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【試飲茶会】 初登場!『和紅茶 しずかおり』を飲んでみました

2023年06月23日

by 小野寺友麻

東京茶寮・バリスタ 埼玉生まれ。大学では日本語教育を学び、日本語の先生をしていたことも。日本をもっと知りたい、と東京茶寮へ。カレーと紅茶がマイブームです。

煎茶堂東京で取り扱っているシングルオリジン煎茶は50種類以上(2023年5月時点)。その中でも、通年販売と期間限定の茶葉、そして季節が変わるごとに楽しめるブレンドティーがあります。

今回は、初めての取り扱いとなる『和紅茶 しずかおり』をご紹介!

煎茶堂東京 銀座店ティーコンシェルジュ・四本と、東京茶寮バリスタ・小野寺が試飲してお茶会を行った様子を写真と一緒にお伝えします。

「シングルオリジン煎茶と和紅茶、どう違うの?」「私が好きな感じのお茶かな?」など、お茶を選ぶときの参考にご覧ください。

和紅茶 しずかおり(静岡県産)

特徴 華やかなキャラクターで整った清涼な香り。柔らかい口あたり、余韻、美しい茶葉が楽しめる。

小野寺:
「おはようございます。5月2日の八十八夜からもう1ヶ月が過ぎて、いよいよ夏がすぐそこです。温かくして冷たくして様々な温度で、淹れ方で楽しめる季節ですね。みなさん最近はどんなお茶を楽しんでいますでしょうか」

四本:
「今年の新茶も楽しんでいますか?これまで私たちはシングルオリジン煎茶はもちろん、季節のブレンド、今年は台湾烏龍の取り扱いも始まりお茶の楽しみ方も広がっています。そして今回は更に『和紅茶』が初登場します!」

小野寺:
「同じチャノキからつくられる、緑茶(不発酵茶)、烏龍茶(半発酵茶)、紅茶(全発酵茶)とタイプの異なるお茶が並ぶわけですね。そして今回の『和紅茶』とは日本産の茶葉で作られた紅茶のことをいいます」

四本:
「いつも紅茶を飲む方はいつものお茶との違いがあるかもしれないですし、普段紅茶を飲まない方には、改めて日本茶ってこんなにバリエーションがあるというのを知るきっかけになれば嬉しいです」

柔らかな甘み、華やかで清涼な香り。『和紅茶 しずかおり』

小野寺:
「初めての『和紅茶』は、『マルヒ製茶』さんの『しずかおり』という品種を使用しています。今回は品種も農家さんも初めての取り扱いとなります」

四本:
「『しずかおり』は煎茶用品種として優秀で、静岡の試験場にて2015年に登録をされた品種。『♀おくひかり』と『♂くりたわせ』の交配でできた品種です。農家さんは和紅茶の賞をいくつも取られている静岡県磐田の『マルヒ製茶』さんです」

小野寺:
「『しずかおり』は、機会があればぜひ煎茶でも飲んでみたいです。今回は和紅茶ということで、日本で作られたもの同士、煎茶と和紅茶でも比べてみたいですし、紅茶(海外産)と和紅茶という飲み比べもしてみたいです」

四本:
「そうですね。比べればより好みも見えてきますし、選択肢が増えると楽しみも広がりますね。早速お茶を見てみましょう!」

小野寺:
「乾燥の茶葉の香りは、ほのかに甘い気がしますが強くはありません。紅茶はお湯を注いでからの立ち上る香りに期待です!」

四本:
「今回の茶葉は絞られているような、ネジネジとしている形状です。針のようにピンとしていたり、深蒸し茶で茶葉が細かかったりする煎茶や丸っこい形状の台湾烏龍とも全然違います」

