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【試飲茶会】 初登場!『烏龍茶 べにふうき』を飲んでみました

2023年12月04日

by 小野寺友麻

東京茶寮・バリスタ 埼玉生まれ。大学では日本語教育を学び、日本語の先生をしていたことも。日本をもっと知りたい、と東京茶寮へ。カレーと紅茶がマイブームです。

煎茶堂東京で取り扱っているシングルオリジン煎茶は60種類以上(2023年11月時点)。その中でも、通年販売と期間限定の茶葉、そして季節が変わるごとに楽しめるブレンドティーがあります。

今回は、初めての取り扱いとなる『烏龍茶 べにふうき』をご紹介!

煎茶堂東京 銀座店ティーコンシェルジュ・四本と、東京茶寮バリスタ・小野寺が試飲してお茶会を行った様子を写真と一緒にお伝えします。

「シングルオリジン煎茶と烏龍茶、どう違うの?」「私が好きな感じのお茶かな?」など、お茶を選ぶときの参考にご覧ください。

烏龍茶 べにふうき(静岡県産)

特徴 濃厚でミルキーな香りとコクがインパクト大。しっとりとして重厚な飲み口にやみつきになる。

小野寺:
「おはようございます。今年はシングルオリジン煎茶、ブレンドティーをはじめ、台湾烏龍や和紅茶なども仲間入りしましたが、今回は日本産の烏龍茶のご紹介です」


四本:
「日本の烏龍茶、出会うこともあまりないと思うので初めて飲むという方も多いのではないでしょうか。私も今回初めて飲みます」


小野寺:
「日本産の緑茶や紅茶との違いはもちろん、台湾の烏龍茶との違いも飲み比べをしてみたいですね」

重厚感のある味わい。静岡県産『烏龍茶 べにふうき』

四本:
「今回の烏龍茶、品種は『べにふうき』です。今までの取り扱いの中だと『 金木犀ティー』のベースが釜炒り茶の『べにふうき』ですね」


小野寺:
「産地は静岡県本山で、丸高農園さんの茶葉です。静岡県産の烏龍茶ですね。静岡はお茶の生産量がトップクラスですが、緑茶を多く生産しています。和紅茶もありますが、烏龍茶はもっと稀少なはず…と思うとどうしても期待が膨らんでしまします」

四本:
「茶葉はクルクルとねじれています。黒めですが緑色も見て取れます。

四季春』や『翠玉』の台湾烏龍に比べると暗めの色味です。形状も台湾烏龍はコロコロと丸まった茶葉でしたが、今回はネジネジと撚られています。色味は異なりますが、形状は『しずかおり』や『さやまかおり』の和紅茶に近しいです」

小野寺:
「この暗めで緑がかった茶葉がお湯を注いでどう変化していくのかも楽しみです。乾燥の茶葉は少し花っぽいですが、香り自体は強くはありません」


四本:
「今回も茶葉は大きいので急須で淹れる際に茶こしは外して使っていきましょう。茶葉3gに100℃のお湯を120㎖注いで2分10秒待ちます」

小野寺:
「ゆっくりと茶葉が開いていく様子が優雅です。台湾烏龍のときもそうでしたが、一枚の茶葉が大きいですね」


四本:
「淹れているときは甘い香りがします。和紅茶のときに感じた香りに近いと思います。どんな味わいなのか楽しみです…!」

小野寺:
「一煎目、水色は透き通ったオレンジ色です。水色も台湾烏龍はクリアで黄色に近い緑だったので水色も全然違います」


四本:
「香りも広がりますね、華やかさと甘さを感じます。ココナッツのお菓子のような香りがします。香ばしいような、カラッとしたような風味の中に甘い香りがある印象です。いただきます。……味わいは甘くはないですね」


小野寺:
「香りと味わいにギャップがあるお茶です。鼻に抜ける香りに香ばしさを感じます。苦みは強くはないですが、飲む程に重なっていく味わいがあります。茶葉を嗅いだときに感じた甘さが味わいにないのが不思議です…」

