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【試飲茶会】2022年走り新茶『くりたわせ』を飲んでみました!
2022年04月20日
by 小野寺友麻
東京茶寮・バリスタ 埼玉生まれ。大学では日本語教育を学び、日本語の先生をしていたことも。日本をもっと知りたい、と東京茶寮へ。カレーと紅茶がマイブームです。
煎茶堂東京で取り扱っているシングルオリジン煎茶は50種類以上。(2022年4月時点)その中でも、通年販売している茶葉と、期間を限定して販売している茶葉があります。
今回は、2022年4月20日(水)から数量限定販売を開始する走り新茶『くりたわせ』をご紹介!
煎茶堂東京 銀座店ティーコンシェルジュ・四本(よつもと)と、東京茶寮バリスタ・小野寺が試飲してお茶会を行った様子を写真と一緒にお伝えします。
「たくさん種類があるけどどんな味なの?」「どう違うの?」「私が好きなお茶はどういうもの?」など、お茶を選ぶときの参考にご覧ください。
ご紹介する茶葉
・2022年新茶 くりたわせ(鹿児島県産)4月20日発売開始数量限定
特徴:2022年の初物!種子島で摘採された新茶です。品種の香りは濃厚で甘く、穀物感を感じられる。その香りを活かした弱火の火入れ。新茶の仕上げ立てだけに感じる吹き抜けるような爽やかな花香が後味にやってきます。
小野寺:
「少しずつ暖かい日も増えてきましたね。ついに煎茶堂東京にも新茶が届きました」
四本:
「いよいよそんな時期ですか。こんにちは!初めて試飲茶会に参加いたします、四本(よつもと)と申します。生まれも育ちも沖縄です。銀座店ではティーコンシェルジュとして、東京茶寮ではバリスタとしても立っております。よろしくお願いします」
小野寺:
「お願いいたします。今年の新茶は、四本さんの地元のお隣の県ですよ。鹿児島は種子島のお茶です。どんなお茶なのでしょうか、楽しみです…!」
四本:
「早速、届いたばかりの味わいをいただきましょう」
小野寺:
「私たちとしても『くりたわせ』という品種とは初めての取り扱いとなるので、期待が膨らみます」
種子島から。本年も新茶が届きました「2022年新茶 くりたわせ」
2022年走り新茶「くりたわせ」どんなお茶?
日本で最も早く収穫される品種の1つ。甘味が強く、新茶特有の生花のようなみずみずしい香りが楽しめる。お湯を注ぐと摘みたてに戻るかのような茶葉は圧巻。
小野寺:
「まず、乾燥した茶葉を観察してみましょう。葉はしっかりとした浅蒸し茶ですね。茶葉からはほんのりと甘い香りがします」
四本:
「きれいに撚られていますね。お湯を注ぐのが楽しみになる程です。今回も基本のレシピで淹れていきましょう。茶葉は4g、一煎目は70℃のお湯を120㎖注いで1分20秒待ちます」
小野寺:
「うわ〜、茶葉の開きが想像以上にきれいです!」
四本:
「むくむくと開いていますね。まさに葉っぱの形に戻っていくよう…」
小野寺:
「乾燥していた茶葉は深く濃い緑色だったのに対して、お湯を注いで開いていく茶葉は新緑のように優しい色合いの緑になるのですね」
四本:
「本当ですね。そして早送りで植物の成長を見ているような…急須の容量が足りなくなるのではないか、と思う程に膨らみますね(笑)」
小野寺:
「これは是非、急須の蓋をせずに楽しんでいただきたい瞬間です。いつもよりあっという間の1分20秒でした」
四本:
「透き通った水色が美しいです」
小野寺:
「注いだときに立ち上る香りがいいですね。ほんのりフレッシュな青さも感じつつ、茹でた春野菜のようなホックリとした印象も感じます」
四本:
「では、いただきましょう」
四本・小野寺:
「ん〜!(目を合わせて笑顔に)」
小野寺:
「いいですね、至福。身体中に浸透していくような、そんな感覚です」
四本:
「甘味のお茶なのですが、今まで出会ってきたお茶とも違うような気がします」
小野寺:
「そうですね。これは蒸したてのお野菜(キャベツや白菜、ほうれん草のような葉野菜)を頬張ったときのような香りや甘味に似ているのではないでしょうか」
四本:
「そんな自然の甘味もあり、旨味もありますし、少し舌がキュッとなるような僅かな渋みも感じますね」
四本:
「温度をあげると、どんな変化があるのでしょうか。二煎目は80℃のお湯を注いで10秒ほどです」
小野寺:
「それにしても、いつもと同じ4gなのですが茶葉の開き方が圧倒的です。二煎目でより広がります」
四本:
「二煎目も透き通る水色です。煎を重ねての色の変化はほとんどありませんね」
小野寺:
「香りに青々しさが増しました。蒸し野菜のような甘味も感じつつ、青さや華やかさも感じるような…やはり温度が高い方が様々な香りをキャッチし易いのかもしれません」
四本:
「味わいも変化があります。二煎目の方がスッキリとするので、するする飲んでしまいます。このお茶は口に入れた時よりも飲んだ後の方が味わいがあるような気がしますよ。余韻が長いといいますか、飲んだ後も美味しいお茶です」
小野寺:
「そして写真だとお伝えが難しいのですが、毛茸(もうじ)も浮いていますね。お茶の表面に浮いている”ほこり”のようなものを指しますが、これはお茶の新芽の裏側に生えている産毛の部分です。葉の成長とともになくなるもので、新茶の証なのです」
四本:
「お湯を注いだ瞬間から気づいていましたが、茶葉が美しいです」
小野寺:
「本当に畑に生えているかのような青々しさ、みずみずしさ。そしてまた、冷めると香りの華やかさも増すかもしれません…! 味わうタイミングでも表情が変わります。そんな色んな味わいを、水出しや氷出しでも味わいたいです…! この後のお楽しみですね」
四本:
「最後、三煎目は玄米茶です。新茶は玄米加えずにそのまま煎を重ねてもいいのかもしれませんが、淹れてみましょう」
小野寺:
「美味しい…。玄米の主張が強くなるかと思いきや、『くりたわせ』がしっかり顔を見せています」
四本:
「そうですね。浅蒸し茶なので、もっとサッパリするかと思ったのですが、お茶と玄米のバランスが丁度いいです」
小野寺:
「玄米を入れることによって味わいが柔らかく、まるっこくなりますね。これは玄米茶もオススメです!」
四本:
「今シーズンは『くりたわせ』から楽しみましょう。このあと異なる産地の新茶も入ってくるそうなので、そちらも首を長くして待ちたいと思います」
2022年新茶「くりたわせ」の味わいノート
・ほんのりフレッシュな青さを感じつつ、茹でた春野菜のようなホックリとした印象
・自然の甘味、旨味もあり、少し舌がキュッとなるような僅かな渋みも感じます
・二煎目の方がスッキリするが、口に入れた時よりも飲んだ後の方が味わいを感じられます
・玄米茶もオススメ!味わいが柔らかく、まるっこくなります
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