小野寺:
「今回の『しずかおり』、茶葉が大きいので急須の茶こしを外した状態で淹れていきます」

四本:
「その方が水色や茶葉の様子が見やすいですよね!茶葉は3g、100℃のお湯を120㎖注いで2分待ちます」

小野寺:
「今回は100℃なので、茶葉が開く速度も早いですね!また煎茶とも台湾烏龍とも違う水色が美しいです……」

四本:
「紅茶は香りに少し渋みを感じるイメージがあったのですが、このお茶はそれがほどんどなくて甘い香りがします」

小野寺:
「私が知っている和紅茶も甘い香りがしました。これは和紅茶の特徴のひとつなのかもしれませんね」

四本:
「茶葉とお湯だけのはずですが、蜂蜜を感じるような甘〜い香りがします」

小野寺:
「注ぐとまた水色が美しいです。きれいな琥珀色ですね」

四本:
「香りにまろやかさを感じるような…ミルクティーに蜂蜜を入れたような、そんな香りがします」

小野寺:
「もう既に香りだけでも堪能していますが、いただきましょう」

四本:
「優しい……!味わいにも甘みを感じます。ですが香りで感じていた時ほど濃くはありません。むしろ味わいはスッキリとしています」

小野寺:
「口あたりが本当にまろやかですね。香りでも感じていましたが、ミルクが入っているのかと思う程にまろやかでコクがあります」

四本:
「スーッと身体に染み渡るような…そんな優しい味わいです。茶葉もきれい!」

小野寺:
「紅茶(海外産)は香りの華やかさと程よい渋みを味わうもので、それに対して和紅茶は甘みをはじめもっと味わいがある印象です。

和紅茶にももちろん香りもありますが、個人的には和紅茶の方が味覚で楽しむ比重が高くて、紅茶の方が嗅覚で楽しむものという印象があります」

四本:
「そのままでも充分美味しく飲めますが、お砂糖やミルクを入れて味わいの変化を楽しんでもいいですよね。そして合わせるお菓子を考えるのも楽しみのひとつですよ」

小野寺:
「紅茶の茶葉は一煎限りのことが多く、この茶葉も一煎のみで提案していますが、今回は二煎目も試してみました」
四本:
「二煎目は100℃のお湯を100㎖注いで、2分30秒待ちます」

小野寺:
「二煎目もしっかり水色が出ますね。一煎目で感じたミルクティー感はなくなりました」

四本:
「ほのかに蜂蜜は感じますが、少し渋みがプラスされたような香りです」

小野寺:
「味わいとしても二煎目は更にスッキリ、そして味覚としてもほんのり渋みを感じます。改めて一煎目のまろやかさには驚きます…!後味もスッと爽やかで香りの余韻が鼻腔に残ります」

四本:
「二煎目は少し渋みを感じるようになりました。すっかり茶葉は開ききった様子です」

小野寺:
「お茶だけで満足度が高い一杯ですが、どんなお菓子と合わせたいですか?紅茶といえば、クッキーやケーキですが、和紅茶と和菓子のペアリングもやってみたいです」

四本:
「ぼうろだったり、白あん系のお菓子と合いそうです!『ドライいちじく』とも間違いがないですね。ご飯、日本食だとお茶が甘いかもしれないので、サンドイッチやバゲットと合わせたいです。キッシュもいいのでは…!」

小野寺:
「いいですね。この前テレビで観て知ったのですが、チーズが入っているようなしょっぱい系のスコーンも美味しいと思いますよ」

四本:
「今回は夏に向けて急速冷茶も淹れてみましょう。先ほどお湯で淹れた一煎目を濃く淹れて氷で冷やすイメージです。茶葉4g、100℃のお湯を100㎖注いで2分待ちます。容器に氷を入れて準備しておきます」

小野寺:
「2分経ったら氷が入った容器にお茶を注いで、急冷していきます。お茶が冷たくなったら完成です。お茶を注いでからのカランカランという音が涼しげでいいですね」

四本:
「美味しい……!アイスの紅茶も美味しいですね。冷たいとよりスッキリしていてゴクゴクと飲めます」

小野寺:
「あの蜂蜜を感じるような甘みやまろやかさは、温かく淹れた方が味わえますね。アイスの方が口当たりがシャープでキリッと硬い印象です。口の中に残る香りも温度で違う気がします!これがお家でも楽しめるのは贅沢ですね。」

四本:
「アイスにしても香りはいいですし、氷が浮かぶ様子も可愛らしいです。是非グラスでいただきたい一杯ですね〜。アイスだと合わせたいものも変わってきました。ペペロンチーノやボンゴレ、パスタが食べたくなりました」

小野寺:
「お茶が変われば合わせたいものも変わるというのは面白いですね!」

四本:
「あと今回の和紅茶は特に、蒸らし時間に蓋を開けておくか閉めておくかでも味わいが変わったのが面白かったです。今日は開けたままの状態で淹れましたが、閉めて淹れるとより渋みを感じるようになりました」

小野寺:
「面白いですね。温度や時間だけではないですね。急須の素材やどの器で飲むかでも味の感じ方は変わりますし、今回改めてお茶の奥行きを感じました…」

「和紅茶 しずかおり」の味わいノート

・一煎目、香りと味わいに甘みを感じるが、味わいはスッキリ。口あたりが本当にまろやかでミルクや蜂蜜が入っているのかのよう
・二煎目、香りも味わいも更にスッキリ、ほんのり渋みを感じる
・急冷茶の方が口当たりがシャープでキリッと硬い印象。冷たいとよりスッキリしていてゴクゴクと飲める
・ぼうろや白あん系のお菓子、『ドライいちじく』と合いそう。サンドイッチやバゲットキッシュ、冷茶にするとペペロンチーノやボンゴレなどパスタとも合わせたい。

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