6,000円以上で送料無料!平日9時までの注文で当日出荷。金(9時以降)~日祝は翌営業日発送。

お茶の時間です vol.04「こたつと焼きみかん」

2022年12月20日

by 煎茶堂東京編集部

お昼ご飯を食べて、また仕事をして、ふうっと息つくこの時間。ちょっと手を止めて、お茶でも飲んで、休憩してほしい。そんな気持ちから誕生したお茶時間専用エッセイです。あなたのティーブレイクに合わせて午後3時更新。

さあ、お茶の時間です。

こたつと焼きみかん

あっという間に今年も終わりに近づいてきましたね。冬といえば、こたつ。実家では、寒くなると長方形の大きなこたつを出して冬支度を始めます。

実家で2匹飼っている猫たち。冬毛を纏ったまあるい生き物が、こたつにピタリと張り付いてぬくぬくと暖かそうな顔をして寝ています。

そんな実家の貫禄あるこたつには、当たり前のようにみかんが置いてあります。

東京で過ごすこと早10年。当たり前だと思って手にとっていたみかんは今じゃ特別。みかんに思いを馳せていたところ、先日展示会にいらっしゃったお客様に、お家に沢山あるから……とみかんをいくつかお裾分けしていただきました。

こたつのお供であるみかん、皆さんはどうやって食べていますか? そのまま食す以外に選択肢が無いという方が多いかもしれません。

実家では石油ストーブの上にみかんを直置きし、数分焦げるまで待ちます。少し焦げ目がついてきたらひっくり返し、両面焦げ付くように。

いただいたみかんは、懐かしい“焼きみかん”に調理して今回のお茶「005 おくみどり」と一緒にいただきます。東京には石油ストーブが無いのですが、キッチングリルで数分焼くだけで、とても簡単です。

005 おくみどり」はしっかりと濃い緑色をした茶葉。個人的な感想ですが、一煎目は少し苦味を感じ、二・三煎目になるにつれてより甘みを強く感じました。芳ばしさを感じる緑茶は、この焼きみかんと特に合う。みかんを加熱することにより甘みが凝縮され、これは立派なスイーツです。みかん一房を口に頬張り、お茶を啜る時間を贅沢……と感じているわたしは、大人になった証拠でしょうか。

今の暮らしにこたつは無いけれど、ぬくぬくと温まりながらお茶を嗜み、今年一年を振り返ります。

今回ご紹介したお茶

「ritsuko karita」デザイナー
苅田梨都子
1993年岐阜県生まれ。バンタンデザイン研究所卒業後、梨凛花を6年間手掛け現在はritsuko karitaとして活動中。2022年4月より母校にて講師として勤務。洋画専門チャンネル『ザ・シネマメンバーズ』にてコラム連載中。Instagram:@ritsuko627
こちらのページでご紹介した商品

関連記事