
〈 あの人の朝ごはん 〉015 キューバのホテルの朝食メニュー − 修復家・河井菜摘
2022年06月16日

by 煎茶堂東京編集部
朝ごはん。一日をスタートする日常的だけれどちょっと神秘的な時間。素敵に過ごせたらその日は絶対いい一日になるはず。
でも毎日立派な朝食の時間を取れないのが現実。ささっと1分で出来ちゃう簡単メシでも、時には贅沢に外に食べに行っても、昨日の夕ご飯の残りだって、立派な朝ごはん。
そういえば、素敵なあの人はどんな朝ごはんを食べているのだろう…?
今回は、修復家・漆作家として活動する河井菜摘さんに、旅先での朝ごはんについて教えてもらいました。
キューバのホテルの朝食メニュー
12年前の26歳の夏にキューバを2週間ほど旅していた。思い返すと予約していたメキシコからの飛行機は航空会社が倒産して乗れなかったり、ホテルのエレベーターに閉じ込められたり色々試練が多かった。
旅行中日本人にはひとりも出会わず、道を歩けば話しかけられ続け、楽しさと共に文化の違いに疲労感も感じた旅だったように思う。
宿泊先のホテルは屋上がオープンテラスになっていて、毎朝そこで朝食を楽しめた。オレンジジュースとコーヒー、薄切りのトーストにチーズにハム、それと油で両面薄っぺらく焼かれた卵焼きというのが毎朝お決まりのメニュー。
ナイフとフォークで薄っぺらい卵焼きを切りわけて外で食べる朝ごはんがやたらにおいしくって、帰国してもしばらく真似して作っていたのを思い出す。あのお皿には1日の始まりへの安心感があった。
河井菜摘(かわい・なつみ)
日用品から骨董品を修復する、金継ぎや漆、共直しを主軸とした修復専門家。鳥取・京都・東京で「漆と金継ぎ教室」を開きながら、 3拠点生活を送っている。kawainatsumi.com /Instagram:@nano.o.o
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