- 読みもの
- お買いもの
- TTJ
- 東京茶寮
- 私達について
-
作家名一覧
- 煎茶堂東京
- 相馬佳織
- フじイまさよ
- 稲村真耶
- 児玉修治
- 小野陽介
- 高木剛
- 森岡希世子
- 石田誠
- ちいさな手仕事
- 光藤佐
- 須原健夫
- 淡海陶芸研究所
- 千田稚子
- 中村譲司
- 多田佳豫
- 北井里佳
- 齋藤有希子
- 酒匂ふみ
- 白鷺木工
- 秀野真希
- 林沙也加
- 作山窯
- 中里花子
- 村田匠也
- 荒賀文成
- 水野悠祐
- 南裕基
- 只木芳明
- 色原昌希
- 小宮崇
- 飯高幸作
- 三輪周太郎
- 横山拓也
- 亀田文
- 亀田大介
- 中村豊実
- 高橋禎彦
- SHISEI
- 松徳ガラス
- 村上雄一
- 黒川登紀子
- YŌKI
- 加藤かずみ
- 瀬戸國勝
- 阿部春弥
- シャンブリートリオ
- 入江佑子
- 三野直子
- 古谷宣幸
- 渡辺キエ
- 後藤睦
- 三浦ナオコ
- 濱岡健太郎
- 山田哲也
- WASHIZUKA GLASS STUDIO
- 李荘窯
- おじろ角物店
- 船串篤司
- はなクラフト
- 光泉窯
- 萩原千春
- 藤村佳澄
- 中原真希
- 堀宏治
- 広末裕子
- 文山窯
- 伊藤萠子
- 竹下努
- 角田清兵衛商店
- Eliu
- 紙上征江
- 天野千香
- 四十沢木材工芸
- 水野悠祐
【お菓子とお茶】大人の乙女心をくすぐる松本・開運堂「白鳥の湖」と「ジャスミンティー」で上品な儚いティータイム
2021年10月04日
by 神まどか
煎茶堂東京・東京茶寮/デザイナー 青森県生まれ。最近の趣味は中国茶と茶道具収集です。
口にする前からウットリしてしまうおやつ。包装に、その意匠に、味わいに、常に私たちはそこに癒しを求めています。そして何といっても美しいお菓子には、美味しいお茶が欠かせない。
今回、食いしんぼうデザイナーの神(じん)が紹介するのは、雪国・長野は松本で愛されてきた人気のおやつ。その上品な佇まいとこの上なくほのかなお菓子は、向き合う人を清々しい気持ちにさせてくれるのです。
開運堂の「白鳥の湖」
開運堂は、明治17年呉服商から菓子業に転じて(!)以来137年もの間、長野・松本で愛されているお菓子屋さんです。
夫の地元が長野ということで、年末は私の地元・青森から長野へ雪国to雪国の移動。それから私にとって長野は「第二の故郷」となり、それまでは全く知らなかった長野のお菓子も身近に感じるようになりました。
今回ご紹介するのは、長野の中でも「中信」と呼ばれる松本市の銘菓。お茶の定期便「TOKYO TEA JOURNAL」VOL.20「魅惑の、あんこ道」でも紹介した開運堂の洋菓子「白鳥の湖」(1,372円税込)です。
スペイン菓子がベースのソフトクッキー
「白鳥の湖」のパッケージの缶には、地元・松本の画家である柳沢健(やなぎさわ・たけし)氏によって描かれた白鳥と湖、北アルプスの風景画がプリントされています。その側面には、ポイントの白鳥アイコンや、本店の屋号でもある「Mai à Paris」(パリの五月)の文字が。
大人になった乙女たちは、この缶が持つ特別なかわいさにめっぽう弱い。このディテールに、いちいちキュンと胸打たれてしまうのです。
缶を開けると、ふわっとひらく甘いシナモンの香りに思わずウットリと酔いしれてしまいます。中には、ひとつずつ丁寧に和紙の袋に包まれた「白鳥の湖」が16枚。初めて出会ったお菓子なのに、そこには安心してしまうような懐かしさが詰まっていました。
白鳥のマークが印刷されたシール。ここにもキュン…。
「白鳥の湖」は、スペインの修道院で考案された落雁のようなやわらかいクッキー「ポルボローネス」をベースに、シナモンの香りをぎゅっとつめこんだソフトクッキー。
