- 読みもの
- お買いもの
- TTJ
- 東京茶寮
- 私達について
-
作家名一覧
- 煎茶堂東京
- 相馬佳織
- フじイまさよ
- 稲村真耶
- 児玉修治
- 小野陽介
- 高木剛
- 森岡希世子
- 石田誠
- ちいさな手仕事
- 光藤佐
- 須原健夫
- 淡海陶芸研究所
- 千田稚子
- 中村譲司
- 多田佳豫
- 北井里佳
- 齋藤有希子
- 酒匂ふみ
- 白鷺木工
- 秀野真希
- 林沙也加
- 作山窯
- 中里花子
- 村田匠也
- 荒賀文成
- 水野悠祐
- 南裕基
- 只木芳明
- 色原昌希
- 小宮崇
- 飯高幸作
- 三輪周太郎
- 横山拓也
- 亀田文
- 亀田大介
- 中村豊実
- 高橋禎彦
- SHISEI
- 松徳ガラス
- 村上雄一
- 黒川登紀子
- YŌKI
- 加藤かずみ
- 瀬戸國勝
- 阿部春弥
- シャンブリートリオ
- 入江佑子
- 三野直子
- 古谷宣幸
- 渡辺キエ
- 後藤睦
- 三浦ナオコ
- 濱岡健太郎
- 山田哲也
- WASHIZUKA GLASS STUDIO
- 李荘窯
- おじろ角物店
- 船串篤司
- はなクラフト
- 光泉窯
- 萩原千春
- 藤村佳澄
- 中原真希
- 堀宏治
- 広末裕子
- 文山窯
- 伊藤萠子
- 竹下努
- 角田清兵衛商店
- Eliu
- 紙上征江
- 天野千香
- 四十沢木材工芸
- 水野悠祐
お茶を美味しく味わうために。茶葉の正しい保存方法と消費期限は?
2020年04月01日
by 煎茶堂東京編集部
お茶は一度開封すると、時間と共に茶葉が酸化してしまうことをご存じですか?せっかく買ったお気に入りのお茶。できればその品質を損なわないまま、賞味期限内に美味しく保存したいですよね。 茶葉は、冷蔵庫や冷凍庫でも保存できると耳にすることがありますが、はたして正しいのでしょうか? 今回は、茶畑から届く美味しさをそのままに、日常生活で日本茶を楽しむための保存方法をご紹介いたします。
デリケートな日本茶は酸化とにおいから遠ざけて
摘採したお茶の葉を、蒸し上げ、乾燥させながら、丁寧に揉み込むことで生まれる日本茶。紅茶や烏龍茶と同じ、ツバキ科の茶の樹を原料としながら、加工時に発酵させないことが日本茶の大きな特徴です。
茶葉の新鮮な香りと味こそが持ち味の日本茶は、その製造法ゆえに、保存時に酸化しやすいデリケートな一面を持ち合わせています。
日本茶の味を損なう主な原因となるのが「湿気・温度・酸素・光・におい」の、5つの要素。
高い温度や湿度、そして酸素に触れる環境は、茶葉の色や香りを変化させ、味わいに影響を与えます。また、葉緑素の分解を促進する光(紫外線)も、茶葉の色に変化を与える要因のひとつです。それに加え、周囲のにおいを吸着しやすい特性を持っているのが、日本茶。
自宅で日本茶を保存する際にも、これら5つの要素を茶葉から遠ざけることが、お茶の美味しさを保つポイントとなります。
パッケージが未開封であれば、日本茶は袋のまま保存することが可能です。しかし、開封後は茶葉の容量に見合った茶筒や、密閉できるパックに移し替え、空気を抜いた状態で保存しましょう。
こうして空気との接触を防ぐことで、におい移りだけでなく、茶葉の酸化を防ぐことができます。
また、使用用途によっても、保存法は次のように異なります。
開封前の長期保存に。冷凍庫での正しい保存法
たくさんのお茶があり、一度に飲みきれないという時に最適な方法が、冷凍保存です。低温である冷凍庫での保存は、他の食品のにおい移りを心配することなく、お茶の味の劣化を防ぐことができます。
一方で、冷凍保存したお茶を飲む時に注意したいのが「結露」。
冷凍した食品を常温に置いておくと、周りに水滴が付くことがありますよね。同じ様に、冷凍保存した茶葉をいきなり常温に戻すと、外気温との差で結露が発生し、茶葉が湿気を帯びてしまいます。
