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【試飲茶会】初登場!台湾産の『四季春』を飲んでみました

2023年03月20日

by 小野寺友麻

東京茶寮・バリスタ 埼玉生まれ。大学では日本語教育を学び、日本語の先生をしていたことも。日本をもっと知りたい、と東京茶寮へ。カレーと紅茶がマイブームです。

煎茶堂東京で取り扱っているシングルオリジン煎茶は50種類以上(2023年3月時点)。その中でも、通年販売と期間限定の茶葉、そして季節が変わるごとに楽しめるブレンドティーがあります。

今回は、初めての取り扱いとなる台湾烏龍『四季春』をご紹介!

煎茶堂東京 銀座店ティーコンシェルジュ・四本と、東京茶寮バリスタ・小野寺が試飲してお茶会を行った様子を写真と一緒にお伝えします。

「シングルオリジン煎茶と台湾烏龍茶、どう違うの?」「私が好きな感じのお茶かな?」など、お茶を選ぶときの参考にご覧ください。

四季春(台湾産)

特徴 四季春は烏龍茶の中でも、花の香り、そしてふんわりとミルキーな甘い香りが特徴の茶葉です。特に一煎目の湯を差したときに立ち上る爽やかな香りをお楽しみください。器に残る香りも味わうべきごちそうのひとつです。

小野寺:
「おはようございます。今回は初めての登場となる『四季春』を飲んでいきたいと思います」

四本:
「煎茶堂東京は遂に海を越え、台湾の烏龍茶を取り扱うのですね!これまでもシングルオリジン煎茶の種類が増え、そして季節のブレンドティーも取り扱ってきましたが、烏龍茶は初めてです」

小野寺:
「2017年9月、まだ煎茶堂東京 銀座店がオープンする前のこと。代表の二人が台湾での展示会に参加した際に台湾烏龍に魅せられたのだそうです。その頃から抱いていた、いつかは取り扱いをしたいという想いがこの度、身を結ぶのですね」

四本:
「シングルオリジン煎茶専門店が取り扱う台湾烏龍ということで、煎茶堂東京を知っている方もそうではない方も、烏龍茶を茶葉で淹れる方も全く初めての方にも、どんな方にもお茶を楽しむ新たなきっかけになると嬉しいですね」

いつでも春を感じることができる台湾烏龍。『四季春』

小野寺:
「それでは茶葉から見ていきましょう。まずは見た目が煎茶に比べて全然違いますね!」

四本:
「日本茶だと針のようにピンとした浅蒸し茶や茶葉が細かい深蒸し茶などありますが、このお茶はコロコロとしていますね」

小野寺:
「色味は緑と茶色の間くらいです。乾燥の茶葉の香りは強くないですが、ほのかに甘い香りがします。今回の茶葉は煎茶に比べて大きいので、急須の茶こしを外して淹れていきましょう。細かい茶葉が気になる場合は、器に注ぐ際に茶こしを通すといいですよ」

四本:
「今回、烏龍茶は100℃のお湯で淹れていきます。一煎目は2分待ちます。この茶葉がどんな風に開いていくのか楽しみですね…」

小野寺:
「だんだんいい香りがします…そして茶葉の広がりが凄いです。煎茶とは製法も異なるコロンと丸い形状の茶葉がゆっくりを解けていきます。みるみるうちに一枚の葉っぱになっていきます」

四本:
「浅蒸しの煎茶も葉っぱに戻っていくようだと思っていましたが、また全然違います。茶葉の色味、水色はもちろん、漂う香りも違いますね」

小野寺:
「このようにお茶の違った一面を見ると、世界は広いのだなと実感しますね!それでは、いただきましょう」

四本:
「香りが花のように華やかです!蘭や水仙のような高貴な花を思わせるような香りです。そして甘さが口の中に広がっていきます」

小野寺:
「トロッと感じるような甘さですね。澄んだ水色なので味わいが繊細なのかと思いましたが、しっかりと味わいを感じます」

四本:
「今まで烏龍茶を飲んで甘いと感じたことがなかったので、いま衝撃を受けています...!凄いですね」

小野寺:
「まろやかさもあって美味しいです…間違いなく美味しいことはわかるのですが、煎茶と烏龍茶のそれぞれを美味しいと感じる感覚が全くと言っていい程に違いますね」

四本:
「烏龍茶はペットボトルでも手軽に飲むことができますが、それともまた別物です!もっと茶色くて、香ばしさというか渋みもあるイメージでした。今回飲んでみて、これらのイメージも覆されました」

小野寺:
「また台湾で作られるものと中国本土で作られるものでも、どの程度の成長具合の茶葉を摘み取るか、発酵や焙煎の程度なども異なるのだそうで、今後は烏龍茶の飲み比べも興味深いです。数は少ないですが、日本でも烏龍茶を作っている農家さんもいますので、様々な観点で比べていきたいですね」

