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【試飲茶会】2024年新茶『茂2号』を飲んでみました!

2024年05月01日

by 小野寺友麻

東京茶寮・バリスタ 埼玉生まれ。大学では日本語教育を学び、日本語の先生をしていたことも。日本をもっと知りたい、と東京茶寮へ。カレーと紅茶がマイブームです。

煎茶堂東京で取り扱っているシングルオリジン煎茶は60種類以上(2024年4月時点)。その中でも、通年販売している茶葉と、期間を限定して販売している茶葉があります。

今回は、2024年4月27日(土)から販売を開始する新茶『茂2号』をご紹介!

煎茶堂東京 銀座店ティーコンシェルジュ・四本と、東京茶寮バリスタ・小野寺が試飲してお茶会を行った様子を写真と一緒にお伝えします。

「たくさん種類があるけどどんな味なの?」「どう違うの?」「私が好きなお茶はどういうもの?」など、お茶を選ぶときの参考にご覧ください。

『茂2号』の品種の特徴は味わいの太さ・重み。そこに甘みが加わり、新茶らしいかぐわしい香りが合わさった完成度の高い仕上がりです。渋みは抑えられており、水色も濃緑でとろみが楽しめます。

小野寺:
「おはようございます。今回は2024年の新茶が到着しました! 1年は本当にあっという間ですね」

四本:
「おはようございます。まずは鹿児島からの新茶が登場です。昨年の新茶もこの『茂2号』の新茶から始まりましたよね」

小野寺:
「今年初めての味わい、本当に楽しみです。香りに味わいに、余すことなく味わいましょう」

四本:
「今回も新茶を味わえることに感謝をしながらいただいていきましょう…!」

青々しいフレッシュさ、凝縮された旨みと甘みを感じます。2024年新茶「茂2号」

小野寺:
「今年の新茶は『茂2号』。このお茶も『032 つゆひかり 頴娃』などでお世話になっている下窪健一郎さんのお茶です」

四本:
「茶葉は深蒸し、袋を開けた瞬間にも感じるフレッシュさ、甘い香りも漂ってきます。新茶はぜひ香りも存分に味わって欲しいです」

小野寺:
「フレッシュな青々しさの中に、南国フルーツを想わせる甘い香りを感じます。鹿児島のお茶で感じるこの香り、マンゴーやパイナップルのような濃厚な甘さがあります」

四本:
「茶葉から白桃の香りを感じることもありますが、今回はそれとはまた違いますね。茶葉は細かいだけではなく、長いものもあります。繊細さが目で見てもわかります」

小野寺:
「緑が鮮やかです。この繊細さを“美人さん”と表現したくなります。美しいです…」

四本:
「それでは淹れていきましょう。最初なので基本のレシピ、茶葉4g、70℃のお湯を120㎖注いで1分20秒待ちます」

小野寺:
「お湯を注いだ瞬間からフワフワっと茶葉が広がります。きれい…。軽やかに、舞っているように見えます」

四本:
「サラサラと茶葉が動きます。そして茶葉からは旨みの香りが広がってきました。さっきの南国フルーツの香りではなくなりましたよ。香りだけで唾液が出てくるくらいの濃厚な旨みを感じます」

小野寺:
「注ぐ時点で既に水色が濃いのがわかります。お〜まだ香りだけですが、旨みと青々しさが爆発しています」

四本:
「緑が生い茂っていますね。このフレッシュさは新茶の醍醐味。いただきましょう」

小野寺:
「最初に来るのは旨みです。『茂2号』は苦渋みもあるお茶ですが旨みの方が強いです。まろやかで優しさを感じる程です」

四本:
「苦みもありますが、旨みが包み込んでくれていますね。口の中で旨み→苦み→甘みという風に変化していきます。一口で楽しい一杯です」

小野寺:
「一煎目を淹れているときの旨みの香り、そのままの味わいです。冬を越えて養分を蓄えておきました!という旨みがギュッと凝縮されています。春ですね」

四本:
「このお茶は飲めば飲むほど、旨みが口の中に蓄積されていきます。目が覚めるような旨み。朝の一杯にいいと思いますよ」

小野寺:
「一口目は優しい印象だと思いましたが、段々濃厚な味わいになっていきます」

四本:
「旨みに隠された苦みも徐々に顔を出してきますが、サラリと抜けて行くので余韻は旨みと甘みの香りが残ります。また苦渋みがしっかりとしていた昨年とは印象が異なります」

