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【お菓子とお茶】横浜・馬車道の古き良き喫茶店。馬車道十番館の「サバラン」と「014 熊球磨在来」
2021年07月07日
by 煎茶堂東京編集部
世の中の変化で、気軽な外出がためらわれますが、自宅での時間を楽しむきっかけにもなりました。お気に入りのグラスを取り出し、おいしいお茶とおいしいお菓子を用意して、おうちお茶時間を過ごすこと。
ゆっくりお茶に向き合ったり、おいしいものを合わせたり、好きな雰囲気を演出する時間が好きなのです。
今回、韓国ソウル出身/煎茶堂東京の李(り)が紹介するのは、横浜・馬車道にある「馬車道十番館」のケーキ「サバラン」。香り豊かなお茶と楽しむ「癒しの時間」をお届けします。
馬車道十番館の「サバラン」
横浜・馬車道にある「馬車道十番館」は、1970(昭和45年)年にオープンしたフレンチ料理店です。1階に喫茶室、2階にバー(英国風酒場)を併設していて、3階にはレストランがあります。周辺には横浜の歴史的建造物が多く、街並みを散策した後によく行くお店のひとつです。
建物の前にはガス灯やレトロな公衆電話、「水飲馬牛」と書かれた水飲み場があります。
開港当時、関内には外国人居留地や外国領事館等があり、海外から持ち込まれた馬車で多くの外国人たちが往来していたそう。「馬車道」という名は、車を引いていた馬の水飲み場がところどころにあったことが由来とされています。
レトロで落ち着いた雰囲気の店内。ゆったりとしたソファーに座り、ステンドグラスを通した光を眺めていると、心の底からリフレッシュできる居心地の良いお店です。一人でも、友人とでもどんな時にもホッとする時間を過ごせる場所です。
今回は、店内ではサンドイッチで軽く食事を楽しんで、サバランをテイクアウトしました。「サバラン」とお茶のペアリング、楽しみです。
しっとり。ふわふわ。印象的なフランスに焼き菓子「サバラン」
「サバラン」は、フランスの焼き菓子。ブリオッシュを切って紅茶味のシロップを染み込ませて冷やし、ラム酒やキルシュをかけて生クリームや果物で飾りつけたものです。
19世紀半ばに有名な美食家のブリア・サバランに捧げるお菓子として誕生して、やがてサバランと呼ばれるようになったとか。
実は私、「サバラン」を味わうのは今回がはじめて。ほのかに鼻先に上がるラム酒の甘い香りがとても良く、そして可愛らしい見た目まで◎。嗅覚と視覚で楽しんだあとに「サバラン」を口の中に…。
しっとりしてブリオッシュの生地がとろりと溶ける食感。また、上に塗られたアプリコットのジャムが爽快です。食感と香り、そして風味まで。そのすべてがマッチして非常に爽やかな味がします。
香りを嗅いだ時は甘い香りが強かったのですが、実際に食べたらそんなに甘くないのが最高。ほのかな甘さがクセになりそうです。
フラワリーな「014 熊球磨在来」と、香り豊かなお茶時間を
「014 熊球磨在来」は淹れ方によって色々な表情を見せてくれるお茶です。
基本レシピで淹れると大地の力強い風味が感じる一方、やや高温で淹れるとほんのりと広がる花のような香りが気持ちをリラックスさせてくれます。まろやかな苦味といい香りといい、洋菓子であれ和菓子であれ、相性が良いお茶です。
「014 熊球磨在来」の特有のドライ感は、しっとりとしている「サバラン」と合わせるとちょうど良い。また、ペアリングすることで香りがより豊かになります。ゆっくり味わうこの時間が幸せ…。体の奥深くまで香りが広がる感じがします。
「サバラン」に合わせるなら、香りが良いお茶がオススメ。「014 熊球磨在来」の他に、私の大好きな「017 藤枝かおり」とも合わせてみたい。終売だったのでしばらく飲んでないのですが、つい最近新しい収穫の茶葉が入荷したのでとても楽しみです。
馬車道十番館「サバラン」
商品名 | サバラン |
価格 | 519円(税込) |
販売期間 | 通年販売 |
販売場所 | 〒231-0014
神奈川県横浜市中区常盤町5−67 |
URL | http://www.yokohama-jyubankan.co.jp |
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