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【試飲茶会】2022年6月販売のシングルオリジン煎茶を飲んでみました!
2022年06月01日
by 小野寺友麻
東京茶寮・バリスタ 埼玉生まれ。大学では日本語教育を学び、日本語の先生をしていたことも。日本をもっと知りたい、と東京茶寮へ。カレーと紅茶がマイブームです。
煎茶堂東京で取り扱っているシングルオリジン煎茶は50種類以上。(2022年6月時点)その中でも、通年販売している茶葉と、期間を限定して販売している茶葉があります。
今回は、2022年6月から販売を開始するシングルオリジン煎茶をご紹介!
煎茶堂東京 銀座店ティーコンシェルジュ・四本(よつもと)と、東京茶寮バリスタ・小野寺が試飲してお茶会を行った様子を写真と一緒にお伝えします。
「たくさん種類があるけどどんな味なの?」「どう違うの?」「私が好きなお茶はどういうもの?」など、お茶を選ぶときの参考にご覧ください。
ご紹介する茶葉
・020 さえみどり(鹿児島県産)販売時期6月〜7月
特徴:お茶界のサラブレッドと称されるこのお茶は、濃厚な旨味と鮮やかな水色を楽しめます。夏を目前に、水出しや氷出しなど低い温度の抽出でお茶の旨味を味わってみてはいかがでしょうか。
四本:
「最近は日差しが強い日も増えてきましたが、6月は雨が多くなるのでしょうか。それにしてもあっという間に6月ですね」
小野寺:
「本当ですね、この前まで寒い寒いと言っていたのが嘘のようです。では6月のお茶も飲んでいきましょう!」
四本:
「今月は鹿児島、霧島のお茶です。このお茶はオーガニックのお茶でもあります」
小野寺:
「そして茶缶の色は爽やかです。突き抜ける青空を思わせるような水色が気持ちを明るくしてくれますね」
凝縮された旨味を味わえます「020 さえみどり」
「020 さえみどり」どんなお茶?
濃厚な海苔の香りがするボディ感のあるテイスト。煎茶らしい上品な後味が長く続く王道の味わい。その名の通り、緑が冴えてた水色も見どころです。
四本:
「さて、6月のお茶は『020 さえみどり』。濃厚な海苔のような…王道の味わいのお茶です」
小野寺:
「甘味、旨味、苦味のバランスもさることながら、水色の鮮やかさも魅力的なのですよね。淹れる前から楽しみです。乾燥した状態の茶葉は、少し甘い香りがしませんか?青々しいとも、爽やかとも違った香りがするのです」
四本:
「本当ですね!そして甘い中に海苔も感じます」
小野寺:
「今回も基本のレシピで淹れていきます。茶葉4gに70℃のお湯を120㎖注ぎます」
四本:
「お茶が緑になっていくのが早いですね。中蒸しなので、茶葉にも細かさがあります。そしてお湯を注ぐと、旨味の香りがします…!」
小野寺:
「香りが乾燥の茶葉とは異なってきますね。青々しさも感じますし、旨味の香りは「覆い香」と表現される青海苔のような香りですね」
小野寺:
「さえみどりは、「やぶきた(日本で一番作られている優良品種)」と「あさつゆ(天然玉露とも呼ばれる旨味が強い品種)」の交配作られた品種なので、お茶界のサラブレッドとも呼ばれているのです」
四本:
「楽しみです。それではいただきましょう。期待通り、最初に旨味がやってきます」
小野寺:
「口の中に旨味が広がりますね。ガツンとくるのではなく、優しくジワっと広がります…!」
四本:
「むしろ飲み終わってからの方が旨味を感じるかもしれません」
小野寺:
「確かにそうですね、旨味の余韻がずっと残ります。「は〜」と一息つきたくなる味わいです。この余韻に何かお供のお菓子が欲しくなるような…そんなお茶です」
四本:
「二煎目も淹れていきましょう。その名の通り、緑が冴えています」
小野寺:
「二煎目をいただく前なのですが、まだ一煎目の旨味の余韻が口の中に残っていますよ!」
四本:
「本当ですね。この余韻とともにいただきましょう」
小野寺:
「旨味もあるのですが、一煎目に比べると断然スッキリします」
四本:
「温度が上がることで苦味も加わって、バランスよく飲みやすくなります」
小野寺:
「あとは、これを氷でキンキンに冷やしてもいいですね。一煎目と二煎目をミックスして、グビグビといただきたい…!」
四本:
「急速冷茶、これからの季節に最高ですね!」
小野寺:
「乾燥の茶葉は甘い香りがしたのですが、開いた後の香りは、青々しく若干の海苔感も感じます」
四本:
「茶葉の緑も濃いですね〜」
小野寺:
「玄米茶も淹れましょう。私、このお茶の玄米茶が好きなのです」
四本:
「三煎目も水色きれいですね。本当に冴えています!」
小野寺:
「ん〜玄米の香ばしさとお茶の調和が堪りません」
四本:
「いいですね!永遠に飲めるかもしれません(笑)」
小野寺:
「一煎目はしっかりした旨味を、二煎目はスッキリして、三煎目で香ばしさが安らぎをくれるような…全部違うのですが、それぞれに良さがありますね……」
四本:
「甘いものとも合うと思いますが、ご飯を食べたくなりました。白米とも合いそうです!」
「020 さえみどり」の味わいノート
・一煎目は最初に旨味がやってくる。ガツンとくるのではなく、優しくジワっと広がる
・一煎目の旨味の余韻が長く残る
・二煎目は断然スッキリ。温度が上がることで苦味も加わり、バランスよく飲みやすくなる
・玄米茶の香ばしさとお茶の調和が堪らない
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