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お茶の生産量が多い都道府県TOP5 日本茶の名産地とその特徴とは

2020年07月27日

by 煎茶堂東京編集部

お茶は日本で古くから親しまれてきた飲み物であり、現在でも静岡や九州といった名産地を中心に、幅広い地域で生産されています。地域に根差した歴史ある作物だからこそ、地域によって異なる特徴があるのも日本茶の魅力なのです。 そこで今回は、農林水産省「令和元年度作物統計調査」より、生葉からの一次加工品である荒茶(あらちゃ)の生産量が多い都道府県TOP5をご紹介。産地ごとの特徴も解説していきます。

生産量第1位 日本を代表する茶どころ「静岡県」

令和元年度の荒茶生産量がもっとも多いのが「静岡県」。年間29,500tの荒茶を生産し、全国シェアは約36%にもなります。静岡県は、作物統計調査の結果が残っている昭和30年代から常に全国1位を記録しており、正真正銘日本一の茶どころです。



静岡県の特徴は、県内の産地ごとに特色あるブランド茶が作られていること。中でもお茶作りに適した山間部で作られる川根茶・天竜茶・本山茶(ほんやまちゃ)などは、山間育ち特有の強くて優しい旨味・甘味を楽しめる、高品質なお茶として有名です。


煎茶堂東京で取り扱っている川根茶はこちら。

県内有数の名産地として知られるのが、明治維新期に徳川藩士らによって開墾された牧之原台地。温暖な気候を利用して、他の産地よりも早い4月中旬ごろに一番茶が収穫されるのが特徴です。昭和30年代ごろに深蒸し煎茶の製法が確立されたことにより、深蒸し煎茶の一大産地にもなっています。

ちなみに、静岡は日本茶の代表的な品種「やぶきた」誕生の地。現在でもやぶきたの生産が多く、県内の茶栽培面積のうち、実に約9割をやぶきたが占めています。

・参考:静岡県「静岡県茶業の現状」

静岡産のやぶきたシングルオリジンを楽しみたい方は、こちらの商品がおすすめ。

生産量第2位 静岡と並ぶ大産地に成長「鹿児島県」

静岡県に次いで荒茶生産量第2位となっているのが「鹿児島県」です。令和元年の荒茶生産量は28,000tであり、全国シェア34.4%と1位の静岡県に迫る勢い。



鹿児島県における茶栽培の歴史は諸説ありますが、本格的に生産が広がったのは戦後のことと言われています。比較的歴史は新しい産地であるにもかかわらず、恵まれた温暖な気候、広い平地を利用した大規模農園化・機械化によって大産地に成長してきました。


かつては他県のお茶と混ぜてブレンド茶とされることが多かったものの、近年では高品質な銘柄茶の生産も盛んになっています。県内各地で茶栽培が行われており、知覧・頴娃(えい)などで生産される知覧茶、霧島地方で生産される霧島茶などが有名です。

煎茶堂東京で取り扱っている、味のバランスがいい鹿児島茶がこちら。

鹿児島県の茶産地としての特徴は、何と言っても温暖な気候であることです。4月前半には「走り新茶」が出回り、他産地に先がけて新茶シーズンを迎えます。

栽培品種が多様なのも特色で、令和元年版「茶関係資料」によると、鹿児島県の茶栽培面積におけるやぶきたの割合は33.3%に過ぎません。続いてゆたかみどり、さえみどりといった品種の栽培が多く、希少な品種もたくさん楽しめるのが鹿児島茶の魅力です。

鹿児島を代表する品種・ゆたかみどりを楽しみたい方は、こちらがおすすめ。

生産量第3位 かぶせ茶で広く知られる「三重県」

令和元年度の荒茶生産量第3位は「三重県」。年間生産量は5,910tで、全国シェアは7.2%となっています。お茶の産地としてのイメージがあまりないかもしれませんが、実は「伊勢茶」ブランドで全国的に知られている名産地です。


