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【試飲茶会】 2024年2月販売『さくらの煎茶』を飲んでみました!

2024年02月15日

by 小野寺友麻

東京茶寮・バリスタ 埼玉生まれ。大学では日本語教育を学び、日本語の先生をしていたことも。日本をもっと知りたい、と東京茶寮へ。カレーと紅茶がマイブームです。

煎茶堂東京で取り扱っているシングルオリジン煎茶は60種類以上(2024年2月時点)。その中でも、通年販売と期間限定の茶葉、そして季節が変わるごとに楽しめるブレンドティーがあります。

今回は、春の香りを味わう『さくらの煎茶』をご紹介!

煎茶堂東京 銀座店ティーコンシェルジュ・四本と、東京茶寮バリスタ・小野寺が試飲してお茶会を行った様子を写真と一緒にお伝えします。

「シングルオリジン煎茶とどう違うの?」「私が好きな感じのお茶かな?」など、お茶を選ぶときの参考にご覧ください。

『さくらの煎茶』(静岡県産茶葉使用)

特徴 フレーバー(香料)を使用せず、茶葉の製造過程(揉み工程)で「桜の葉」を一緒に加えて作った、本物のさくらの香りが立ち上るお茶です。

小野寺:
「おはようございます。まだまだ寒い日も多いですが、暦の上ではもう春だそうです」

四本:
「おはようございます。今回は毎年恒例、春のお茶をご紹介します。このお茶もファンの方が多いお茶ですね」

小野寺:
「今となっては様々なブレンドティーを取り扱っていますが、このお茶が初代です。初登場は2019年でしたので今年でもう6年目になります」

四本:
「毎年楽しみにしていただいている方も、今年初めての方もぜひ春の味わいを楽しんでくださいませ」

本物の桜の香りが立ち上ります。『さくらの煎茶』

小野寺:
「まず開封してみましたが、一瞬で春が来たようです。正に桜餅の香りですね。もう香りだけでも美味しいです…」

四本:
「本当ですね。茶葉は浅蒸しでフカフカしているように感じます。茶葉は静岡県清水、桜の葉も静岡県こちらは南伊豆のものを使用しています。茶葉の色は明るめです」

小野寺:
「早速今年のお茶を淹れていきましょう。香りを楽しめるようにブレンドティーは基本のレシピよりも高めの温度で淹れていきます。茶葉4g、80℃のお湯を120㎖注いで1分待ちます」

四本:
「お湯を注ぐと香りが一気に広がります。1月は桜の香りがすると言われる『040 静7132』も入ってきましたが、今回は本物の桜の葉が入っているお茶です」

小野寺:
「香りだけであんこ菓子が食べたくなります。2月はまだ寒さもありますが、このお茶を飲んで暖かくなるのを待ちたいですね。茶葉がゆっくり開くのとともに香りも開いていきます」

四本:
「乾燥の茶葉よりもお茶を淹れた後の方が香りは立ちますね。春が来たようです…」

小野寺:
「味わいとしてはお茶自体は優しめ。そして口の中が桜の香りに包まれます。美味しい…ホッとできる、幸せを感じる味わいです」

四本:
「今年は少し旨みもあります。ブレンドティーなので一煎目から80℃で淹れましたが、滑らかさがあるように感じます」

小野寺:
「まろやかで優しいですね。味わいは全体的にはバランス系で香りを存分に味わえます。でもほのかに苦みも感じるので、お茶を飲んでるなと実感もできます。お茶だけでも美味しいですが、一煎目から甘いものも欲しくなってしまいます。」

四本:
「このお茶はぜひ休日に飲みたい一杯ですね。ひとまず腰掛けて、ゆっくり読書でもしたいな…。ぼ〜っとしたくなります。もうこのお茶も6年目の登場なので、いつものお菓子と合わせてもいいですが洋ものなど少しトライした組み合わせもやってみたいですね」

小野寺:
「そうですね。ミルクレープはどうでしょうか。口の中で桜の香りの余韻と合わせていただきたいです」

四本:
「いいですね。ロールケーキやカステラ、バームクーヘンとも美味しそうです。でも、ご飯系も合うと思いますよ。和のものになりますがちらし寿司などいいのでは? 海鮮とも相性がいいと思いますよ」

小野寺:
「いいです…春ですね。酢飯と合いそうです。手まり寿司もまた良さそう…!」

四本:
「貝の出汁とも合わせてみたいので、ボンゴレパスタもいいと思います」

小野寺:
「それなら、蛤のお吸い物も合うはずなので雛祭りに合わせるお茶は決まりましたね(笑)。桜はスイーツと合わせたくなるイメージでしたが、イメージを取っ払ってみるのもいいですね。筍や山菜など春のものとも合わせてみたいです」

四本:
「二煎目は85℃で10秒ほどで淹れました。二煎目も水色は澄んでいますね。香りは少しスッキリとした印象になりました」

小野寺:
「味わいもスッキリとしました。二煎目を飲むと一煎目のまろやかさをより感じます。ほんのり苦みも増しましたが、引き続き桜の香りも感じます」

四本:
「煎を重ねての変化もありますね。一煎目は香りとしての桜、二煎目は味わいとしての桜と少し感じ方が違う気がします」

小野寺:
「一煎目は特に鼻に抜ける香りがより華やかですね。先ほど話していた、ちらし寿司などご飯系と合わせたいのは二煎目でしょうか」

四本:
「茶葉が開くと桜の葉も見つけられますね。少し茶色いのが桜の葉です」

小野寺:
「雛祭りの時期だと、雛あられをポリポリ食べながらこのお茶を淹れるのもいい…。甘いものともしょっぱいものとも合わせられますね。お煎餅とも合うので、三煎目は玄米茶も淹れてみましょう」

四本:
「それにしても余韻が長いですね。ずっと口の中が華やかです。香料としてではない、自然な香りが心地良いです」

小野寺:
「玄米茶も、飲むとほんのりと桜の香りを感じます。今は寒いですが、水出しや急速冷茶など試して、好みの香りや味わいを見つけていきたいですね。ぜひ今年はシロップを作りたいな…」

四本:
「そのまま飲むのも良いですが、アレンジしてみるのも良いですね。三煎目も玄米を加えても加えなくても良いですが、この玄米茶もまた良いですね」

「さくらの煎茶」の味わいノート

・一煎目、味わいは全体的にはバランス系、口の中が桜の香りで包まれる。ほのかに苦みも感じるので、お茶を飲んでるなと実感もできる
・二煎目、スッキリした味わいに。ほんのり苦みも増すが、引き続き桜の香りも感じる
・ミルクレープやロールケーキ、カステラ、バームクーヘンなど洋菓子、ちらし寿司や手まり寿司、ボンゴレパスタなどご飯系とも合わせたい

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