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福田里香「和紅茶にはシンプルなバターサブレを。」私が器を使うなら vol.035
2024年02月07日
by 煎茶堂東京編集部
使う人によって、全く違う表情を見せるのが、器の面白いところ。一緒に使うカトラリー、テーブル、部屋に入る光の加減……。もちろん、どんなスイーツやお料理を載せるかもその人のチョイス次第。
煎茶堂東京オンラインで販売している器やカトラリーを、菓子研究家・福田里香さんに使っていただきました。
和紅茶にはシンプルなバターサブレを。
「タナカ製陶」は、田中大輝(たなか・だいき)さんが代表を務める京都の窯元です。
動植物をモチーフにした可愛らしい絵付けの陶磁器でも人気ですが、今回ご紹介するシンプルな白無地の「粉引きのカップ&ソーサー」も素敵。マグカップに近いサイズ感ですから、ソーサーを小皿にしてもバランスがいいと思います。
お茶請けに「Romi-Unie Confture」のサブレ「Petit Palet(プチ・パレ)」を盛り付けると、春の野花のような素朴なかわいらしさです。
真横から見たところ。
カップは直径約12cm、高さ約7cm。ソーサーは直径約14cm、高さ約3cm。
この器は「粉引き」の技法を施した仕上げです。
素地に白い泥をかけて白化粧を施し、さらに釉薬をかけることで、手漉き和紙にも似た素朴な風合いを生み出してます。
高台に残ったグレーの点は、白化粧を施すときについた指の跡です。
「器の景色がいい」とは、こういうことを指すのだと思います。
底面から見たところ。
裏に返すと、カップとソーサーの高台の縁に残ったグレーの点は、器の土の色だということがよくわかります。
高台を削った底面部分を見てください。この器の本来の土の色は濃いグレーです。その生地に白化粧を施すことで、絶妙な白を作り出しているのがわかります。
「Romi-Unie Confture」の「Petit Palet」は、小麦粉とバター、卵、塩、ベーキングパウダー、砂糖という、たった6つの材料で作られたサブレです。シンプルだからこそ、食べ飽きない深い味わいが楽しめます。
バターたっぷりのサブレにおすすめなのは「煎茶堂東京」の『和紅茶 しずかおり』です。華やかなキャラクターで整った清涼な香りが特徴。 柔らかい口あたり、余韻、美しい茶葉が三拍子揃った銘茶です。
今回使用した器
今回使用したお茶
Romi-Unie Confture「Petit Palet(プチ・パレ)」
価格 | 1,230円(税込) |
販売期間 | 通年 |
販売場所 | Romi-Unie Confiture 〒248-0006 神奈川県鎌倉市小町2丁目15-11 Maison romi-unie 〒152-0004 東京都目黒区鷹番3-7-17 他、オンラインストアでも購入いただけます |
営業時間 | Romi-Unie Confiture 10:00-18:00 Maison romi-unie 10:00 - 20:00 |
URL | romi-unie.jp |
福田里香(ふくだ・りか)さん
菓子研究家。武蔵野美術大学卒。『新しいサラダ』(KADOKAWA)、『民芸お菓子』(Discover Japan)など料理・お菓子に関する著書多数。Instagram:@riccafukuda
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