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〈 あの人の朝ごはん 〉024 ターミナル駅のミックスサンド − 美術作家・岡美里

2023年04月06日

by 煎茶堂東京編集部

朝ごはん。一日をスタートする日常的だけれどちょっと神秘的な時間。素敵に過ごせたらその日は絶対いい一日になるはず。

でも毎日立派な朝食の時間を取れないのが現実。ささっと1分で出来ちゃう簡単メシでも、時には贅沢に外に食べに行っても、昨日の夕ご飯の残りだって、立派な朝ごはん。

そういえば、素敵なあの人はどんな朝ごはんを食べているのだろう…?

今回は、美術作家の岡美里さんに聞いてみました。

ターミナル駅のミックスサンド

東京駅が苦手だ。正確には早朝から出張へ出る際の、新幹線周りが憂鬱。切符を買いに並ぶ客のピリピリ、大荷物を抱え階段を昇る険しい顔…。

そんなムードに飲まれ、私自身「忘れ物はない?」「イベントが失敗したら…」などと東京駅ブルーとでも呼ぶべき精神状態に。そんな折りに、高架下のカフェの存在を知った。神戸出張の朝、家族が寝静まる家をそっと出て、予定の30分前に東京駅到着。

煉瓦アーチにすっぽり収まる小さな戸口と、カラフルなパラソルが愛らしい店が確かにあった。玉子、ポテサラ、ハム、チーズにきゅうりが入った、ひと口大のサンドウィッチをコーヒーで流し込み、緊張を溶かす。

「有り難うございました。いってらっしゃい!」美味しいコンパクトな朝ごはんと、送り出してくれる声があるから安心して出かけられることを、実家を出て以来忘れていた。

岡美里(おか・みさと)

東京都生まれ。多摩美術大学版画研究室修了。スタジオ・ネアンデル主宰。横顔のポートレイトを描くことがライフワーク。建物探訪をはじめ、東京都内・全国を散歩する様子を投稿したインスタグラムも人気。Instagram:@misato_oka

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