。と言うことは玄米茶もきっと合いますね」

四本:
「三煎目は玄米を加えて、85℃のお湯を注いで15秒程です。茶葉が本当に広がりましたね」

小野寺:
「玄米茶は二煎目に増してスッキリ、さらりとした印象になりました。一煎目では旨みを、二煎目で程よく爽やかに、そして三煎目で玄米を加えて更に軽やかに。変化があって良いですね」

四本:
「美味しいですね。埼玉にねぎ味噌せんべいってありますよね?今あれが食べたいです」

小野寺:
「ねぎ味噌も良いですし、黒胡椒せんとも美味しいと思います。どちらもお茶がよく進みそうです。改めて、食欲そそる一杯でした」

「058 はるみどり」の味わいノート

・一煎目、濃厚な旨み。とろりと滑らかさがあり、飲む程に味わいが口の中に重なる
・二煎目、一煎目と比べると旨みは落ち着いてバランスが良くなる。引き続き口当たりはまろやかでとろみを感じる
・玄米茶、二煎目に増してスッキリ、より軽くさらりとした印象に
・塩おにぎりやお蕎麦、天ぷらやお煎餅とも合わせたい

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