小野寺:
「二煎目は80℃で10秒ほど。水色がグッと出てきました。一煎目でも十分濃いとは思いましたが、その比ではないくらいに濁りました。底が見えない程です」

四本:
「青々しさは常に感じますが、旨みを感じた一煎目から茶葉の香りが変化して甘い印象になりました。乾燥の茶葉の香りに近付いたように思います」

小野寺:
「二煎目は全体的に味わいがスッキリとしました。一煎目は旨みしっかりでまろやかな印象でしたが、二煎目は香りと味わいとより青さが際立ちました。二煎目は滑らかさも感じますね」

四本:
「口当たりが優しくなりました。苦みもありますが、強すぎなくて心地いいです。味わいたくなる程度の苦みですね。新茶ということもありますが、是非向き合いたくなるお茶です」

小野寺:
「まずはこのお茶単体で味わってみて、それから何と合わせるか考えていきましょう。開いた茶葉も鮮やかな緑で、繊細な様子も伝わってきますね。きれいです」

四本:
「いま、塩味のおかきが食べたい気分です。新茶なのでシンプルなものと合わせたいと思います」

小野寺:
「甘いものだったらあんこも良いと思います。このお茶はどちらかというと和のものと合わせたいですね。ご飯系だと、海苔巻きやお寿司、お稲荷さんも良いと思います。以前、TOKYO TEA JOURNALの海苔特集で手巻き寿司と合わせていましたね」

四本:
「ちくわの磯辺揚げなどの揚げ物とも意外と合うと思います。お茶のフレッシュさで、口の中をスッキリとさせてくれるはずです。ぜひ二煎目で合わせてみてください。

あと沖縄の魚の天ぷらが食べたいです。沖縄の天ぷらは衣が厚くてフリッターのようでして、中身はカジキなどの白身魚です」

小野寺:
「良いですね。今回はお魚や海苔とも合わせてみたいお茶でしたが、新茶だとつい何と合わせるかを悩んでしまうことがあります。個人的にも初物でせっかくだしという想いもあるので、正解を探してしまいがちです。でも難しく考えないすぎないことも大事ですよね」

四本:
「そうですね。まずは味わってみて、そして合わせてみたいものと合わせて、普段使いもして、茶葉がフレッシュなうちに楽しみたいです。そのときの美味しいお菓子やご飯に合わせてみてくださいね」

小野寺:
「最後は玄米茶です。さっき、おかきと合わせたかったのでこれは間違いない組み合わせになりそうです」

四本:
「三煎目も水色がしっかりと出ます。きれいな明るい緑ですね。玄米の香りも広がります」

小野寺:
「美味しいです。玄米が加わって、甘みが引き立ちますね。苦みというほどではないですが、青さも感じるのでスッキリと味わえます。そして引き続き口当たりは滑らかで優しいです」

四本:
「さっきのお寿司と合うという流れですが、この玄米茶はガリと相性が良さそうです。お漬物などと合わせたいです」

小野寺:
「良いですね。しょっぱいものと合わせたいときはお漬物、甘いときはやっぱりあんこかな。きんつばや羊羹のような、あんこを目一杯頬張れるお菓子が良いな…」

四本:
「終始ホッとできるお茶でしたね。ぜひ休日にのんびりと淹れたい一杯です」

2024年新茶「茂2号」の味わいノート

・一煎目、最初に来るのは旨み。苦みもあるが、旨みが包み込んでくれている。口の中で旨み→苦み→甘みという風に変化して一口で楽しい一杯
・二煎目、全体的に味わいがスッキリ。一煎目より青さが際立つ。苦みも出るが強すぎず心地いい。滑らかな印象
・玄米茶、玄米を加えることによって甘みが引き立つ。青さも感じるのでスッキリと味わえる
・塩味のおかき、海苔巻きやお寿司、お稲荷さん、ちくわの磯辺揚げ、きんつばや羊羹などのあんこ菓子とも合わせたい

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