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【試飲茶会】2023年7月販売のシングルオリジン煎茶を飲んでみました!
2023年07月03日
by 小野寺友麻
東京茶寮・バリスタ 埼玉生まれ。大学では日本語教育を学び、日本語の先生をしていたことも。日本をもっと知りたい、と東京茶寮へ。カレーと紅茶がマイブームです。
煎茶堂東京で取り扱っているシングルオリジン煎茶は50種類以上。(2023年7月時点)その中でも、通年販売している茶葉と、期間を限定して販売している茶葉があります。
今回は、2023年7月から販売を開始するシングルオリジン煎茶をご紹介!
煎茶堂東京 銀座店ティーコンシェルジュ・四本と、東京茶寮バリスタ・小野寺が試飲してお茶会を行った様子を写真と一緒にお伝えします。
「たくさん種類があるけどどんな味なの?」「どう違うの?」「私が好きなお茶はどういうもの?」など、お茶を選ぶときの参考にご覧ください。
059 釜炒りかなやみどり(熊本県産)
販売時期 | 7月〜8月 |
特徴 | 80℃以上で淹れると特徴的な品種香が立ち上る。穀物のような甘みが感じられ和食との相性が抜群。 |
小野寺:
「おはようございます。7月は初登場のお茶を紹介します!」
四本:
「おはようございます。熊本県のお茶ですね。さっぱりした味わいとした味わいなので、これからの季節にぴったりです」
小野寺:
「初めて取り扱うお茶ですが、品種としては取り扱ったことがあるお茶です。産地や製法の違うことによってどんな違いがあるのでしょうか」
立ち上る香ばしさとスッキリとした甘み。「059 釜炒りかなやみどり」
小野寺:
「今月のお茶は初めての登場、熊本の『059 釜炒りかなやみどり』です」
四本:
「茶葉は釜炒りなので、少しクリンとしています。今まで取り扱ってきた釜炒り茶に比べて、少し細かめでしょうか」
小野寺:
「今までも『021 釜炒りさえみどり』、『047 釜炒りはるもえぎ』や『052 さえあかり』と釜炒りのお茶を取り扱ってきましたが、こちらは全て鹿児島県の前鶴製茶さんのお茶でした。今回は熊本県の中村製茶工場さんのお茶です」
四本:
「茶葉は釜炒り茶特有の炒った香ばしい香りがします」
小野寺:
「私も釜炒り茶が好きですが、釜炒り茶ファンの方にも、かなやみどり好きな方にも、色々な方に手に取っていただきたいですね」
四本:
「『かなやみどり』も香りに特徴のあるお茶ですが、釜で炒ることによってどんな香りや味わいになるのでしょうか…楽しみです! 釜炒り茶なので少し高めの温度で淹れていきましょう。茶葉は4g、80℃のお湯を120㎖注いで1分です」
小野寺:
「茶葉が開きますね。釜炒り茶は、蒸し製のお茶とも見た目が少し違います」
四本:
「1分はあっという間ですね。水色は澄んでいて、黄色に近い緑ですね。茶葉も開きましたがまだまだ開く余地があります」
小野寺:
「あ〜良い香り。釜香とともに少し苦みの香りを感じます。一番最近の釜炒り茶は『052 さえあかり』でしたが、もっと香りに穀物を感じる甘みがあるお茶だったので今回のお茶とは違いますね」
四本:
「味わいはさっぱりとしています。飲むと少し穀物感もあるかも…美味しいです」
小野寺:
「苦渋みはほとんどないですね。これから夏に向けて冷たくしても美味しそうです!」
四本:
「水色もクリアで涼しげですね。味わいもスッキリでグビグビ飲めます。『052 さえあかり』はまろやかな甘みを感じていたので、『059 釜炒りかなやみどり』はスッと舌に、身体に浸透していくような…そんな印象の一杯です」
小野寺:
「今回は一煎目を80℃で淹れましたが、もっと熱々で淹れても良さそうです。香りを存分に出して、急速冷茶にするのも良いな〜と。そしてまた温度が下がってくると香りが変わります。味わいの余韻は短いですが、香りが口の中に残っている感覚です」
四本:
「二煎目を入れていますが、香りが変わってきました。お茶の旨みとも似た香りがします。このお茶は味にも香りにも魅力があるので、単体でも楽しめますね。暑い日に冷たいお茶を飲むのも良いですし、クーラーが効いた部屋で温かいお茶を飲むのも良い…背徳感を感じながら飲むお茶、いいですね」
小野寺:
「二煎目は85℃で10秒ほど。香りがまた変わりますね。一煎目で感じた釜香はなくなって、『かなやみどり』の香りでしょうか。蒸し野菜のような優しいほんわかした香りになりました」
四本:
「今までは釜炒り茶を淹れていてこんなに変化を感じたことがなかった気がします。そして茶葉がきれいに開きましたね! なんだかフワフワしています」
小野寺:
「味わいには甘みがありますね。終始さっぱりはしていますが、二煎目の方がまろやかさを感じる気がします」
四本:
「二煎目は香りと味わいにもギャップがあって面白いです。釜炒り茶は比較的、煎を重ねてもそんなに変化を感じることは少なかったのですが、このお茶は変化がありますね」
小野寺:
「二煎目の方が口当たりがまろやかで一煎目の方がスッキリな印象です。理屈的には一煎目と二煎目の感覚は逆のはずですが(笑)。またの機会には是非、この釜炒り製と蒸し製『022 かなやみどり』の飲み比べをしてみたいです」
四本:
「このお茶は白桃やマンゴーなど果物やゼリーと合わせたくなります。釜炒り茶は食事にも合いますよね。夏ということもあり麺類、冷やし中華とも良さそうです!」
小野寺:
「醤油でも胡麻だれでも美味しそうです…。きゅうりやトマトとも相性が良さそう」
四本:
「それでは茶葉に玄米を加えて三煎目も淹れていきましょう。90℃のお湯を注いで15秒ほどです」
四本:
「玄米茶も良いですね。玄米の香ばしさがダイレクトにきます。香ばしさが好きな方は是非! そして『にこまる玄米』も『059 釜炒りかなやみどり』も熊本県産です」
小野寺:
「熊本のお菓子を用意してお茶会をしたいです。それにしてもあの二煎目のまろやかさは面白かったですね。改めて変化が楽しめる一杯でした。今月は香ばしめの釜炒り茶なので、玄米の香ばしさともよく合うと思いました。サラサラと飲めますね」
四本:
「玄米茶も合うので、おかきやお煎餅とも相性が良いはずです。改めて今月のお茶は、そっと隣にいて欲しいお茶でしたね。背伸びせず、日常にいて欲しい相棒的な一杯です」
「059 釜炒りかなやみどり」の味わいノート
・一煎目、味わいはさっぱり。飲むと少し穀物感。苦渋みはほとんどなく、これから夏に向けて冷たくしても良い◎
・二煎目、引き続き甘みを感じる。終始さっぱりしていて、一煎目よりまろやかさを感じる。香りと味わいにもギャップがあり面白い
・玄米茶、玄米の香ばしさをダイレクトに感じる。香ばしさが好きな方は是非!
・白桃やマンゴーなど果物やゼリー、おかきやお煎餅、食事系だと麺類、特に冷やし中華と合わせたい
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