三重県は温暖かつ雨が多い地域であり、お茶栽培に向いている場所。鈴鹿市・四日市市などを中心とした「北勢地方」と、宮川流域の「南勢地方」が主な産地です。

北勢地方は、かぶせ茶の主産地として知られています。かぶせ茶とは、摘採の1週間ほど前から、茶葉を覆って日光を遮る被覆栽培を行って作るお茶のこと。渋味が少なく旨味が強い味わいが特徴で、三重県はかぶせ茶の生産量が日本一です。一方、南勢地方は深蒸し煎茶の生産が多くなっています。

煎茶堂東京で取り扱っている三重のお茶はこちら

生産量第4位 釜炒り茶も特徴的な「宮崎県」

年間3,510tの荒茶を生産し、生産量第4位を誇るのが「宮崎県」。江戸時代、京都宇治から持ち帰られた蒸製製茶法が広まったことがきっかけとなり、日本でも指折りの茶産地に発展しました。最近では「みやざき茶」「宮崎茶」という名称で、地域ブランド化が図られています。


隣接する鹿児島県と同様、平坦地では機械化の進んだ大規模茶園で煎茶を栽培。霧島盆地では、盆地特有の気候を生かして、コクと旨味が深い良質な煎茶が作られています。



なお、県北西部の高千穂町・五ヶ瀬町を中心とする地域は、日本一の「釜炒り茶」の産地として知られます。

日本の煎茶は、蒸すことで茶葉の酸化を止める「蒸し製」が一般的。これに対し、茶葉を炒ることにより酸化を止めるのが釜炒り茶です。釜炒り茶は、釜香(かまか)と呼ばれる独特の香ばしい香りが魅力。現在では宮崎をはじめとして、九州でわずかに生産されるのみとなっています。

生産量第5位 かつて本茶と称された宇治茶の本場「京都府」

令和元年度の荒茶生産量2,900tで生産量第5位となったのが「京都府」。京都は、まさに日本の歴史的茶産地です。

鎌倉時代、宋からお茶を持ち帰った栄西より種を贈られた明恵上人(みょうえしょうにん)が、京都の栂尾高山寺(とがのおこうざんじ)に開いた、日本初と言われる茶園。この種から派生したとされる「宇治茶」は、かつて「本茶」と呼ばれ、他産地のお茶と明確に区別されていたのです。

そんな京都府の茶産地としての特徴が、県南東部の宇治田原町や和束町(わづかちょう)を中心として、玉露や碾茶(抹茶の原料)といった高級茶を多く生産していること。

玉露や碾茶は、先にご紹介したかぶせ茶と同様、被覆栽培によって生産されます。京都の場合、茶園に設けた棚の上から、寒冷紗(かんれいしゃ)と呼ばれる布のようなものなどで覆いをかける「覆下(おおいした)栽培」が特徴です。江戸時代、覆下栽培は宇治茶にのみ認められていた特殊技術でした。

そもそも玉露は、宇治の覆下技術を利用して江戸時代に生み出されたものであり、京都宇治が元祖なのです。また、煎茶の主力製法である「青製煎茶製法」を生み出した永谷宗円(ながたにそうえん)も、今の宇治田原町の出身。古くから日本茶の発展に貢献してきたのが、京都府の誇る宇治茶と言えます。

宇治の玉露を堪能したい方は、こちらがおすすめ。

日本茶の「テロワール」を楽しむ

ワインの世界では、ワインの味を決める大切な要素として「テロワール」が知られています。テロワールとは、原料となるブドウの木を取り巻く風土や環境のこと。

日本茶も、ワインと同じく「テロワール」が味わいを大きく左右すると考えられます。今回は荒茶生産量TOP5の都道府県ごとに特徴をご紹介しましたが、実際には同じ県でも地域や農園ごとに風土や環境は多種多様です。

お茶を選ぶ際には、そのお茶が育まれた風土に思いを馳せてみてはいかがでしょうか。

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TOKYO TEA JOURNAL
可奈 松下
日本茶が身近になりました。