四本:
「以前、華やかで甘みもある台湾烏龍と出会ったときに烏龍茶の概念を覆されたな…と思っていましたが、今回の烏龍茶の方が今まで想像していた烏龍茶に近いお茶だったかもしれません。程よく苦渋みがあって、茶色い見た目をしていて、香ばしさを感じるお茶」


小野寺:
「そうですね。日本産の烏龍茶の飲み比べもしてみたくなります。今回感じる苦渋みは『べにふうき』特有のものなのか、烏龍茶というものが全般的にそうなのか、知りたくなっています。実際に『 金木犀ティー』で感じる苦渋みにもリンクする部分があると感じます」


四本:
「華やかな余韻が程よく残ります。二煎目も淹れていきましょうか。二煎目も100℃のお湯を今回は100㎖注いで30秒待ちます。ここからどんどん秋も深まっていくはずなので、熱々で淹れられるお茶もいいですね」

小野寺:
「水色は一煎目より落ち着きましたが、引き続き美しいです。一煎目で感じた甘い香りではなくなりました。爽やかで華やか。少し和紅茶を想わせる香りを感じます」


四本:
「二煎目はスッキリとした味わいになります。渋みも落ち着きました。一煎目が香りと味わいにギャップがあったのに対して、二煎目は香り通りの味わいでスルスルと飲めます。」


小野寺:
「温度が下がると少し渋みも感じますね。でも改めて今までにないタイプのお茶です…。また新たな美味しさを知れたような気がします」

四本:
「茶葉の開きもきれいですね。開くと茶葉が意外と緑ですね。このお茶と合わせるものは…パスタもいいでしょうし、ドリアなど重ための食事とも合うと思いますよ」


小野寺:
「熱々のお茶なので、濃厚なものをサラーっと流してくれるはずです。個人的には大福など、あんこと合わせたいです。日本のお茶と日本の食べ物とのペアリングです。秋の定番、芋栗カボチャとも合うと思います」

四本:
「シンプルに焼き芋や焼き栗と合わせたら、素材の甘さを引き立ててくれると思いますよ。改めてこのお茶は苦渋みがありますが軽い印象です。食中もいいですが、食後に飲みたいお茶のひとつでしょうか」


小野寺:
「そうですね。口の中をスッキリとさせてくれるような一杯だと思います。三煎目も淹れましょう。100℃のお湯を100㎖注いで1分待ちました」

四本:
「水色は澄んだオレンジ色。色は二煎目より落ち着きましたが、味わいは少し渋くなりました。1分で淹れたので味わいも二煎目に劣らず出ますね」


小野寺:
「基本で提案の淹れ方は二煎目以降は30秒なので、しっかり味わいたい方は1分ほどでもいいかもしれませんね。茶葉もすっかり開きました」

小野寺:
「乾燥の茶葉のときはわかりませんでしたが、こんなに大きな葉っぱだったんですね」

四本:
「改めて一煎目は特に舌に残る味わいがあったのですが、煎を重ねるごとに感じる味わいや香りが上へ上へ上がっていくような感覚がありました。味わいだけでいうと、一煎目が一番感じやすかったです」


小野寺:
「三煎目は少し酸味のようなものも感じました。紅茶でもたまに感じることがある感覚なので、発酵茶の味わいでしょうか。煎茶ではあまり感じない味わいでした。煎茶とそして他の烏龍茶と比べて、もっとこの『 烏龍茶 べにふうき』を知っていきたいと思います」


四本:
「今回もまた新しいお茶の扉を開きましたね。 11月号のTOKYO TEA JOURNALでもお届けしましたので、店頭でもみなさんの感想など伺えると嬉しいですね…!」

「烏龍茶 べにふうき」の味わいノート

・一煎目、苦みは強くないが飲む程に重なっていく味わいがある。茶葉の香りは甘いが味わいは苦渋みの方がある
・二煎目はスッキリとした味わいに。苦渋みも落ち着く
・パスタやドリアなど重ための食事、大福など和菓子、焼き芋や焼き栗などとも合わせたい

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