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一本のチャノキからできる新茶の量
2019年04月24日

by 煎茶堂東京編集部
一本のチャノキからできる新茶の量………なんて、考えたことがあるだろうか? 考えたことがある人も、無い人も、ちょっと予想してみて欲しい。
一本のチャノキからとれる新茶はおよそ40g。
*1 TOKYO TEA JOURNAL VOL.1 収録
果たしてこれが多いのか、少ないのか?お茶の販売はよく100g入ったパッケージで売られているわけだから、1袋にチャノキ2〜3本分の茶葉が入っている計算になる。いや、それだけでもすごいとしか言いようがない。
「りんごの木3本分の果実を使っています!」なんていうりんごジュースなんかがあったらとんでもない贅沢なのではないだろうか。
私たちのレシピでは、一回の抽出に4gを使うようにしているので、1杯で10分の1本のチャノキをいただいていることになる。
これまで明確にイメージしたことがなかったけれど、1杯の重みが違ってくる。「あっ、1gこぼしてしまった。」というときは「0.025本分のチャノキが………!」なんてことになるわけだが、これ以上書くと、恐れ多くて飲めない人もでてくるだろうから、茶葉の消費量が冷え込んでしまってはよくない。やめておこう。
さて、また別の角度から新茶について考えてみたい。新茶とはそもそもなんなのだろう。
新茶は1年に一回の収穫しかない。一般的に、その年の最初にでてくる新芽で作る煎茶のことを新茶と呼んでいる。チャノキが冬眠して冬を越す間にも栄養を溜め込み、春になってその栄養を使って芽を出すわけだ。その分の栄養素を含んでいる新芽で作る煎茶は特別美味しいものが作れるというわけで日本人は江戸時代からこれを重宝してきた。
農家は1年という時間を、新茶のために肥培管理といって畑の状態を管理して1年間を過ごす。肥料をやったり、害虫の防除をしたり、スタイルは様々あるけれど、どの農家も良い茶作りをするというゴールは変わらない。
良い葉を作るということは、根から吸収する栄養素と光合成の2つの要素によって成り立ち、究極的には土壌の管理と日照の管理に尽きる。
雨が降っても降らなくても、土壌の水分量が代わり、微生物の環境は変化していく。肥料をやってもすぐに雨が降れば流されてしまう。台風が来れば塩を含んだ風が吹き、塩害に見舞われる。
4月の寒の戻りがあれば、明け方に霜が降りて霜害にあう。収穫日になって雨が降れば収穫ができず、摘採の日を逃す。そうなってしまえば全部が水泡に帰す。そんなハードな局面を乗り越えて迎える新茶の収穫の日なのだ。
いやしかし、まだここでは終わらない。煎茶は、生の葉で収穫しただけでは終わらない。野菜や果物とは違って、生の葉では出荷できないのだ。生の葉を収穫してからが長い!
蒸して揉んで(揉む工程の長いこと長いこと)、不要な部分を取り除き、焙煎して、小分けしてやっと完成する。なんでこんな大変なことやってるの?というほど、割に合わない長旅。好きじゃなきゃやってられないというのがお茶のロマンのあるところだ。
………けれども、ロマンで飯は食っていけないのである。ペットボトルの需要が茶業を下支えしているけれども、ペットボトルに使われるのはほとんどが二番茶、三番茶を始めとした低価格帯の茶葉。
みんなが新茶を飲まなくなってしまったら、新茶の買い手がつかなくなり、失われていく。先程触れた、土壌を良くして日照を管理するのは、ひとえに新茶の「旨味」と「香り」の栄養素のためなのだ。
大変な長旅を終えて手元にやってくる新茶に対して、受け手が少しでもいいから意識を向けて、きちんと受け取る関係が作れたらどんな報われる農家がいることか。農家が1年かけて取り組んだチャレンジの結晶を、発信しているシグナルを、受信する人がいてくれたら、と。それをするのが私たちの役目だとも感じている。
八十八夜とは立春から数えて88日目にあたる日のことで、お茶の収穫はこの時期に行うのが良いというのが言われてきた。実際は温暖な南の方から各地それぞれの茶時期を迎えるわけだけど、みなさんには八十八夜の頃になったら今年の新茶は・・・と収穫を祝い、ぜひ味わってみて欲しい。
