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煎茶堂東京 7周年記念缶「やえほ」心落ち着ける一杯。【2024年11月試飲茶会】

2024年11月06日

by 小野寺友麻

東京茶寮・バリスタ 埼玉生まれ。大学では日本語教育を学び、日本語の先生をしていたことも。日本をもっと知りたい、と東京茶寮へ。カレーと紅茶がマイブームです。

2017年11月3日、銀座に創業したシングルオリジン煎茶専門店「煎茶堂東京」は、2024年11月3日に7周年を迎えました。

今回は、煎茶堂東京の創業を記念した7周年の特別記念缶をご紹介! 今年は「やえほ」をお披露目いたします。

煎茶堂東京 銀座店ティーコンシェルジュ・四本と、東京茶寮バリスタ・小野寺が試飲してお茶会を行った様子を写真と一緒にお伝えします。

7周年記念缶 やえほ(静岡県産)

特徴 クリアで爽快な渋さが実にオールドファッション。自然と共にじっくり味わう時間に身を委ねて。

小野寺:
「2024年11月3日文化の日、おかげさまで煎茶堂東京 銀座店は創業から7周年を迎えます。改めましていつもありがとうございます…!」

四本:
「本当にありがとうございます。7周年、そして8年目が始まります。日頃の感謝と7周年のお祝いの気持ちを込めて、今年も周年缶が登場します。7周年はラッキーセブン、茶缶も明るい印象で可愛らしいです」

小野寺:
「今年は静岡県のシングルオリジン煎茶です。昨年の『白桃煎茶』を紹介したのがつい先日のようです」

四本:
「今回は静岡県天竜の『やえほ』という品種です。シングルオリジンでの取り扱いは初めてですが、『ジュニパーベリーティー』のベースとして使用されたことがあるお茶です。シングルで飲むと印象が変わるでしょうか…楽しみです」

程よい苦味と素朴な味わいで心安らぐ。7周年記念缶「やえほ」

小野寺:
「品種としては静岡県の在来種で昭和29年に登録されています。玉露用の早生品種で、今回のように煎茶としても使われる品種です。漢字だと“八重穂”と表記します」

四本:
「茶葉の撚りがとてもきれいですね。茶葉は浅蒸し、繊細で緑も濃く、ツヤもあります。どちらかというと華やかでさっぱりした静岡のお茶の香りがします」

一煎目の味わいや特徴

小野寺:
「『ジュニパーベリーティー』の味わいはさっぱり系だった印象ですが、シングルだとどうでしょう…。楽しみです」

四本:
「それでは基本のレシピで淹れていきましょう。茶葉は4g、70℃のお湯を120㎖注ぎます。お湯を入れてから茶葉がゆっくりと開いていくのが美しいです」

小野寺:
「『ジュニパーベリーティー』の味わいはさっぱり系だった印象ですが、シングルだとどうでしょう…。楽しみです」

四本:
「それでは基本のレシピで淹れていきましょう。茶葉は4g、70℃のお湯を120㎖注ぎます。お湯を入れてから茶葉がゆっくりと開いていくのが美しいです」

小野寺:
「水色も透き通っていてきれいです。いただきます。…最初は滑らかさ、その後に苦味、そして最後はほんのり甘味で終わります」

四本:
「味わいというよりは香りの余韻が残ります。印象としてはさっぱりしていますが、旨味のような滑らかさがあります」

小野寺:
「オールドファッションとありますが、良い渋さと言いますか…良い歳の重ね方をしているような格好良さを感じます」

四本:
「また温度が落ち着くと変わりますね。苦味もありますが、より甘味も感じられるようになります。面白いです」

小野寺:
「このお茶は香ばしさがあるわけではないですが、香ばしいお茶を飲んだ後のような感覚があります。『006 ゆたかみどり 』や『047 釜炒りはるもえぎ 』のような後味です。不思議…」

