6,000円以上で送料無料!平日9時までの注文で当日出荷。金(9時以降)~日祝は翌営業日発送。

【試飲茶会】2022年12月販売のシングルオリジン煎茶2種を飲み比べてみました!

2022年12月01日

by 小野寺友麻

東京茶寮・バリスタ 埼玉生まれ。大学では日本語教育を学び、日本語の先生をしていたことも。日本をもっと知りたい、と東京茶寮へ。カレーと紅茶がマイブームです。

煎茶堂東京で取り扱っているシングルオリジン煎茶は50種類以上。(2022年12月時点)その中でも、通年販売している茶葉と、期間を限定して販売している茶葉があります。

今回は、2022年12月から販売を開始するシングルオリジン煎茶2種をご紹介!
煎茶堂東京 銀座店ティーコンシェルジュ・四本と、東京茶寮バリスタ・小野寺が試飲してお茶会を行った様子を写真と一緒にお伝えします。

「たくさん種類があるけどどんな味なの?」「どう違うの?」「私が好きなお茶はどういうもの?」など、お茶を選ぶときの参考にご覧ください。

010 ふくみどり(埼玉県産)

販売時期 12月〜2月
特徴 二煎目のまろやかさは一度知るとやみつきに。後から香る若草の香りが華やかさを添える一杯。

049 あさひ(京都府産)

販売時期 12月〜1月
特徴 京都和束で注目の若手が手がける淡く繊細な玉露。街を見下ろす鋭角な丘陵の情景が目に浮かぶ爽やかさ。

四本:
「おはようございます。今月も試飲茶会始めていきましょう!」

小野寺:
「おはようございます。なんと今月は12月なので、年内最終回です…早いもので年末ですね」

四本:
「年末、そして年始に向けておめでたい名前のお茶が並びますよ〜!」

小野寺:
「産地は京都と埼玉。京都府産は玉露、埼玉県産は萎凋香(いちょうか=お茶を摘んだ後、生葉を萎れさせることで生じる香り)が味わえるお茶の登場です」

旨みと苦み、上品な香りに包まれます。「049 あさひ」

「049 あさひ」どんなお茶?

京都和束で注目の若手が手がける淡く繊細な玉露。街を見下ろす鋭角な丘陵の情景が目に浮かぶ爽やかさ。上品な旨み、華やかな香りに心和みます。

四本:
「茶葉1本1本が太くて、力強さを感じる浅蒸しの茶葉です。乾燥の茶葉は少し海苔っぽい香りを感じます」

小野寺:
「旨みの香りですね。グラッシーさ(草のよう)も感じます」

四本:
「茶葉の開きが楽しみなお茶ですね」

小野寺:
「では一煎目、基本の淹れ方で淹れていきましょう」

四本:
「やはり美しいですね。旨みの香りが優しく立ちのぼってきます」

小野寺:
「きれいに一枚の葉っぱに戻って、鮮やかな明るい緑になります。乾燥の茶葉のときは色味も凝縮されているのですね」

四本:
「水色も透き通っていて美しいです」

小野寺:
「そして注いだときの香りが……! 上品さを感じます」

四本:
「美味しいですね〜」

小野寺:
「思わず微笑んでしまいます。……このお茶、少しかつお節を感じませんか?」

四本:
「うん……わかります。野菜のような青々しさもあるのに、ダシ感=かつお節も感じるというなんとも不思議な感覚です」

小野寺:
「ですよね。面白い!個性が際立っていますね。今までも玉露で出汁を感じたことはあったのですが、“スープのよう”や“椎茸”という感覚でした。かつお節は初めてです。お茶から魚を感じることに感動です…!」

四本:
「まだ一煎目を淹れたところですが、お出汁のような味わいで、なんだか年末らしさがありますね! そういえば名前も「あさひ」なのでおめでたいです」

小野寺:
「本当にそうですね!では、二煎目も淹れていきましょう」

四本:
「二煎目の水色、そして茶葉もより開いて美しいです」

小野寺:
「一煎目の余韻が、口の中にずっと続いています」

四本:
「二煎目は少し苦みも出てきますね。遠くにも味わいを感じるような、複雑な苦みと言ったらいいのでしょうか」

小野寺:
「一言で説明しきれない感覚が一口でやってきますね。二煎目で温度が上がってスッキリとするのですが、旨みを感じます」

四本:
「一煎目と二煎目の変化も楽しいですね。味わいが重なっている……。それを紐解けるようになりたい…」

小野寺:
「なんと言っても、開いた茶葉が美しいです……見た目もですが、味わいに関してはもう少し向かい合いたいお茶ですね。このお茶はどんな食べものと合わせましょうか。お煎餅とか、しょっぱい系でしょうか」