*1…10aあたり生葉収量(kg)主産県計÷10a当たり苗木本数×荒茶歩留まり率×出物選別率(参照:農林水産統計)当然、個別の畑や作り方によって変動する数字。
<TOKYO TEA JOURNAL本誌でお楽しみください>
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買うかどうか迷っているうちに、もう何年も経ってしましました。二級品があると知り、即購入しました。どこが二級品なのか分かりません。家族も気に入ったので追加購入するつもりです。
毎月3種類のお茶が楽しめて、気に入ったお茶をリピートして購入しています。ホッとしたい時にゆっくり時間をかけて楽しんでいます。
温暖化の影響でハッキリとした四季をあまり感じなくなりました。
この定期便申込んでからそれぞれの季節のお茶が送られてくるのでそこで四季を感じています。
定期的に届く色々な種類のお茶は、飲みきりサイズなので、一息つきたい時にうってつけ。付属のフリーペーパーに載る、届けられたお茶の情報をノートに貼り、美味しいと思ったものを記録している。次第に自分の好みが浮き彫りとなっていくのが面白い。
欲を言えばお茶の小袋に、何度のお湯で何分、という情報を明記してもらえるとありがたい。
届くたびにワクワクする内容で、毎回新しい発見があります。
味わいや産地の背景、淹れ方のコツまで丁寧に紹介されていて、お茶の奥深さを感じられました。
特に季節ごとの特集が素敵で、自宅でのティータイムがもっと豊かになりました🍵
初心者にもわかりやすく、お茶が好きな方にはもちろん、これから知りたい方にもおすすめです!
毎月、美味しいお茶が届くので楽しみにしています
ポスト投函なので、なかなか帰省できない
実家にも送っています
同封の冊子も、いつもとても綺麗です
tea journalを初めてから生活に新しい彩りが増えました。
お茶と一緒についてくる読み物を読みながら、季節のお茶にどんなおやつに料理を合わせようか、どんな茶器を合わせようかと考える時間がすごく楽しいです。
お茶を飲んでゆっくりする時間を与えてくれるtokyo tea journalが私は好きです。
あまり銘柄に意識がなかった中、ふと「美味しいなあ、このお茶…」とパッケージを見たら長崎・彼杵のお茶で実は祖母がいた土地のものだと知り驚きました。こんな名産がある所だったとは。届くお茶はどれも美味しく、ゆっくり味わいながらお茶を飲むのが贅沢な時間になりました。いつもありがとうございます。
毎朝、煎茶を淹れて職場に持っていくんですが、これまで知らなかった銘柄が毎月届くので本当に楽しみで仕方ありません
煎茶も勿論ですが、ほうじ茶や烏龍茶などもとても美味しく頂いています
これからも毎月楽しみにしています
小袋 お茶 3個付いてお茶の飲み方「ふーんこんな飲み方があったか?」次やってみようか、これは面倒じゃなどと読み終わりの方にお菓子の話し出てくるんだけどこれが好き!
レモングラスも煎茶も大好きなので購入しました。予想以上に香りも良く美味しくて、毎日いただいています。缶のデザインも爽やかでオシャレ。詰め替えはあるのかしら?リピートします。
shopで水出し試飲させていただきました。
購入し、自宅で水素水で一晩かけ抽出。
色、香り良し、旨み甘みは冷たくても段違いに良い笑。3日目でも美味しい。
お友達も美味し〜い。の一言
綺麗な色、優しい香り、旨み甘みが大好きです。
初めて知ったのはレター便に登録して送られてきたのがきっかけでした。
適温で一定の分数で抽出後、飲んだ時の子供の表情忘れられません笑。
ぷっくりとしたシルエットが何とも可愛らしいです。木肌もすべすべしてなめらかで、触っていてとても気持ちがいいです。木のお皿が欲しいと探していましたが、いい出会いができてうれしく思います。
麻婆豆腐が合うというコメントを見て購入を決めました。本当にその通りですね。大きさも丁度良く、何にでも使えそうな器です。購入して良かったです。