
お菓子とお茶|職人技の効いた繊細な味。永楽屋「琥珀 橙」と「048 鳳春」で京の味
2022年06月09日

by 煎茶堂東京編集部
おいしいお茶を淹れると、お茶菓子が欲しくなる。おいしそうなお菓子を見つけると、どんなお茶を淹れようか想像してしまう。煎茶堂東京のお茶と過ごす日々の中で、ついつい誰かに教えたくなるペアリング菓子をご紹介します。
今回は、エディトリアルデザイナーの小山田倫子さんが手土産で大人気の涼やかなおやつについて教えてくれました。
京の「からいもの」と「あまいもの」の永楽屋
1946年創業の京都・河原町四条にある永楽屋は、からいもの(佃煮)とあまいもの(菓子)の両方を扱う「京のあまからや」。相対する組み合わせのようですが、どちらも「米と茶」によく合う日本の食生活に欠かせないもの。
上階には喫茶室があり素材と手作りにこだわった甘味をその場で楽しむこともできるので、四条河原町に行った際には是非とも立ち寄りたいお店です。
宝石のようなきらめきの「琥珀 橙」
京都らしく品のいいお包みと折り紙のように畳まれた箱を開くとあらわれる、あまいもの代表の「琥珀」は、ほのかな透け感が美しくまるで宝石のよう。看板商品は「柚子」ですが、今回は暑い日にぴったりな「橙」をセレクト。「橙」にはグレープフルーツが使われていて、さっぱりとした甘さが特徴的。
ひとくちかじった時の断面は、周りの砂糖化粧と内側の寒天の透明感、中心にすっと1本入っているグレープフルーツのコントラストが美しく、思わず光にかざしてみたくなります。
原材料は砂糖(国内製造)、グレープフルーツ、寒天、水飴のみと余計なものがいっさい入っておらず、周りのシャリッとした食感と内側のまろやかな口どけの寒天から、素朴ながら職人技の効いた繊細な味を楽しむことができます。
暑い日も増えてきたから。「048 鳳春」を氷水出しで
汗ばむことが増えてくるこの季節、ついつい手が伸びるのは熱いものより冷たいもの。こちらの「氷水出し茶レシピ」を参考にすこし時間をかけて淹れた「048 鳳春」の氷水出し茶は、旨味がぎゅっと濃縮された奥行きのある味わい。
グラスで楽しむ煎茶は、若草のように爽やかなグリーンで目にも涼しげです。
「048 鳳春」の産地は京都府和束町。今回の組み合わせは、どちらも京都のものとなりました。暑い日が増えてくるこれからの季節、京都のお菓子とお茶で暑気払いをしてみるのはいかがでしょうか。
永楽屋「琥珀 橙」
価格 | 6袋(12本)入り 一箱 990円(税込) |
販売期間 | 通年 |
販売場所 | 〒604-8026 京都市中京区河原町通四条上る東側 他、室町店、本社売店、オンラインショップ等で販売中。 |
電話番号 | 075-221-2318(本店) |
営業時間 | 10:00-19:00 |
URL | https://shop.eirakuya.co.jp/c/c5/136 |
小山田倫子さん
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アパレル業界にてプレスなどを経験後、エディトリアルデザイナーへ転身。制作会社や出版社などを経て、2011年よりフリーランス。2012年から裂き布でこものを製作する「noko」の活動も。Instagram:@noko_oya |
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