四本:
「捉え方で色んな味わい、香りを見つけることができそうですね。そして『ジュニパーベリーティー』とは印象が変わりますね。ホッともするけれど、面白さも感じられるお茶です」

二煎目の味わいや特徴

小野寺:
「二煎目は80℃で10秒ほど。一煎目よりも水色が濃くなりました。また香りも変わって、少し苦味を感じます」

四本:
「スッキリと清涼感、爽やかさが静岡のお茶らしいです。ハーブ感もあるような…『022 かなやみどり』も香りの系統としては近いかも」

小野寺:
「茶葉も開きましたね。こんなにも開きましたが、茶葉自体は薄くて繊細なことがわかります」

四本:
「二煎目は味わいの印象がガラリと変わります。優しめで香りそのままの味わいがします。最初にふわっと甘味が来て、後から強くはないですが苦味が来ます。口当たりも含めてサラサラと飲めますね」

小野寺:
「改めて一煎目が複雑に色んな味わいがしたことが分かります。もっと味わいにインパクトがありましたね。二煎目は爽やかでスッキリとしました」

どんなペアリングが合う?

四本:
「一煎目と二煎目でもだいぶ印象が変わるので、合わせたいものもそれぞれあるかもしれません。一煎目はクッキー生地のドーナツだったり、サーターアンダギーと一緒にいただきたいです。クリームが入っているようなお菓子ではなく生地を味わう系が良さそう…」

小野寺:
「醤油せんべいやおかきなどバリバリしているもの、食感が硬めのものが良いかもしれませんね。瓦煎餅や生ではない八ツ橋も良いと思います。でも二煎目になるとカステラなどふわふわとしているものが食べたくなりました」

四本:
「アメリカンワッフルも良さそうです。ご飯系だと…胡麻みそ茶漬けなど胡麻の風味が合うような気がします」

小野寺:
「これからの時期は胡麻だれでお鍋をしても良いですね。このお茶はきっと急速冷茶も美味しいと思うので、お鍋のお供も決まりました」

四本:
「二煎目は特にゴクゴクと飲めてしまいます。何も考えないでぼーっとしたいときにも良いかもしれません。一煎目は考えても追いつかない程には複雑だったのですが(笑)」

小野寺:
「最後は玄米茶です。水色は変わらず澄んだ美しさがありますし、改めて茶葉が本当にきれいです。このお茶自体香りが強いわけではないので、玄米の香りが立ちますね」

四本:
「あ〜美味しいです。このお茶を飲みながら毛布に包まって読書がしたいです。リラックスできるけど集中ができるような…作業が捗りそうな一杯です」

小野寺:
「寝る前にも良さそう。個人的にはカフェインに強くないので飲みすぎ注意ではありますが、このお茶を飲んでゆっくりしたいと思わせてくれます。心落ち着く、しみじみと美味しさを感じるお茶です」

四本:
「程よく苦味もあって、玄米とのバランスも良いですね。そして温かいお茶がしみる季節になりました。引き続きお茶を楽しみながら日々を過ごしていけたらな、と思います」

小野寺:
「日々にそっと寄り添ってくれるような『やえほ』、味わっていただけたら嬉しく思います。改めて今回は煎茶堂東京 銀座店の7周年。これまで本当にありがとうございます」

四本:
「ありがとうございます。8年目になりますが、これからも引き続きどうぞよろしくお願いいたします」

7周年記念缶「やえほ」の味わいノート

・一煎目、最初は滑らか、その後に苦味、そして最後はほんのり甘味で終わる。複雑な味わい
・二煎目、一煎目と印象がガラリと変わる。最初にふわっと甘味、後から強くはないが苦味が来る。サラサラと飲める
・玄米茶は程よく苦味があり、玄米とのバランスも良い
・一煎目はクッキー生地のドーナツ、サーターアンダギーや醤油せんべい、二煎目はカステラやアメリカンワッフル、胡麻みそ茶漬けなどと合わせたい。

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