
〈 あの人の朝ごはん 〉027 非日常の、異国の朝食 − シンガーソングライター・尾崎裕哉
2023年06月15日

by 煎茶堂東京編集部
朝ごはん。一日をスタートする日常的だけれどちょっと神秘的な時間。素敵に過ごせたらその日は絶対いい一日になるはず。
でも毎日立派な朝食の時間を取れないのが現実。ささっと1分で出来ちゃう簡単メシでも、時には贅沢に外に食べに行っても、昨日の夕ご飯の残りだって、立派な朝ごはん。
そういえば、素敵なあの人はどんな朝ごはんを食べているのだろう…?
今回は、シンガーソングライターの尾崎裕哉さんに聞いてみました。
非日常の、異国の朝食
チャンギ空港の外はまだ暗かった。日常という鳥籠から抜け出すために行き着いたこの場所で、僕がまずしたことは「シンガポール 朝ごはん 美味しい」での検索。行き着いたのはまさかのお粥屋さんで、想像していたシンガポールからは程遠いストリート感に溢れていた。至る所に貼られた「NO DORIAN」の標識に更に戸惑う。
読めるけど内容が全くイメージできないメニューの一番安いやつを頼むと、出てきたのはシンプルな見た目のお粥だった。付け合わせも何もない。
輪切りのネギが中央にトッピングされ、お粥の中には刻まれたピータンがちらほら。適度に濃いとろみ。これが驚くほどの美味さだった。出汁とピータンの凝縮された旨味のハーモニー。シンプルな見た目とは裏腹にすごく濃厚で、身も心もとろけてしまう。その後も色々と食べたが、未だにあのお粥が忘れられない。
尾崎裕哉(おざき・ひろや)
1989年、東京生まれ。シンガーソングライター。2歳の時に父・尾崎豊と死別し、母とともに渡米。今年4月には弦楽アンサンブルコンサートツアー「尾崎裕哉 Strings Ensemble Premium Concert 2023」がスタート。Instagram:@hiroya.ozaki
関連記事
-
〈 あの人の朝ごはん 〉029 玄米もちとフルーツ − ギャラリーfève/ダンディゾン・引田かおり
2023年09月22日
-
〈 あの人の朝ごはん 〉028 アツアツのスコーン − 坂田焼菓子店・坂田保子
2023年07月28日
-
〈 あの人の朝ごはん 〉026 パレットのような一皿 − モデル・小谷実由
2023年05月12日
-
【まとめ】人気連載「あの人の朝ごはん」01〜020
2023年05月10日
-
〈 あの人の朝ごはん 〉025 父の味はフルーツサンド − DERBÄR・熊倉真次
2023年04月27日
-
〈 あの人の朝ごはん 〉024 ターミナル駅のミックスサンド − 美術作家・岡美里
2023年04月06日
-
〈 あの人の朝ごはん 〉023 胃袋を満たす台湾の朝食 − klarm代表・kasumi
2023年03月23日
-
〈 あの人の朝ごはん 〉022 山型食パンとハムエッグ − ライター・山脇麻生
2023年02月24日