
福田里香「コンビニ名菓がさらにおいしくなる方法」− 私が器を使うなら vol.09
2022年07月20日

by 煎茶堂東京編集部
使う人によって、全く違う表情を見せるのが、器の面白いところ。一緒に使うカトラリー、テーブル、部屋に入る光の加減……。もちろん、どんなスイーツやお料理を載せるかもその人のチョイス次第。
今回は、煎茶堂東京オンラインで販売している、村上雄一さんの『ティーボウル』『ソーサー』を、菓子研究家・福田里香さんに使っていただきました。
コンビニ名菓がさらにおいしくなる方法
村上雄一(むらかみ・ゆういち)さんの「ティーボウルとソーサー」の可憐さたるや。茶器として製作されていますが、じつは菓子器にもぴったりです。
たとえば、夏のコンビニ名菓「サクレレモン」。カップ入りのみぞれアイスにレモンの輪切りを入れるなんて革命的であり、しかも不変のおいしさです。「サクレレモン」をこの器に盛り付けると、ちょうどいい感じに山盛りに。
器が違うと当然見え方が違います。サクレレモンってこんなに可愛かったんだ、とにっこり。
まるで花が咲いたよう。器の中心から縁に向かって放射状に、花びらを模した凹凸をつけ、縁も平らではなく花びら状にひらひらした造形が施されています。
村上さんは器の銘に特に手法を冠していないようですが、これは「菊花皿」の系譜。花を模した器は昔も今もひとの心を和ませます。
「煎茶堂東京」オリジナルの透明急須で、「020 さえみどり」を氷出しをしてみました。
上品な後味が長く続き、レモン風味との相性も抜群です。
「サクレレモン」のレモンの輪切りに、練乳をかけてみてください。ますますおいしくなりますから。2客あれば、こんな使い方も。お菓子とお茶をお揃いで楽しめます。
白く繊細な薄手の器だからこそ、お茶の水色(すいしょく)も、氷菓のレモンイエローも美しく映えます。
今回使った器
お菓子に合わせたお茶
サクレ レモン
価格 | 140円(税込) |
販売時期 | 通年 |
URL | https://www.futabafoods.co.jp/catalog/2003 |
福田里香(ふくだ・りか)さん
菓子研究家。武蔵野美術大学卒。『新しいサラダ』(KADOKAWA)、『民芸お菓子』(Discover Japan)など料理・お菓子に関する著書多数。Instagram:@riccafukuda
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