
お菓子とお茶|お茶の時間に春を。京都まるに抱き柏のあんこ菓子と「039 さきみどり 出雲」
2023年04月18日

by 煎茶堂東京編集部
おいしいお茶を淹れると、お茶菓子が欲しくなる。おいしそうなお菓子を見つけると、どんなお茶を淹れようか想像してしまう。煎茶堂東京のお茶と過ごす日々の中で、ついつい誰かに教えたくなるペアリング菓子をご紹介します。
今回は、京都在住のkairiさんがおすすめのお菓子について教えてくれました。
まるに抱き柏の「花見団子」&「花桃」&「どらやき」
今の住まいに引っ越してきたばかりで、まだ近所のお店を全く知らなかった頃。雑誌で「まるに抱き柏」さんが載っていたのをきっかけにお店を知りました。
「まるに抱き柏」は、「老松」「亀屋良長」「出町ふたば」で腕を磨かれた店主の西森さんが、京都の西院駅近くに2021年1月にオープンされた上生菓子と日常のお菓子が並ぶ和菓子屋さんです。
和菓子に密かにはまりつつあったのと、ユニークな店名に惹かれ、「これは次の週末に行かねば!」とすぐさまお店を訪れました。店名は店主さんのお家の家紋からとられたとのこと。
ショーケースには定番の和菓子や季節の上生菓子などあれもこれも、と食べたいものが並んでいていつも迷ってしまいます。そんな中から今回は3つ選んでみました。
お茶の時間にも春を。
春の和菓子といえば思い浮かぶのが花見団子。1番上のお団子が本物の桜のような色なのが珍しくて、つい選んでしまいました。どんな味がするんだろう、とドキドキしながらいただくと、桜の味がほんのり感じられてもきゅもきゅのお餅の食感がたまりません。3色とも味が違うので見た目も味も楽しめるのがいいですね。
次にいただいたのはくちどけなめらかな花桃。花びらの形を模した繊細な作りの生菓子は、食べるのがもったいないと少し躊躇ってしまいますが、ひと口食べると優しいあんがお口の中でとろけます。
最後はどらやき。しっとりしたやわらかい生地に挟まるのは、甘さ控えめの粒あん。店名にもなっている丸に抱き柏の焼印がぽんと押されているのもポイントです。
あんこがたっぷり詰まっているのに軽い食べ心地でついついぱくぱくと食べ進めてしまい、気がつけばいつもあっという間になくなってしまいます。
夫婦揃って大好きで、まるに抱き柏さんに行くといつも買ってしまう我らのレギュラーメニュー。実家へ帰省する時にも家族の分を買って帰ってしまうほど大好きなお菓子です。
季節の和菓子といただく旨味と渋みの大人の味わい
春のぽかぽか陽気が差し込むお部屋でいただく3時のおやつ。
今回まるに抱き柏さんの和菓子と一緒にいただいたのは一煎目と二煎目で表情の変わる「039 さきみどり 出雲」。
少し前にお迎えしたばかりの小さな湯呑みに、とととっと淹れる。浅蒸しの一煎目はちょっぴり大人の味わい。感覚を研ぎ澄ましてもう一杯。二煎目は先ほどよりも濃厚でほんのり渋みが感じられます。
一煎目と二煎目でこんなに味が変わるんだ、とふたりで驚きながらいただきました。ふたりとも特に二煎目が好きだな〜と意見が合ってにんまり。
季節の和菓子に誘われて、ついつい選びすぎかしらと思ったものの、あっという間にぺろりと食べてしまい心もお腹もぽかぽかに満たされた週末の午後となりました。
お菓子に合わせたお茶
まるに抱き柏
販売場所 | 〒615-0022 京都府京都市右京区西院平町21番地 |
営業時間 | 9:00-18:00 |
定休日 | 毎週火曜日 |
電話番号 | 075-748-9650 |
URL | @maruni_dakigashiwa |
kairiさん
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1992年生まれ。京都在住。夫婦二人の暮らしを投稿するインスタグラムが人気。モットーは「丁寧な暮らしと少しの贅沢」。Instagram:@___mimura |