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〈 あの人の朝ごはん 〉039 湯気をもとめて − みんげいおくむら・奥村忍

2024年08月16日

by 煎茶堂東京編集部

朝ごはん。一日をスタートする日常的だけれどちょっと神秘的な時間。素敵に過ごせたらその日は絶対いい一日になるはず。

でも毎日立派な朝食の時間を取れないのが現実。ささっと1分で出来ちゃう簡単メシでも、時には贅沢に外に食べに行っても、昨日の夕ご飯の残りだって、立派な朝ごはん。

そういえば、素敵なあの人はどんな朝ごはんを食べているのだろう…?

今回は、 みんげいおくむら・奥村忍さんに聞いてみました。

湯気をもとめて

どの国で食べるご飯も好きだけど、朝起きてとびきりワクワクするのは中国だ。

お目当ての店や場所は事前に探さず、毎朝ふらふらと散歩をしつつ朝食を求めて歩く。思うがままに街をゆけば、そこかしこに湯気が見えてくる。湯気の正体は店の軒先の蒸籠だったり麺を茹でる鍋だったり…。「どこにする?」とお腹に尋ねる。湯気を覗き込んで、お腹がグーっと鳴ったらそこが着地点。

買い付けでよく行く貴州省なら、中国全土でよく見られる蒸し餃子や肉まんを頼むと、ドクダミの根を刻んだものがたっぷり入ったタレと一緒に出てくるのがお決まり。この土地ならではのもので、現地の人でも好みが分かれるほど独特なあの香りは、たちまち貴州にいることを実感させてくれる唯一無二のものだ。

奥村 忍(おくむら・しのぶ)

1980年、千葉県生まれ。慶應義塾大学卒業後、各国を訪ね歩く。商社やメーカー勤務を経て、現在は世界各国の民藝品や生活道具を取り扱う〈みんげいおくむら〉を営む。各国の民藝品が並ぶオンラインショップは見ているだけで旅をした気分に。Instagram:@mingeiokumura

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