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【試飲茶会】 初登場!台湾産の『翠玉』を飲んでみました

2023年04月14日

by 小野寺友麻

東京茶寮・バリスタ 埼玉生まれ。大学では日本語教育を学び、日本語の先生をしていたことも。日本をもっと知りたい、と東京茶寮へ。カレーと紅茶がマイブームです。

煎茶堂東京で取り扱っているシングルオリジン煎茶は50種類以上(2023年4月時点)。その中でも、通年販売と期間限定の茶葉、そして季節が変わるごとに楽しめるブレンドティーがあります。

今回は、『四季春』に続いて二品種目の取り扱いとなる、台湾烏龍『翠玉(すいぎょく)』をご紹介!

煎茶堂東京 銀座店ティーコンシェルジュ・四本と、東京茶寮バリスタ・小野寺が試飲してお茶会を行った様子を写真と一緒にお伝えします。

「シングルオリジン煎茶と台湾烏龍茶、どう違うの?」「私が好きな感じのお茶かな?」など、お茶を選ぶときの参考にご覧ください。

翠玉(台湾産)

特徴 台湾茶の代表的な品種のひとつ。クリーンで硬質なイメージがあり、後味で香るジャスミンのような香りが特徴です。

小野寺:
「おはようございます。先月『四季春』を初めて紹介しましたが、今回はまた違う品種の台湾烏龍が登場します!」

四本:
「みなさん『四季春』は飲んでいただいたでしょうか? 4月のTOKYO TEA JOURNALでのお届けもあるので、まだまだみなさんの反応が楽しみです…!」

小野寺:
「店頭でも、普段から台湾烏龍を飲んでいる方、いつもは日本茶だけど試してみたいという方や、パッケージが可愛い!と手に取っていただくシーンもありましたね」

四本:
「前回の『四季春』は春を感じるような色合いでしたが、今回のお茶は少し涼やかな色合いのパッケージです。パッケージデザインからも味わいを想像しながら楽しんでいただけたら嬉しいですね」

スッキリとして冷茶でも美味しい。『翠玉』

小野寺:
「前回の『四季春』は山中で発見された品種に対して、この『翠玉』は品種改良によって生み出された品種だそうです」

四本:
「二品種目ということで、味わいの違いを体感していきたいですね。烏龍茶の中でも発酵度が浅かったり、焙煎もあまりされていなかったり、系統でいうと似ている二品種ではありますが、どんな違いが感じられるでしょうか」

小野寺:
「茶葉は『四季春』とも似ていて丸まったコロコロとした形状ですね。香りはほのかに甘いです」

四本:
「『翠玉』という名の通り、『四季春』に比べると若干茶葉が緑色でしょうか」

小野寺:
「今回もこのコロコロとした茶葉がどんな風に開いていくのか、楽しみですね…!」

四本:
「もちろん最初はパッケージに記載のレシピで淹れてみるのもいいですが、今回は抽出時間を長めにして味わいがしっかりと出るレシピで淹れていきましょう。茶葉は4g、100℃のお湯を100㎖、一煎目は3分待ちます」

小野寺:
「3分…茶葉に見惚れている間に見逃してしまいそうです(笑)。ゆっくりと茶葉が解けていくのがわかります。2分半くらいから段々と茶葉が開いていきますね」

四本:
「香りは『四季春』に比べるとスッキリとした印象です。若干釜炒り茶に似た香りがします」

小野寺:
「一煎目を淹れた段階では、まだ茶葉は開ききってはいないですね。まだまだこの後も開きそうです」

四本:
「花のような香りがしますね。比較的スッキリとした印象で、『四季春』の方が甘さを含んだ香りです」

小野寺:
「それではいただきましょう。………口当たりがサラッとしています。美味しい…。『四季春』の方がトロみを感じました。そして味わいとしては強くないのですが、ほのかに渋みのような感覚もあります。この若干の渋みが口の中を締めてくれます」

四本:
「最初に飲んだ時に、少しミルクティーみたいだなと思いました。特に後味は紅茶を飲んだ後の感覚に似ています。やはり緑茶の後味とは違いますね。

パッケージに記載の基本のレシピだと更にスッキリ飲めるので、お菓子などと合わせたい時は濃いめに淹れてみるのがいいと思います!では、二煎目も淹れていきましょう。二煎目も100℃で、100㎖、2分です」

小野寺:
「茶葉がゆっくりと開いていきますね。『四季春』の時もそうでしたが、何煎でも煎を重ねられそうです」

四本:
「二煎目も澄んだ水色ですが、少し濃くなりました。注ぐとフワッと香りが広がりますね。二煎目は香りも味わいも一煎目よりキリッとする印象です。一煎目の方が甘みを感じました。後味もスッキリで、渋みの感覚も一煎目の方が感じました。甘み、苦渋み、香りが濃厚でしたね」

小野寺:
「一煎目の方がより味わいが複雑です。その点、二煎目は飲みやすいので、スイスイ飲んでしまいます。イメージですが、一煎目は小さい器でチビチビと飲みたいですし、二煎目は一気にたっぷりと注いで飲みたいです」

四本:
「乾燥の状態でもそうでしたが、『四季春』と比べると、『翠玉』の方が若干少し緑色ですかね。どちらのお茶も発酵度は浅いので、比較的緑茶に近い風味です。これもイメージですが、『翠玉』は夏に飲みたくなるお茶で、『四季春』の方が冬から春にかけて飲みたくなるお茶です」

小野寺:
「三煎目は100℃、100㎖、2分半です。

そういえば、この『翠玉』の名前の由来を調べました。日本茶界にも杉山彦三郎さんという日本茶の品種改良に尽力された方がいるのですが、台湾にも呉振鐸さんという台湾茶葉の父がいるそうです。