毎月、3種類の日本茶が届きます。産地や製法によって、味が違うのがおもしろかったり、和紅茶や烏龍茶などもあったりと、日本茶が身近になりました。
いれる時間から、香りや色を味わって、飲んで癒されてます。

TOKYO TEA JOURNAL
ジョンドゥホ
満足してます

ずっとコーヒーを飲んできて、お茶の理解を深めるためにサブスクリプションしました。3カ月ぐらいしてますが、色々と飲めて楽しいです。

TOKYO TEA JOURNAL
総子 日比生
試飲するのに便利で毎月楽しみです

普段から何の気なしに頂くお茶ではありますが、普段使いの域を出ないのもお茶だと思います。
お接待で頂くお茶の美味しさに感動するも、なかなか好みのお茶探し迄はたどりつけず…。
でも、このtokyo tea journal 毎月楽しく3種類お試しでき、気に入れば購入も出来るので、美味しいというレビューだけど…どうかなぁ?や、買ってみたけど口に合わない〜の心配もないのが素敵です。
更に届いたお茶とのマッチングや説明まで綺麗な写真や絵も添えられた冊子も届き、至れり尽くせりです。
こんなに大切に届けて頂け、自分好みのお茶に出会える、毎月の楽しみです。

TOKYO TEA JOURNAL
貴子 東
月1のお楽しみ

毎月季節に合わせたお茶が3種類届くので楽しみにしています。煎茶、ほうじ茶、和紅茶など、おいしさの発見があります。日常使いではついつい一杯分を少な目で飲みがちですが、適量(思っているよりかなり多め)の確認もできます。路面店にもぜひ伺いたいと思っています。海外の方々にも日本茶のおいしさをアピールしてほしいです。

毎月の楽しみにしてます

毎月ちょっとした小話とお茶と何をあわせるか、のコラムがついており、一緒に届くお茶をどう、なにとあわせて飲もうか…と楽しんでいます。日常の中のつかの間のゆったり自分時間を作るのにとても役に立ってくれています!これからも楽しくお茶生活できたらと思います!

TOKYO TEA JOURNAL
奈央子 中峯
いろんなお茶との出会いが楽しいです

冊子にお菓子とのペアリングも記載があり、毎回楽しみです

TOKYO TEA JOURNAL
太一 横手
和紅茶のサヤマカオリ

和紅茶のサヤマカオリを頂きました。はっきり、キリリとした中にも深い味わいがあり、烏龍茶のような香りが上品で大変に美味しかったです。

とても素敵な茶壷です

触れてホッとできる感じも大き過ぎず小さ過ぎないサイズ感もイメージ通りの茶壷でした.茶杯とセットで楽しんでいます.

抹茶 おくみどり
加代子 湯本
美味しいお抹茶

久しぶりにお抹茶が飲みたくなり購入しました。お抹茶をたててラテにしたり、アイスクリームにかけてみたり色々楽しんでいます。
とても美味しく頂いています。

お茶を淹れるのが楽しみになりました

美味しいお茶を自分の時間に、ホッと頂いています。お茶が美味しいだけでなく、見た目が美しく、癒し。です!!
お茶の解説を見ながらどれにしようと、選ぶのも楽しいです。
洗いやすいのもとっても嬉しい!
自分へのご褒美になりました(^^)
ありがとうございました。
大切に使います。

Perfect

As usual everything is nice. Teas are great and the service is a+

デザインが素晴らしい

他の茶器とも合わせやすいシンプルさながら、印象に残るデザイン。
容量を考えるとかなり軽く、注ぎやすい。

程よい甘みと苦味

先ず茶葉から、フレッシュな緑茶の香りが漂っていて癒されてます。
1杯目だけでなく、2杯目も甘みをより感じられる気がしました。とても美味しいです。

透明急須 安心して使えます

二級品ということで試しに二つ購入しました。どちらも難点はここかな?という程度で全く気にならないレベル、商品規格に厳しん基準を設けている姿勢に信頼が増しました。
少し青みはありますが陳腐なプラスチック感が無いのも良く、茶回り品を集めていると場所を取らずスタッキング出来るのはとても助かります。
こちらで紹介される他の器にも注目していますが、作家の方の器を増やして行っても不思議と調和してくれる急須です。
今後も色々な器のご提案を楽しみにしています。