これでは、茶葉本来が持つ、旨味と香りを再現することはできません。冷凍保存した茶葉を美味しく味わうためには、前日に冷凍庫から取り出して封を開けずに冷蔵庫へ移し、当日は室温でゆっくりと常温に戻して使用しましょう。
保管中には、外気になるべく触れないよう、しっかりと密閉するのがポイント。密閉袋に移し、空気を抜いた状態で保管することが大切です。
冷凍しておけば長期間の保存ができ、急激な温度変化による結露を避けることで、茶葉本来の旨味を呼び起こすことができます。
日常的に日本茶を楽しむなら、冷蔵庫より冷暗所がおすすめ
保存容器を毎日開封するという際には、冷暗所での保存がおすすめです。その際には、酸化を防ぐため、密閉性と遮光性を兼ね備えた容器を使用しましょう。
冷蔵庫での保管はより低温にはなりますが、容器を開け閉めするたびに、茶葉が湿気を吸う恐れがあります。また、他の食品のにおい移りも心配です。
日本茶は、含水率5%以下の乾燥食品です。乾燥食品でイメージしやすいのは、干しシイタケや切干大根、またドライフルーツなどでしょうか。これらの食品も、一度開封した後は、冷暗所で保管されます。
乾燥を繰り返し生まれる日本茶もまた同様に、冷蔵庫へは入れず、湿気と直射日光を避けながら保存しましょう。
日本茶を美味しく飲める賞味期限はいつまで?
お茶本来の香りや旨味を楽しむためにも、日本茶は開封後2週間から1カ月で飲みきるのが理想的です。開封してから時間が経過するほど、茶葉は湿り気を帯び、色や香りも損なわれてしまいます。
そのため、大量購入して長期保存するより、少量単位で早めにいただく方が、お茶の味わいをより深く楽しむためにはおすすめです。
日本茶は、茶葉の育った産地や焙煎方法によって、甘みや苦み、旨味が異なるもの。特に、ブレンドをしないシングルオリジンの茶葉には、その個性が顕著に現れます。
日常の中で様々な産地の茶葉を味わいながら、自分だけのお気に入りの農園を見つけるのもまた、お茶の楽しみ方のひとつと言えそうですね。
日本茶にやさしい保存方法でより豊かな味わいを
日本茶を日常的に楽しむ際は、日本に古くから伝わる茶筒に入れて、冷暗所で保存するのがおすすめです。
長期保存を望まれるのであれば、茶筒か未開封の袋のまま、茶葉の劣化を防ぐことのできる冷凍庫へ入れましょう。
多くの工程を経て生み出される日本茶の味わいは、実にデリケート。保存環境によって、その品質は変化してしまいます。
茶葉本来の旨味を引き出すためには、空気や光を遮断し、適温で保存するなど、ちょっとした気遣いが必要です。
ぜひ最適な保存方法で、茶葉が生まれ育ったテロワールそのままに、その深い味わいをお楽しみください。
関連記事
-
煎茶堂東京 7周年記念缶「やえほ」心落ち着ける一杯。【2024年11月試飲茶会】
2024年11月06日
-
芋栗かぼちゃと合わせたい。華やかな香りと濃厚な苦渋み『063 さやまかおり』【2024年10月試飲茶会】
2024年10月10日
-
味覚を研ぎ澄ましていただきたい一杯。京都府産の玉露『061 てんみょう』【2024年10月試飲茶会】
2024年10月10日
-
奈良県の土地が産んだ幻の品種。まるで玉露『043 やまとみどり』【2024年9月試飲茶会】
2024年09月02日
-
食欲の秋に大活躍!?濃厚で複雑で濃緑な鹿児島県産『036 みなみかおり』【2024年9月試飲茶会】
2024年09月02日
-
インドの血統×萎凋香=甘く華やかなジャスミンのような香り。『017 藤枝かおり』【2024年9月試飲茶会】
2024年09月02日
-
食欲が増幅するお茶!? 濃厚な旨みと濃緑美しい茶葉に魅せられます。『058 はるみどり』【2024年8月試飲茶会】
2024年08月01日
-
カラッとした香ばしさ。熱々でもキンキンに冷やしても楽しめる一杯。『047 釜炒りはるもえぎ』【2024年8月試飲茶会】
2024年08月01日