四本:
「今回の台湾烏龍は特に発酵の程度が低いので、緑茶に近しいお茶なのだそうですよ。それにしてもこの華やかさやトロみには初めて出会いました。苦みが渋みという概念はほとんどなく、まさに染み渡っていくようです。香りの余韻は残りますが、後味はスッキリですね」

小野寺:
「二煎目も淹れていきますが、急須のスペースが足りない位に茶葉が開いていきます。二煎目も100℃のお湯で、20秒ほどとサッと淹れていきます」

四本:
「それにしてもこの『透明急須』、熱くならないのが生かされていますね!そして透明なので茶葉が開く様子もしっかりと見ることができます」

小野寺:
「普段70℃や80℃と心地よい温度で煎茶を淹れているので、淹れたての熱さにはご注意を(笑)。熱々の方が香りは立ちますが、温度が落ち着いてからの方が味は感じやすいですね。二煎目はスッキリしたでしょうか。一煎目の方がまろやかさを感じました」

四本:
「一煎目と香りが変わった気がします。個人的にはバニラのような甘い香りを感じます。やはり青々しさは和らいだ気がします。一煎目が花っぽかったのに対して、二煎目の方が香りの濃度が濃くなったような印象です」

小野寺:
「煎茶にも花っぽさを感じるものもありますが、それとはまた違うような。本当に煎茶にはない味と香りでいっぱいと言っても過言ではない……。そしてどこまでも煎を重ねられそう…。何煎までいけるのか、そして何煎目が好みなのか、探していくのも楽しみですね!」

四本:
「この口の中の余韻や香りは、普段飲み比べをしているシングルオリジン煎茶とは違う、新しい感覚です。普段煎茶を飲んでいる方にはこの感覚を味わっていただきたいです」

小野寺:
「そして普段烏龍茶を飲んでいる方にはいつもどんなシーンで、どんなお菓子と、どんな淹れ方・飲み方で楽しまれているのか教えてもいただきたいですね」

四本:
「三煎目も淹れていきますが、煎を重ねるごとに茶葉が大きく開いていきます」

小野寺:
「基本的にずっと100℃のお湯で淹れていくので、その点でのお湯の温度を気にせず気楽に楽しめますね。暖かい季節になったら急速冷茶もいいかも…!」

四本:
「三煎目にして少し葉っぱを感じます。若干土っぽさも感じる、秋を想わせるような香りでしょうか。二煎目に感じた甘い香りは落ち着きました」

小野寺:
「香りが少しずつ変化していきますが、味わいは全体を通して苦渋みのない柔らかな飲み口なので、ず〜っと飲んでいられますね。今回は三煎目まで淹れますが、四・五煎目もまだまだ楽しめますよ」

四本:
「三煎目を淹れましたが、どんどん葉っぱが開きます。乾燥のコロコロとした茶葉がこんなにも大きくなるのですね!」

小野寺:
「乾燥した茶葉を4g計った時は、むしろ少ないのかと思っていました。この見た目の変化も面白いですね。いま三煎目まで飲んできましたが、このお茶はどんなものと合わせて飲みたいですか?味わいが柔らかいので、食事と合わせるのもいいなと思います」

四本:
「チーズやハムを挟んだバゲットサンドが良さそう。この四季春で飲茶を楽しむのもいいと思います…」

小野寺:
「肉まん、春巻、胡麻団子…しょっぱいものから甘いものまで色々な組み合わせができて楽しそう!甘いものだと…シュークリームはどうでしょう?カスタードクリームと四季春のまろやかさが合いそうです」

四本:
「まさに、ついさっき木から詰んだような茶葉です。ちょうど一芯二葉を見つけました」

小野寺:
「最初のコロンとした乾燥の茶葉がここまで葉っぱに戻るなんて…驚きです」

四本:
「台湾茶・中国茶に作り方のルーツを持つとされる釜炒り茶もクリンとした茶葉ですが、比べるとやはり違いますね。ルーツはあるとはいえ、釜炒り茶には青々しさを感じるのだと比べると実感しますね。いや〜世界は広いのですね!」

小野寺:
「区別こそされますが、煎茶も烏龍茶もお茶であることは変わりません。いつも煎茶と合わせているあのお菓子と烏龍茶を合わせてみるというのもいいですね。今回の『四季春』を機にみなさんのお茶の世界が広がっていくと嬉しいです…!」

「四季春」の味わいノート

・一煎目、香りは蘭や水仙など高貴な花を思わせるような華やかさ。トロッとした甘さが口の中に広がっていく
・二煎目は一煎目に比べてスッキリ。バニラのような甘い香りを感じる
・三煎目、若干葉っぱや土っぽさも感じる、秋を想わせるような香り。香りが少しずつ変化するが、味わいは全体を通して苦渋みのない柔らかな飲み口。飲み飽きしない
・バゲッドサンドや肉まん・春巻・胡麻団子などの点心、シュークリームとも合わせてみたい

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