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〈 あの人の朝ごはん 〉043 一人きりのお茶漬け − HOKUTO59・セキネサチコ

2024年09月27日

by 煎茶堂東京編集部

朝ごはん。一日をスタートする日常的だけれどちょっと神秘的な時間。素敵に過ごせたらその日は絶対いい一日になるはず。

でも毎日立派な朝食の時間を取れないのが現実。ささっと1分で出来ちゃう簡単メシでも、時には贅沢に外に食べに行っても、昨日の夕ご飯の残りだって、立派な朝ごはん。

そういえば、素敵なあの人はどんな朝ごはんを食べているのだろう…?

今回は、HOKUTO59 主宰・セキネサチコさんに聞いてみました。

一人きりのお茶漬け

 朝7:30。子供達は保育園へ出発する。静まり返った我が家に、今は小さな赤子の鳴き声が残る。ほんの数ヶ月前までは、この時間が私の特別な朝のひとときだった。なんだかとても懐かしく、恋しいあの時間。

 いってらっしゃいと子供たちを見送った後、その日の気分にあった音楽をチョイスしたら、まずは白米を茶碗に小さくもる。白いごはんの上には、必ず自家製の梅干しをデーンと置く。あとは、粉末にした煮干しと鰹節、炒り胡麻とアオサなんかをパラパラとかけて、今日は、残り物の鯵の干物の身を添えた。そこに、熱々の濃い緑茶を注ぎいれるのが好き。ふわ〜。たちまち白い湯気が出汁の香りをお供に連れてたちのぼる。

 寸の間、湯気と食材の香りを愉しんだら……完成したお茶漬けを一人ハフハフ言いながら食す。体も心も温まる、特別な一人きりの朝ごはんの時間。

セキネ サチコ(せきね・さちこ)

群馬県富岡市でキッチンツールや木製家具の製作販売を行う〈HOKUTO 59〉主宰。デザイナーで夫の関根北斗さんと共同で製作を行う。持ち手が全て絶妙に異なるデザインのマグカップや、籐編みの椅子などが人気。Instagram:@hokutosekine

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