毎年多くの白鳥が飛来する犀川(さいがわ)の「白鳥湖」から名付けられたこのお菓子は、舌の上にのせるとホロホロと溶けていく口どけがなんとも楽しい。
缶の開封、そして袋を開けるところから口に運ぶその瞬間に至るまで、特別で繊細な体験を味わうことができます。
上品なシナモンの香りに、ジャスミンの花香を纏わせて
この奥ゆかしいお菓子には、香りの華やかなお茶がぴったり。
同じくシナモンのような甘い香りの「002 香駿」を!といきたいところですが、2021年収穫の「002 香駿」は甘味が抑えられ今までとは違った印象に仕上がりました。毎年同じ品種、同じ農園でも違う味わいを楽しめるのがシングルオリジンの醍醐味。
今回は、この夏誕生した「ジャスミンティー」と合わせて、香りで調和する垢抜けたティータイムを過ごしてみましょう。
煎茶堂東京の「ジャスミンティー」は「かなやみどり」とジャスミンの花をブレンドした、煎茶ベースのブレンドティー。
高温で抽出すると華やかな香りとスッキリした後味を生み出すかなやみどりは、一煎目85℃120ml1分、二煎目85℃50ml30秒を、急冷で淹れて混ぜ合わせるこちらのレシピで。
さわやかに香る初夏の「ジャスミンティー」レシピ
茶葉にお湯を注いだ瞬間からふわりと漂う香りが何とも印象的な、花茶のクイーン「ジャスミンティー」。
詳細をみる
茶葉のミルキーな香りを堪能したら、まずはお茶をひと口いただきます。心地よい苦味に、スッと引いていく後味が気持ちいい。秋の始まりながらまだ暑い時間帯のある今の季節にちょうどいい味わいです。
スッキリした口に「白鳥の湖」を運ぶと、シナモンの華やかな香りとほのかな甘さが広がり、肩の力がほぐれていくよう。お気に入りのおやつはパクパク食べてしまう私ですが、この上品さを前にすると毎日少しづついただこう、という気持ちに。
そこにあるだけで、目の前の人間をこんなに上品で清らかな気持ちにさせてしまうのだから、お菓子の力というのは偉大です。
特別なときに、大切なあの人に手にしたくなる、上品で乙女心をうんとくすぐる長野のおやつでした。
開運堂「白鳥の湖」
商品名 | 「白鳥の湖」 |
価格 | 16枚入り 1,372円(税込) |
販売場所 | 開運堂本店・パリの五月 〒390-0811 長野県松本市中央2-2-15 他、開運堂各店舗や全国の委託店、オンラインショップで購入可能 |
電話番号 | 0263-32-0506(本店) |
営業時間 | 9:00~18:00 |
定休日 | 元旦のみ |
URL | https://www.kaiundo.co.jp |
関連記事
-
お菓子とお茶|気取らず、そのままの栗を。すや「栗きんとん」と「029 めいりょく」
2024年11月18日
-
お菓子とお茶|秋の恵みをじっくり味わう。代々木公園・オイモトーキョーの「蜜芋尽くしのプリン」と「ジュニパーベリー」×「むさしかおり」
2024年11月05日
-
お菓子とお茶|東京・成城アルプスの「モカロール」と「四季春」
2024年10月16日
-
お菓子とお茶|DEAR BUTTER SANDの「幸せの焦がしバターサンド」と「001 はるもえぎ」
2024年10月01日
-
お菓子とお茶(と猫)|残暑で涼を楽しむ熊屋の「麩饅頭」と「062 ごこう」
2024年09月12日
-
お菓子とお茶|DE CARNERO CASTEの「レモンカステラ」と「ジュニパーベリーティー」
2024年08月28日
-
お菓子とお茶|水羊羹評論家の言葉を読み解きながらいただく、菓匠 菊家「水羊羹」と「058 はるみどり」
2024年08月26日
-
お菓子とお茶|季節のフルーツがぎっしり詰まった近江屋洋菓子店「フルーツポンチ」と「065 きらり31」
2024年07月29日