四本:
「いいと思います。お漬物も美味しそう」

小野寺:
「お正月といえばお餅ですが、磯辺餅も美味しそうです」

四本:
「お雑煮もいいと思いますよ。茶葉も一緒におひたしのように食べるのも良さそう……」

四本:
「最後は玄米茶です。水色や二煎目で感じた苦みは落ち着いてきますが、この旨みと玄米の香ばしさが絶妙なバランスです」

小野寺:
「玄米が味わいを支えてくれていますね。後味、余韻は『049 あさひ』の旨みや青々しさが長く続きます。美味しい……」

四本:
「このお茶はちびちびと飲みたい一杯ですね。年末にこたつに入りながら、時にはお鍋をつつきながら、まったりと飲みたいお茶ですね!年越しのタイミングで、お蕎麦と一緒にも飲みたいです」

小野寺:
「ペアリングは考え始めると止まらないですね(笑)。年末年始は美味しいものが沢山あるので、過ごしていく中でいい組み合わせも見つけていきたいですね!」

「049 あさひ」の味わいノート

・一煎目は野菜のような青々しさとダシ感=かつお節も感じる。香りは華やか
・二煎目は苦みも出でくる。温度が上がってスッキリとするが、旨みも感じる
・玄米茶は二煎目で感じた苦みは落ち着いてくる。旨みと玄米の香ばしさが絶妙なバランス

華やかな香りと味わいに癒されます。「010 ふくみどり」

「010 ふくみどり」どんなお茶?

二煎目にまろやかさは一度知るとやみつきに。後から香る若草の香りが華やかさを添える一杯。埼玉で育った香り立つ一杯。甘いものにも食事にも、様々なシーンのおともに。

四本:
「今月2つめのお茶は埼玉県産『010 ふくみどり』です」

小野寺:
「私のナンバーワン推し茶です!私の地元のお茶なので、待ってました!という気持ちです」

四本:
「私も『010 ふくみどり』好きですよ〜今年は火入れの温度含めて味わいが変わっているようなので、去年の茶葉と比較してみたいですね!早速飲んでいきましょう」

小野寺:
基本のレシピで淹れていきます」

四本:
「このお茶は中蒸しですよね。少し長めの茶葉はありますが、先ほどの『049 あさひ』とは様子が全然違いますね」

小野寺:
「茶葉はほんのり甘い香りです。お湯を注いだらより香りが立つはずなので、楽しみです!」

四本:
「一気に華やかな香りになりますね」

小野寺:
「私たちはいくつか萎凋しているお茶を取り扱っていますが、『010 ふくみどり』もその中の一つです。淹れているときから香りに癒されます」

四本:
「水色は比較的鮮やかですね」

小野寺:
「あ〜とても落ち着きます。非常に好みです。味はもちろんなのですが、私はこの香りが好きなんだなぁと改めて思わせてくれるんですよね……」

四本:
「スッキリした味わいですね。昨年までは苦みと渋みが強い印象だったので、とても飲みやすい印象になりました」

小野寺:
「もちろん渋みも感じますが、甘みも味わえてより親しみやすくなったのではないでしょうか。そして鼻に抜ける香りにも癒されます」

四本:
「味わいはスッキリとしていますが、余韻も続きますね」

小野寺:
「12月の2品種は余韻を楽しむお茶が揃いましたね。でも、それぞれに全然違う良さを持っています」

四本:
「二煎目は水色がさらに濃くなりますね。こちらの方が香りも感じやすいような……」

小野寺:
「口に含んだ瞬間は苦みが来るのですが、サーッと引いて甘みが広がって、最後にまた苦みがきます。完全にこのお茶に魅せられています…」

四本:
「わかります!ちょっとジェットコースターみたいな(笑)。見せ場がいくつもありますね」

小野寺:
「11月からは数量限定の『大福茶』としても使用されていますが、このサッパリのお茶と梅昆布、改めて相性いいな〜と思います。家にある梅干しを潰しながら飲むのもいいと思うのです」