色々は種類のお茶請けに都松庵の黒豆グラッセ

外は白っぽく少しシャリッと糖化していて噛みごたえがあります。
少し小粒なものの中はもちっとした食感も少し楽しめます。
ラム酒の風味が程よく効いているので、日本茶に限らず紅茶や中国茶にも合うと思いました。コーヒーにも良いと思います。
黒豆絞りは好きなお茶請けでしたが、こちらはこれまでに無い風味で気に入りました。
もう少し大粒だとなお良かったです。

透明急須 二級品
智子 堀井
透明急須二級品_用の美とはまさにこのこと

齢50を過ぎ、物欲がだんだんとなくなってきた分、余計に使い勝手や手触り、見ての美しさなどが気になるようになってきました。
そこでずっと気になっていた透明急須の二級品、今回清水の舞台から飛び降りて購入してみました(大げさ
二級品と言いながら全然どこに不良があったのかと思うくらいきれいな品でした。
また、形もシンプルで使いやすく、洗いやすく、そしてテーブルに置いておいても様になる、まさに用の美の極致ともいえる形で、使っていてとても幸せな気分になります。買って良かったです。

ちょうど良い

中国茶用の小ぶりのものを探していたところちょうど良いものが見つかり注文しました。
香りも立ちやすく、これからもたくさん活躍して貰える茶器です。

美味しいお抹茶

程よいバランスの苦味と甘味があり、とても美味しかったです。

プレゼント用に

自宅で愛用しており、今回お茶好きな友人のプレゼント用に購入しました。
見た目もスタイリッシュでかわいい・使いやすい・洗いやすいところが気に入っているのですが、友達も全く同じ感想で毎日使ってくれているようで嬉しくなりました。
本格的な急須やティーポットでゆっくりティータイムも好きなのですが、自分一人の時はもうこれが楽で一番です。日本茶も中国茶も紅茶もすべてこれで飲んでいます。

2025新茶ブレンド これからが楽しみです

爽やかな香りがしつつ、ほどよい渋みとしっかりとした苦味が広がり、深みのある味わいでとても美味しかったです。

TOKYO TEA JOURNAL
智美 西田

読み物もお茶も月に一度のとてもよい楽しみになります。緑茶以外もまぜてもらえるのもいいですね。梱包もコンパクトでポストインもありがたいです。

TOKYO TEA JOURNAL
俊晴 小原
意表をつく冊子

お茶とセットで届く冊子は、お茶に合う食事やお菓子を解説……してくれるのですが、その内容が「え、そこ?」となるラインナップです。
今回はしらす丼やカモミールなど、確かに旬を感じる一品が並びますが、定番をズラしたセレクションになっているところが面白いです。全国あちこちの季節を感じさせてくれるので、飛行機の機内誌のような雰囲気も感じます。

個人的な要望としては、煎茶堂東京さんは日本茶の専門店ゆえに難しいところもあるかと思いますが、最近、ブームになりつつある和紅茶のセレクションがどうなるのかに興味があります。どうかご一考を!

気に入っています

お茶が大好きで、こちらのお店とご縁がありとっても嬉しいです。冊子は読む度にほっこりします。お茶とお菓子、器の使い方も学べて、実践はなかなか難しいですが、自分流にアレンジしながら自分時間を楽しんでいます。

TOKYO TEA JOURNAL
明子 長縄
BENIFUKI 烏龍茶

たいへん香りがよく深い味わい。
柏餅の餡にも合い、何煎でも飲みたくなるお茶でした。

毎月楽しみです

色々な日本のお茶を楽しむ事ができ、毎月楽しみです。
付録の読み物も読んでいてとても癒されます。