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お菓子とお茶|甘酸っぱさを、つるんと。果朋「果朋くずきり −生檸檬蜜−」と「001 はるもえぎ」
2023年08月07日
by 煎茶堂東京編集部
おいしいお茶を淹れると、お茶菓子が欲しくなる。おいしそうなお菓子を見つけると、どんなお茶を淹れようか想像してしまう。煎茶堂東京のお茶と過ごす日々の中で、ついつい誰かに教えたくなるペアリング菓子をご紹介します。
今回は、エディトリアルデザイナーの小山田倫子さんがおすすめのお菓子について教えてくれました。
京都・果朋の「果朋くずきり −生檸檬蜜−」
2020年10月に京都、二条城の南側にオープンした果朋。名前が表す通り、季節の彩りに満ちた旬の果実をたっぷりと使い、常識にとらわれない創造的で革新的な和菓子を作られていて、京都らしい美意識を備えた見目麗しいお菓子が取り揃えられています。
甘酸っぱい檸檬を、つるんとした葛切りと一緒に
「果朋くずきり −生檸檬蜜−」は輪切りの檸檬と合わせて瓶詰めされた、見た目にも涼やかな葛きり。
奈良県吉野産の葛きりは、口の中にいれた時の清涼感とつるんとした喉ごしがたまりません。そんな葛きりと合わせていただく生檸檬蜜は、甘味と酸味、檸檬独特の苦味のバランスがとれた輪切り檸檬のコンフィチュール入り。葛きりを一口食べるとまず優しい蜜の甘さが届きますが、あとから檸檬の酸味や苦味も感じられ、蜜漬けにされた輪切り檸檬の美味しさを存分に味わえます。
瓶の底部にはパッションフルーツの水羊羹が入っていて、こちらは檸檬とは違うパッションフルーツ独自の甘味と酸味が魅力的。お箸で掴めるぎりぎりの柔らかさで、口に入れるとなめらかにほどけます。
檸檬とパッションフルーツの甘酸っぱさが、夏の暑さで疲れた体を元気にしてくれそうです。
ひんやりとした和菓子には、温かい「001 はるもえぎ」を
そんな夏に嬉しい味わいの「果朋くずきり −生檸檬蜜−」に合わせたお茶は、煎茶界のニュースタンダード「001 はるもえぎ」。和栗のような甘い香りが特徴的なお茶ですが、苦味や旨味も感じられる味わいで、とてもバランスの良いお茶です。
今回は、李荘窯の「渕反深仙茶」という器を使って、一煎目と二煎目を飲み比べながらいただきました。二煎目は、一煎目と比べるとよりすっきりとした味わいです。
うだるような暑さが続く今年の夏。エアコンの効いた部屋でいだたくお菓子も、ひんやりとしたものについつい手が伸びがちですが、体を冷やし過ぎないようお茶は温かいものをいただきたくとよさそうですね。
清涼感たっぷりのおやつをいただくお茶の時間を楽しむことで、夏の暑さを乗り切りましょう。
お菓子に合わせたお茶
今回使用した器
果朋「果朋くずきり −生檸檬蜜−」
価格 | 648円(税込) |
販売期間 | 6月〜8月 |
販売場所 | 〒604-8381 京都府京都市中京区西ノ京職司町67−99 ほか、オンラインでも購入可能 |
営業時間 | 10:00-18:00 |
定休日 | 毎週火曜日 |
電話番号 | 075-821-0155 |
URL | kahou.kyoto |
小山田倫子さん
アパレル業界にてプレスなどを経験後、エディトリアルデザイナーへ転身。制作会社や出版社などを経て、2011年よりフリーランス。2012年から裂き布でこものを製作する「noko」の活動も。Instagram:@noko_oya |