【お菓子とお茶】夏のひとくちあんみつ。亀屋良長の「あんみつ・ミツマメ」と「014 熊球磨在来」
2021年07月02日
by 神まどか
おいしいお茶を淹れると、お菓子が欲しくなる。おいしいお菓子を見つけると、どんなお茶を淹れようか想像してしまう。煎茶堂東京のお茶と過ごす日々の中でついつい誰かに教えたくなるペアリング菓子をご紹介します。
今回、食いしんぼうデザイナーの神(じん)が紹介するのは、あんみつとみつ豆をひと口サイズにした、夏になると思い出すお菓子です。
亀屋良長の「あんみつ・ミツマメ」
「亀屋良長」は、1803年(享和三年)に京菓子の名門と謳われた菓子司・亀屋良安から暖簾分けし、京都・四条醒ヶ井(さめがい)にて創業した和菓子店。約200年にわたり、京菓子を作り続けています。
創業時、初代店主が大事にしていたのは「良質な水」。亀屋良長の店舗の横には、京の名水「醒ヶ井水」が湧き上がっており、誰でも汲んで持ち帰りできるのだとか。
今回の「あんみつ・ミツマメ」は、そんな老舗の亀屋良長と、パリの二ッ星レストランでのシェフパティシエの経歴を持つ藤田怜美氏とのコラボレーションブランド「Satomi Fujita by KAMEYA YOSHINAGA」のお菓子です。
つるん、ひんやり。あんみつとミツマメの新解釈
「あんみつ・ミツマメ」は、日本の夏菓子であるあんみつとミツマメをひと口サイズのゼリーに閉じ込めた、3種類の異なる味わいのセット。1箱に3種類の味が各3個・計9個入ったボックスです。
昨年2020年、少しの外出も許されないといった苦しい時期に、私はネットで手に入れられる煌びやかなお菓子たちの虜になっていました。
それまでは、東京都内で実際にお店に行って食べることができるフードやスイーツで満足していたのですが、部屋の中での楽しみをお取り寄せスイーツに求めた…という方、多かったのではないでしょうか。
そこでたどり着いた内のひとつが、この「あんみつ・ミツマメ」。かわいらしいキューブ状のスイーツは見た目も涼やかです。3つのキューブには、それぞれあんみつやミツマメの要素が詰まっています。
あんみつ(黒蜜)…なめらかな口当たりの黒糖寒天に、大納言の粒あんとミルクムース入り
あんみつ(宇治抹茶)…なめらかな口当たりの宇治抹茶寒天に、大納言の粒あんとミルクムース入り
みつ豆…求肥、バニラビーンズ入りの蜜柑ゼリー入り。赤えんどう豆が味と食感のアクセント。
ゼリーのつるんとした食感に、それぞれの具材がバランスよくまとまっている「あんみつ・ミツマメ」。甘いおやつが苦手な夫もこれは美味しいと口にしていたので、「そうでしょうそうでしょう」と何故か我が物顔になってしまいました。
近場で手に入るおやつもいいけれど、お取り寄せの良さを身をもって知ったのはこの頃。
好みのお菓子を見つけた瞬間のときめき、胸の高鳴り、届くまでのソワソワ。届いて段ボールを開ける時の高揚感。どの時間も愛おしいものに変わるのです。
水出し茶の潤いに「あんみつ・ミツマメ」の甘さがとろける
夏になると、朝の起きたても何だか気だるくなってしまうもの。身体がいつもより水分を欲している気がします。
そんな時、私は朝イチで、午後の自分のために水出し茶をせっせと仕込むのです。せっせと、と言っても大きめのサーバーに240mlの水、茶葉8gをさらさらと入れるだけ。茶葉が沈んだらフタをして冷蔵庫で1時間ほど置きます。
でも最近ハマっているのは、水を半量、もう半量をロックアイスにしてデスクの上に置いておくこと。ひと仕事して茶葉が開いてきたら休憩の合図としています。
昨年発行したお茶の定期便「TOKYO TEA JOURNAL」VOL.16で掲載したレシピも氷水での抽出でした。ふわっと香る山椒のようなピリリとした香りが忘れられず、今回はこのレシピで試してみることに。
サーバーに氷、水、「014 熊球磨在来」茶葉を入れて45分待ち、茶こしでグラスに注いだらゴクゴクと飲める冷茶のできあがり。
「あんみつ・ミツマメ」のとろんとした食感と甘みに、「014 熊球磨在来」の大地を感じる力強く飾らない味わいを合わせると、途端にごほうびのティータイム。微睡んでしまう夕方も、もう少し頑張れる気持ちになるのでした。
亀屋良長の「あんみつ・ミツマメ」
商品名 | あんみつ・ミツマメ |
価格 | 1,512円(税込) |
販売時期 | 夏季限定
※詳しい期間は公式サイトでご確認ください |
販売場所 | 〒600-8498
京都府京都市下京区四条通油小路西入柏屋町17-19 他、公式オンラインストア |
電話番号 | 075-221-2005 |
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