
MOEの、器と食べよう| 中村豊実さんの「白八角鉢」とからみ餅
2023年02月15日

by 煎茶堂東京編集部
器は、料理やお菓子を盛り付けた時に最大限の魅力を発揮する。SNSでのフード投稿が人気のMOEさんの器とフードエッセイは簡単なレシピつきなので、休みの日にも試してみたい。
今回は、煎茶堂東京オンラインで販売している、中村豊実さんの『白八角鉢』を、使ってみてもらいました。
さて、器をじっくりじっくり観察して、何を盛りつけよう?
中村豊実
「白八角鉢」
キリッとした骨格のいい器。土の塊から薄く削り出したような美しい造形ながらも、手に取ると堅牢である事がわかる。
中村さんは30歳の時に脱サラをし、飲食店を経営後に陶芸家になったという異色の経歴の持ち主だ。ギャラリー併設のレストラン(現在はギャラリーのみ)で使うために器を作り始めたのだと言う。
使う側の気持ちを十分すぎるほどに理解している作り手によって作られた器。その使い勝手の良さは想像に難くない。
中村さんの器作りのポリシーに、「作り込みすぎない。その塩梅をどこで止めるかが重要」とあった。これはまさに全てにおいて重要なメソッドだと思う。上達して出来る事や知識が増えていくと、あれもこれもと盛り込みたくなってしまう。そんな経験は誰にでもあるのではないだろうか。
こういうキリッとした男前な器には、あえて庶民的な料理を盛りたい。菜の花の辛子和えやお漬け物の盛り合わせのような日々のおかず。麻婆豆腐や、卵ときくらげの炒めもののような中華料理とも好相性だ。
今年3年ぶりに開催された「世田谷ボロ市」で、「代官餅」という名物の餅がある。「あんこ餅」「きな粉餅」「からみ餅」の3種類が販売されるが、餅を買うのに3時間待ちという盛況ぶり。
私のような根性なしは並ぶ気力など全く持ち合わせてないので、大昔に食べた「からみ餅」を再現するべく作ってみました。まだお正月のお餅が残っているという方も、行列に並ぶのを諦めたという方も是非作ってみてください。
からみ餅
かんたんな作り方
<材料>
・切り餅 2個
・大根おろし 10㎝ぶん
・長ネギ 5㎝程度を小口切りにする
・かつおぶし・刻み海苔 各適量
・しょう油 適量
<作り方>
1/切り餅を1㎝ほどにスライスし、大きめの耐熱容器に入れる。餅がかぶるくらいの水を入れ、電子レンジ600Wに1分かける。余分な水を捨て、手水をつけながら手かすりこぎでこねる。
2/もう一度600Wに30秒ほどかけ、水を含ませながらなめらかな1つのかたまりになるまでこねる。
3/2を人差し指と親指の間から絞り出すようにして一口大に丸める。
4/海苔以外の残りの材料を全て和え、海苔と餅と一緒に器に盛る。
今回使用した器
MOEさん
美味しいもの、いろいろ作る事、スヌーピー好き。お家で作る料理のほか、お土産やお菓子などの投稿も人気。Instagram:@isemoe
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