四本:
「それ美味しそうですね!二煎目は香りが最初に来て、後から苦みが追いかけて来る感じですね」

小野寺:
「茶葉がきれいなのはもちろん、茶葉の香りも良い。最初にもお話ししましたが、私の地元のお茶なので、『010 ふくみどり』が並ぶ時期はいつにもオススメしてしまいます。そういえば、昨年末もオススメをしていたのですが、その方がふくみどり生産者の間野さんのご家族だったことがあります」

四本:
「そうでしたね、私もお会いしました!」

小野寺:
「まるで自分が育てたお茶のように話してしまうので嬉し恥ずかしエピソードなのですが、やはりお会いできたのは嬉しかったです」

四本:
「最後は玄米茶です。水色と苦みはだいぶ落ち着きます。三煎目はスッキリ苦くなりますね」

小野寺:
「玄米茶はやはり安定の美味しさです。玄米が加わるとお米の甘みも感じられてホッとします。このお茶は個人的な好みもありますが、食事とも甘いものは和菓子にも、洋菓子にも、そしてお茶だけでも楽しめます。お休みの日に色んなものと合わせてみたいと思います」

四本:
「年末年始は『010 ふくみどり』と『049 あさひ』を交互に飲んでいたいですね〜。お茶と過ごしていく中で美味しい組み合わせを見つけていきましょう!」

小野寺:
「そうですね!このまま行くと胃袋が休まらないと思うので、何事も程々に穏やかに年末年始を迎えたいですね。今年も沢山のお茶に出会いましたが、来年もまた沢山のお茶を飲んでいきましょう。少し早いですが、本年もありがとうございました!」

四本:
「みなさん、良いお年をお過ごしください。来年もよろしくお願いします!」

「010 ふくみどり」の味わいノート

・一煎目はスッキリとした味わい。渋みは軽め、甘さも感じる
・二煎目は口に含んだ瞬間と後味に苦みを感じる。高音の方が香りが立つ
・玄米茶はより苦みが落ち着き、玄米の甘みも感じる

こちらのページでご紹介した商品

関連記事

Based on 1076 reviews
74%
(794)
18%
(193)
5%
(53)
3%
(28)
1%
(8)
お茶の個性を知る。

この冊子を読むと、煎茶の味わい深さや、個性が分かるので、煎茶堂東京銀座店でお茶を買った暁には、読み返したりしています。
デザインや文字のフォント。見やすくて好きです。
また、3種類のお茶を飲む時も、是非、冊子を開いて、読みながらやって頂くと、より楽しめます。

香りもお茶らしくて癒されました。

香りもお茶らしくて癒されました。

スッキリした後味でとても美味しくいただきました。

スッキリした後味でとても美味しくいただきました。

シンプルなデザインで私好みでした。

シンプルなデザインで私好みでした。

抹茶椀
ユミ マツバラ
一目ぼれして〜

丸っこいかたちに一目惚れして「お抹茶を立てて飲みにくいかな?」と思っていましたが、その心配は全くなく最後のひと口まで美味しく吸い切れます。お抹茶茶碗はいくつか持っていますが、お気に入りの1つになりました。

大満足です。

掲載写真とおりの素敵なカップで大満足です。たっぷりのアメリカンコーヒーやカフェエレ、熱々のほうじ茶などを飲むにもちょうどよい大きさです。大きさの割に軽いのもうれしい点です。大切に愛用したいです。

今回も美味しいお茶をありがとうございます😊

今回も美味しいお茶をありがとうございます😊

m
TOKYO TEA JOURNAL
meganeningen
半年くらい利用してみて

普段買わない和紅茶など、煎茶以外のお茶も届くので、月1のお試しとして楽しみにしています

再入荷待っていました。

ぷっくりとしたフォルムに手触りも滑らかで暖かみのあるトレーはとても特別感が増して気分がとても上がります!

