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〈 あの人の朝ごはん 〉035 25日間作り続けたトースト − アーティスト・東ちなつ

2024年05月17日

by 煎茶堂東京編集部

朝ごはん。一日をスタートする日常的だけれどちょっと神秘的な時間。素敵に過ごせたらその日は絶対いい一日になるはず。

でも毎日立派な朝食の時間を取れないのが現実。ささっと1分で出来ちゃう簡単メシでも、時には贅沢に外に食べに行っても、昨日の夕ご飯の残りだって、立派な朝ごはん。

そういえば、素敵なあの人はどんな朝ごはんを食べているのだろう…?

今回は、アーティスト・東ちなつさんに聞いてみました。

25日間作り続けたトースト

コロナ禍でトーストがバズった。初めは、何気なく子供に作った朝食で、薄い卵焼きを花の形にくり抜いて、真ん中にケチャップをのせたものだった。少食な子供の反応が良かったのもあり、それからはフルーツやトマト、チーズやハムを花や動物の形にしたものをSNSにアップしていた。あれよあれよとコロナが蔓延し、外出も制限された頃、なんとなく使命感に駆られた事を覚えている。

緊急事態宣言が明けるまでの約25日間、朝食にトーストを作り続けようと決めて、「#ちなトー」と名付けたトーストはSNSで7万いいねがついたり情報番組に取り上げられたこともあった。よく毎日アイデアが出たなと自分でも思うけど、社会問題と創作と熱狂が絡まって生まれたアートだったと今は思っている。

最近はと言うと、息子はすっかりトーストに飽きて、朝はおにぎりを食べるようになった。

東ちなつ(ひがし・ちなつ)

アーティスト。ドローイングとペインティングを軸に平面と立体を行き来しながら独自の世界を表現。2015年より故郷金沢の伝統菓子『金花糖』を新しく解釈した砂糖の作品「NEW金花糖/NEWWAVESUGAR」を展開している。Instagram:@chinatsu_higashi

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