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〈あの人の朝ごはん〉037 「待つ時間」も、ご馳走。 − ペインター・吉田紳平

2024年05月31日

by 煎茶堂東京編集部

朝ごはん。一日をスタートする日常的だけれどちょっと神秘的な時間。素敵に過ごせたらその日は絶対いい一日になるはず。

でも毎日立派な朝食の時間を取れないのが現実。ささっと1分で出来ちゃう簡単メシでも、時には贅沢に外に食べに行っても、昨日の夕ご飯の残りだって、立派な朝ごはん。

そういえば、素敵なあの人はどんな朝ごはんを食べているのだろう…?

今回は、ペインター・吉田紳平さんに聞いてみました。

「待つ時間」も、ご馳走。

朝食は、自宅兼アトリエで作業前に軽く作る。コーヒーを必ずー杯。あとはヨーグルトやパン、野菜類が少々。焼き菓子を焼いたりチャイを作る手の込んだ日もある。

日頃から料理をする理由のひとつは「待つ時間」が好きだからかもしれない。じゃがいもを茹でる、とか。生地をこねて寝かせる、とか。その些細な待ち時間を過ごすために料理をしていると言ってもよい。待ち時間の合間にキャンバスの地塗りをしたり、その日の制作のなんとなくのスケジュールを組んだりもする。そんな朝食から始まる時間が一日の制作を支えてくれる。朝起きて部屋の空気を入れ替え、朝食の準備をする。

そういうひとつひとつは特別ではない、ありふれた日常の営みや時間のなかで人は懸命に生きているのだと気づかされている。

吉田紳平(よしだ・しんぺい)

1992年奈良県生まれ。2014年京都芸術大学(旧京都造形芸術大学)卒業。2018年ドイツのアーティスト・ラン・スペース〈FRISE〉でAIR(アーティスト・イン・レジデンス)に参加。帰国後は東京を拠点とし、自身のプライベートな体験から着想を得たポートレイトシリーズを制作。Instagram:@peyysd

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