- 読みもの
- お買いもの
- TTJ
- 東京茶寮
- 私達について
-
作家名一覧
- 煎茶堂東京
- 相馬佳織
- フじイまさよ
- 稲村真耶
- 児玉修治
- 小野陽介
- 高木剛
- 森岡希世子
- 石田誠
- ちいさな手仕事
- 光藤佐
- 須原健夫
- 淡海陶芸研究所
- 千田稚子
- 中村譲司
- 多田佳豫
- 北井里佳
- 齋藤有希子
- 酒匂ふみ
- 白鷺木工
- 秀野真希
- 林沙也加
- 作山窯
- 中里花子
- 村田匠也
- 荒賀文成
- 水野悠祐
- 南裕基
- 只木芳明
- 色原昌希
- 小宮崇
- 飯高幸作
- 三輪周太郎
- 横山拓也
- 亀田文
- 亀田大介
- 中村豊実
- 高橋禎彦
- SHISEI
- 松徳ガラス
- 村上雄一
- 黒川登紀子
- YŌKI
- 加藤かずみ
- 瀬戸國勝
- 阿部春弥
- シャンブリートリオ
- 入江佑子
- 三野直子
- 古谷宣幸
- 渡辺キエ
- 後藤睦
- 三浦ナオコ
- 濱岡健太郎
- 山田哲也
- WASHIZUKA GLASS STUDIO
- 李荘窯
- おじろ角物店
- 船串篤司
- はなクラフト
- 光泉窯
- 萩原千春
- 藤村佳澄
- 中原真希
- 堀宏治
- 広末裕子
- 文山窯
- 伊藤萠子
- 竹下努
- 角田清兵衛商店
- Eliu
- 紙上征江
- 天野千香
- 四十沢木材工芸
- 水野悠祐
【お菓子とお茶】シンプルでいて、完璧。西荻窪「こけし屋」の洋菓子と「051 松寿」
2021年01月13日
by 神まどか
煎茶堂東京・東京茶寮/デザイナー 青森県生まれ。最近の趣味は中国茶と茶道具収集です。
おいしいお茶を淹れると、お茶菓子が欲しくなる。おいしそうなお菓子を見つけると、どんなお茶を淹れようか想像してしまう。煎茶堂東京のお茶と過ごす日々の中で、おすすめしたい“とっておき”のペアリング菓子をご紹介します。
今回、食いしんぼうデザイナーの神(ジン)が紹介するのは、シンプルな味わいだからこそ、その技量が光る洋菓子3種です。
こけし屋の洋菓子
西荻窪の駅前に店を構える「こけし屋」は、1949年創業。本館と別館に分かれており、本館には1階の洋菓子売り場だけでなく、喫茶店やレストラン、宴会場などがあります。
別館のレストランでは、月に1度「朝市」を開催。地元民が朝早くから集まり、様々なパンやカレー、ハヤシライス、コーヒーなどを味わっています。私も昨年の春に一度行きましたが、活気に溢れた朝市に、とっても元気をもらえた記憶が。
1月はお弁当の販売のみだったようですが、気になる方は店頭か公式サイトをチェックしてみてくださいね!
魅力的なケーキに目移り
洋菓子売り場のショーウィンドウに並ぶのはシンプルな洋菓子たち。お茶もお菓子もノープランでお店に向かったのですが、どうも選びきれずに「あれも食べたいこれも食べたい」とショーウィンドウの前をウロウロウロウロ……
周りを見ると、私と同様に遠くからケーキを睨んで悩む人もちらほら。分かります、その気持ち!私の後ろに並ぼうとする人に、「お先どうぞ…!」を何回も言ってしまいました。
こけし屋でよく噂を聞くのはスポンジに洋酒をたっぷり染み込ませた「サバラン」。ずっと興味津々ではいたのですが、実はサバラン自体を食べたことがなく、タイミングが合わずにいたお菓子。気になる。
上品な四角のフォルムのイチゴのショートケーキも、チョコクリームとチョコカスタードでワントーンの潔さを持つエクレアも気になる。結局、3つ全てを持ち帰りました。考えるのにもう疲れ果て、早く甘いものを脳みそに送りたくなったというわけです(笑)
素朴な味に、身体が喜ぶティータイム
なるべく地面と並行に保ちながら持ち帰り、箱からそっと出して大きなプレートにレイアウト。家にあるカップの中でいちばん上品なものを選び、お茶を淹れます。
今回は鹿児島県・種子島の「051 松寿」。スイートコーンのような香りと表現される「051 松寿」は、SNSで見ているとファンも多いよう。
ああ、どれから食べよう!幸せすぎる迷いに打ち勝ったのはサバラン。口の中に入れるとジュワッとたっぷりの洋酒シロップが溢れ出します。こちらは渋みのあるお茶が合う。「002 香駿」「044 うじみどり」あたりがいいかもしれません。
ショートケーキのバターの味わいと「051 松寿」を合わせると、舌の上でじんわりとまろやかな香りが広がり、お茶の奥行きが感じられます。
ショートケーキも、エクレアも、シンプルな味わいなのだけど、全体のバランスのよさがキラリと光る。全てにおいてそうだと思うのですが、シンプルなものほど丁寧さと完璧さが必要で、そこを怠るとアラが目立ったりしてしまうものです。
2021年、72年目を迎えるこけし屋の洋菓子は、どこをとってもシンプルで素朴。その味を守り続け、今も愛され続ける素晴らしさに感服しながら、これまた美味しいお茶をひと口飲むと、全身が喜びに満ち溢れるのを感じるのでした。
こけし屋
ショートケーキ 330円(税込)
エクレア 215円(税込)
〒167-0053 東京都杉並区西荻南3-14-6
※現在、通常の営業時間を変更して営業しています。(2021年1月時点)最新情報は公式サイトをご確認くださいませ。
関連記事
-
お菓子とお茶|気取らず、そのままの栗を。すや「栗きんとん」と「029 めいりょく」
2024年11月18日
-
お菓子とお茶|秋の恵みをじっくり味わう。代々木公園・オイモトーキョーの「蜜芋尽くしのプリン」と「ジュニパーベリー」×「むさしかおり」
2024年11月05日
-
お菓子とお茶|東京・成城アルプスの「モカロール」と「四季春」
2024年10月16日
-
お菓子とお茶|DEAR BUTTER SANDの「幸せの焦がしバターサンド」と「001 はるもえぎ」
2024年10月01日
-
お菓子とお茶(と猫)|残暑で涼を楽しむ熊屋の「麩饅頭」と「062 ごこう」
2024年09月12日
-
お菓子とお茶|DE CARNERO CASTEの「レモンカステラ」と「ジュニパーベリーティー」
2024年08月28日
-
お菓子とお茶|水羊羹評論家の言葉を読み解きながらいただく、菓匠 菊家「水羊羹」と「058 はるみどり」
2024年08月26日
-
お菓子とお茶|季節のフルーツがぎっしり詰まった近江屋洋菓子店「フルーツポンチ」と「065 きらり31」
2024年07月29日