可愛い

小さい茶器にピッタリでした。もっと数が欲しいので再入荷をまっています。

萩原千春 ポット
おちゃこ
安心なカタチ

萩原さんの急須をサイズ違いで持っていたので大きいものが欲しくなり購入しました。持ち手と注ぎ口な安定していて、どんなお茶でも対応してくれる万能な急須です。購入できてうれしいです。

薄さが素晴らしいまさに一煎目のための器

以前購入したものを割ってしまい買いなおしと追加で購入しました。
薄い器ですが名前のとおり一煎目の温度であれば手に伝わる熱さも問題なく、その薄さゆえにお茶の風味を自然に感じることができます。
長く使っていると白かった器が徐々に色づいてきますがそれもまた器の味として楽しんでいます。

家庭用

二級品とは思えない品でした。家庭用で購入したので、本当に十分です。

002 KOUSHUN 香駿
繪深 座間
香駿は、東京茶寮がオープンした時から一番好きなお茶でした。久しぶりに飲んでみましたが、やはり香りの良

香駿は、東京茶寮がオープンした時から一番好きなお茶でした。久しぶりに飲んでみましたが、やはり香りの良さとフルーティーな感じが素晴らしいです。茶葉が柔らかいので、三煎目は少し印象が薄いかもしれませんが、シングルオリジンらしいお茶ですね!

とても良い

父親に贈る用で通常の商品を、自分用に二級品を購入しました。よく見てみると底に傷がありましたが、よく見なければわからないくらいで使用には全く支障ないので、とてもレベルの高い二級品だと思いました。磁器製の急須を処分してこちらに変えたので、食器棚もスッキリしておしゃれになり気分も上がりました。大事に使いたいと思います。

お茶の奥深さ

むさしかおりを頂いて。
一煎目、まあるい旨味とコクを感じる美味しさ、大好きな口当たりでした。
二煎目 心地よい苦味、
    そして新緑の様な爽やかさ
一煎目とは大きく違う味わいを感じ
お茶好きとしてお茶を頂く楽しみを味わえます。シングルオリジンならではの茶葉本来の味を実感します。

TOKYO TEA JOURNAL
やっちんぐ
美味しい緑茶に出会えるのが楽しいです

紅茶党だった私が、「美味しい緑茶が飲みたい!」と思い、始めてみました。毎月色々なお茶(たまに和紅茶や烏龍茶も入っていてなお嬉しい)が手元に届き、今まで難しいと勝手に思い込んでいた緑茶が一回分ずつ3種類も入っているので、気軽に美味しいお茶が楽しめて私の中でのお茶の世界が広がりました。どんな緑茶に出会えるのか、これからも楽しみです。ありがとうございます。

TOKYO TEA JOURNAL
にしし
毎回のお茶を通じて、その産地を知る…

まずはお試し〜ができる個包装が有難い!
届いたお茶を通じて各地のことを調べるのも楽しいです。

TOKYO TEA JOURNAL
清水拓也
注文から購入、発送、到着まで心配りが行き届いています。茶もおいしくいただきました。

注文から購入、発送、到着まで心配りが行き届いています。茶もおいしくいただきました。

可愛い

亀田文さんの面取り鉢と同時購入しました。形の可愛らしさと柔らかな感じが気に入り、実際手元に届き、やはり形の綺麗さ、可愛らしさに満足ですが、思ったより底面積が小さいので、薬味やタレ、プチ菓子(練り切り1つ)を入れるサイズ感で、ワンプレートに乗せる豆皿のようにも使おうと思っています。

重宝しています!

亀田文さんの器は前々から購入を考えていて、今回決心して家族分購入しました。
本当に使い勝手がよく、なかなかこの深さでこの形は見かけず、和・洋・中・デザートまで、何にでも合わせられます。買って良かったと思える優秀な器です。
とてもしっかり梱包していただきあ、また適宜メールでのご連絡もあり、信頼できるお店でだと思います。
また、機会があれば宜しくお願い致します。

香ばしい

黒豆も生姜も香りや香ばしさが際立っていて美味しくいただいています。豆乳ティーにしても香ばしさが残って楽しんでいます。今後も購入すると思います。

抜群の癒し系

どんなときも、まちがいなく癒されます。

待ちに待ったティーポットを購入する事が出来ました。 早速お茶を淹れてみました。 とても美味しく淹れる

待ちに待ったティーポットを購入する事が出来ました。
早速お茶を淹れてみました。
とても美味しく淹れる事ができました。
素敵なティーポットで大変気に入りました。

友人へのプレゼント

お茶好きの友人へのプレゼントで購入しました。
見た目の美しさはもちろん大きさもちょうどよくとても喜んでもらえました。
1日のなかで素敵なティータイムを過ごしてもらえそうです。