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【お菓子とお茶】立派なタレ眉に恋い焦がれる。パリジェンヌ「ポチ」と過ごす「010 ふくみどり」のティータイム
2021年02月12日
by 神まどか
煎茶堂東京・東京茶寮/デザイナー 青森県生まれ。最近の趣味は中国茶と茶道具収集です。
おいしいお茶を淹れると、お菓子が欲しくなる。おいしいお菓子を見つけると、どんなお茶を淹れようか想像してしまう。煎茶堂東京のお茶と過ごす日々の中でついつい誰かに教えたくなるペアリング菓子をご紹介します。
今回、食いしんぼうデザイナーの神(ジン)が紹介するのは、私がずっと恋い焦がれていた、大人も子どももキュンとすること間違いなしのケーキです。
パリジェンヌの「ポチ」
見てください、どうですか、この表情。どこを見ているのか一生目が合わない瞳。この立派なタレ眉。都内のケーキをディグっていたら見つけた、武蔵小金井と武蔵境に店舗を持つ「パリジェンヌ」。そこからこの「ポチ」(350円税込)をお持ち帰りしました。
これまでもこれからも、愛すべきケーキ屋
ここ、「パリジェンヌ」は実は先月も一度訪れていて、その時はお正月休みで購入できず、今回リベンジで訪れました。その際見つけた近くの和菓子屋「三陽」の麩饅頭についてはこちらから!
武蔵小金井のパリジェンヌはこじんまりとした造りで、アーチ状のウィンドウに心がくすぐられます。流れるようなレトロなロゴデザインもとっても素敵。こういうお店がずっと続いていてくれたらなぁ…と、すでにコロナ禍で閉店を余儀なくされた多くのお店のことを考えます。
この「お菓子とお茶」の連載が始まってから、色んなケーキ屋さんにお邪魔していますが、お店それぞれのネーミングやケーキの形状、トッピングするものの多様さを感じます。個人的に「サバラン」に何を乗せているか?が最近のチェック項目です。
今回は「ポチ」目当てでお邪魔したので、「ポチ〜ポチや〜」と脳内で呼びながら扉を開けると、バッチリ目が…やはり合わない。右上を見ている子、はたまた左上を見ている子。この絶妙な視線はなんなのでしょう。ポチの性格や人格がちょっと想像できてしまう表情です。
ひしひしと感じる罪悪感
今回、「ポチ」に合わせるのは「010 ふくみどり」。埼玉県・入間で収穫される「010 ふくみどり」は、草や花の香りが特徴の“香り”のお茶。
洋菓子に合わせることが多いのは、上品な渋みが生クリームやバターの風味にピッタリだからなのですが、和菓子と合わせると若草の香りが際立つ品種です。
とにかく身体が冷えていたのと、お腹が空きすぎて早く胃袋におさめてしまいたい!という一心でお茶を淹れ、ひとくち目のフォークを刺す瞬間、襲ったのは深刻なまでの罪悪感。この切ないタレ眉は、この自らの運命を知っていたからなのでは?
ポチ…
躊躇ったのは一瞬。おいしくペロリと平らげました。ポチの鼻と、下に敷かれていたしっとり感とサクサク感が程よいクッキーも大変美味でした。ちなみに、ポチの心臓部分は苺。ああ、おいしかった。ありがとう、ポチ。
フワフワのスポンジとたっぷりのクリームを優しく溶かしていく「010 ふくみどり」。全てを賞味した後の二煎目は小腹が満ちた身体にちょうど良い渋さ。
食後のティータイムに微睡ながら、愛すべきお店を応援するためにまたポチを迎えにいかねば、と良い気分で思うのでした。
パリジェンヌ「ポチ」
商品名・価格 | ポチ(350円税込) |
販売期間 | 通年販売 |
販売場所 | パリジェンヌ
〒184-0004 東京都小金井市本町3丁目4−3 |
営業時間 | 8:00〜20:00 |
電話番号 |
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