
お菓子とお茶|口の中で上品な春を味わう。松右衛門「桜もち」と「017 藤枝かおり」
2022年04月04日

by 煎茶堂東京編集部
おいしいお茶を淹れると、お茶菓子が欲しくなる。おいしそうなお菓子を見つけると、どんなお茶を淹れようか想像してしまう。煎茶堂東京のお茶と過ごす日々の中で、ついつい誰かに教えたくなるペアリング菓子をご紹介します。
今回は、エディトリアルデザイナーの小山田倫子さんが春にぴったりのお菓子を教えてくれました。
和洋菓子の店「松右衛門」
菓子職人の阿部真さんが文京区白山に店を構える松右衛門は、2009年の創業時から国産の素材にこだわり、ひとつひとつ丁寧に作られたお菓子が並ぶ、抹茶とあずきの和洋菓子店。
保存料や合成添加物などは一切使わず誰でも安心して食べられるお菓子を、1日にできる量だけと決めて丁寧に作られています。ショーケースに並ぶお菓子は、どれも阿部さんのお人柄が表れているようで、優しく真面目で上品な味が魅力。
ふわりと桜の香りが広がる桜もち
今では入手困難になりつつある国産の桜の葉で包まれた桜もちは、容器から取り出した瞬間、ふわりと桜のいい香りが広がります。
北海道産小豆で作られたこしあんは、ほどよい甘さ。食感を楽しめるようにと細かさにこだわっているという道明寺粉は、口に入れるとぱらりとほどける上品さ。
賞味期限は2日とのことですが、香りと繊細さをより楽しむためにも、その日のうちにいただくのがお勧めです。
香り×香りのハーモニーを楽しむ
この桜もちの良さをより引き出すために、今回は「017 藤枝かおり」をペアリング。ジャスミンのような花の香りが特徴的なお茶で、煎茶らしい苦味が桜もちの繊細さを引き立ててくれます。
お互いの香りが干渉するすることはなく、口へ運ぶたびにそれぞれの香りを鼻からも楽しめる。桜や新緑を楽しむ春にぴったりな組み合わせです。
桜もちは期間限定で、ゴールデンウィークあたりまで販売されているそう。東京のソメイヨシノは葉桜へと姿を変えはじめましたが、まだまだ春を楽しめそうです。
松右衛門「桜もち」
価格 | 292円(税込) |
販売期間 | 春限定 |
販売場所 | 〒112-0001 東京都文京区白山5丁目1-9 レジオス文京白山1F |
電話番号 | 03-6801-5110 |
営業時間 | 11:00-19:00 |
URL | https://www.matsuemon.co.jp |
小山田倫子さん
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アパレル業界にてプレスなどを経験後、エディトリアルデザイナーへ転身。制作会社や出版社などを経て、2011年よりフリーランス。2012年から裂き布でこものを製作する「noko」の活動も。Instagram:@noko_oya |
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