今回の『翠玉』も呉さんが生み出して、名付けたそうですが、その名前は彼のお母さんの名前だそうです。ちなみに『金萱』という品種もありますが、こちらは彼のおばあさんの名前だそうですよ」

四本:
「そうなんですね!!知れば知るほど面白い…。『翠玉』は『台農80号』と『硬枝紅心』という交配で作られていますが、私たちも取り扱う『016 むさしかおり』は、『硬枝紅心』の孫にあたる品種でした。日本茶の中にも台湾の系統を継いだものもあります」

小野寺:
「三煎目も変わらず、美しい黄金色です。三煎目も二煎目に続いてスッキリした印象ですが、少ししょっぱさ、酸味でしょうか…これまた日本茶にはない味わいを感じます…」

四本:
「『四季春』の時からそうですが、この日本茶にはない感覚を言葉にしていきたいですね」

小野寺:
「一煎目は個性を楽しめ、二煎目はスッキリ、三煎目はグビグビと飲める印象ですね。全体を通してこのお茶は、少し冷めてからの方が味わいをキャッチし易いと思います。そしてこのお茶は海鮮料理に合うそうですね」

四本:
「イカや白身魚などが合うと思います。白身のあんかけや、海鮮の塩炒めなど、ご飯ものとの相性は『四季春』よりもイメージし易いです」

小野寺:
「個人的には『翠玉』の方が食事やお菓子があって活きるというか、引き立ててくれるお茶なのかなと思います。そういえば台湾にも美味しいご飯やお菓子も沢山ありますよね。考えるだけでも楽しいです」

四本:
「三煎淹れると茶葉もぐんぐん開きますね。最初のコロコロと丸まっていた茶葉だったとは思えません」

小野寺:
「見てください!こんなにも葉っぱがそのままなのは本当に凄いです。日本茶とは製法が違うのはそうですが、台湾から海を越えて葉っぱに戻っていく…ありがたくいただきます」

四本:
「そして日本茶もそうですが、台湾烏龍も調べれば調べるだけ様々な淹れ方が出てきます。まずは基本の淹れ方から、そして少しずつ時間や温度などもアレンジして、お好みの味わいを探ってもらえるといいなと思いますよ」

小野寺:
「これからは段々と暖かくなるので、冷たいお茶も活躍しますね。今回は急速冷茶も淹れてみましょう。氷が溶ける分があるので、先程の淹れ方より濃いめに淹れるイメージです」

四本:
「今回は一煎目と二煎目を混ぜてたっぷりと飲める淹れ方です。容量300㎖以上ある器に、氷を100g用意します。茶葉は4gで、一煎目(100℃を90㎖注いで3分抽出)と二煎目(100℃を100㎖注いで4分抽出)を氷が入った器に入れて混ぜます。氷が溶けて冷たくなったら完成です」

小野寺:
「氷のカランカランと鳴る音が涼しげですね〜。この茶葉は三煎、四煎、五煎と飲むことができるので、三煎目以降はお湯で飲んでもいいですし、引き続き冷たく飲んでもいいですよ」

四本:
「ん〜美味しいですね。冷たくてもシャキッとした印象を受けます。この冷茶を持って散歩に出かけたいです」

小野寺:
「それは幸せですね!冷たくした方が花っぽさ、ジャスミンを感じます。口に残る花の香りが濃い気がします。やはり淹れる温度によって味わい、香りの捉え方も変わりますね。改めてこのお茶、何と合わせてみたいですか?」

四本:
「これからの時期だとマンゴーなど南国の果物がいいと思います!パイナップル、ドラゴンフルーツ、パッションフルーツなどなど」

小野寺:
「いいですね。スイーツなど加工されているものよりは、フレッシュフルーツが美味しそうです!しょっぱい系だとミートパイなど甘くないパイだったり、焼売も良さそうです。『翠玉』と『四季春』を淹れて、点心用意して、お茶会もしたいです」

四本:
「かまぼこもいいな…と思いましたがやっぱり海の幸を連想していますね。練りものなど色々入ったおでんも良さそう…今の季節ではないかもしれませんが(笑)。少し辛めの大根とも合わせてみたいです」

小野寺:
「おでんからフルーツまで幅広く楽しめそうですね!この台湾烏龍も、そして日本茶も引き続き楽しんでいただけると嬉しいです!」

「翠玉」の味わいノート

・一煎目、口当たりがサラッと。若干の渋みが口の中を締めてくれる。後味が紅茶を飲んだ後の感覚に似ている。味わいが複雑
・二煎目、香りも味わいも一煎目よりキリッとする印象。渋みの感覚も一煎目の方が感じる。飲みやすくスイスイ飲める
・三煎目、二煎目に続いてスッキリした印象。少ししょっぱさ、酸味のような感覚がある。全体を通して、温度が下がると味わいを捉え易い
・急冷茶はシャキッとした印象。冷たくした方が花っぽさ、ジャスミンを感じる
・白身のあんかけ、海鮮塩炒めなどの海鮮系、ミートパイ、焼売、おでん、南国フルーツ(マンゴー、パイナップル、ドラゴンフルーツ、パッションフルーツ)とも合わせてみたい

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家族のリクエスト

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毎月、3種類の日本茶が届きます。産地や製法によって、味が違うのがおもしろかったり、和紅茶や烏龍茶などもあったりと、日本茶が身近になりました。
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普段から何の気なしに頂くお茶ではありますが、普段使いの域を出ないのもお茶だと思います。
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