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もう一歩、お茶の深みへ vol.2 茶商/利田直紀さん「よい玉露とは?」
2022年10月07日
by 煎茶堂東京編集部
知ったらきっともっと楽しい。お茶をもう少し深く知るために、プロにお話を伺う連載です。
お話を伺ったのは…
京都府 利招園茶舗
茶商/利田(かがた)直紀さん
よい玉露とはどのようなものでしょう?
煎茶やかぶせ茶にはない「覆い香」があること。そして摘採期を逃していないためにしっかりと旨味があるものがいい玉露だと思います。
若すぎると覆い香がのらないし、育ちすぎると味が抜けてしまいます。気温や降雨のタイミングで旬が変わるので、その年の傾向を見て、早い品種を買っておくのか、遅い品種を待つのかの見極めが難しいですね。
過去に感動したお茶を教えてください
お茶の仕事を始めて、初の新茶シーズンで出会った田村(勝己)さんの「Z1」。その突き上げる香気に驚きました。ドラマでよくある、図書館で手と手が触れて「ハッ!」みたいに、お茶と目が合いました(笑)。
そして4年前の柚木(善彦)さんの「おくみどり煎茶」。ひどい寒波で収穫量は例年の3割程。でも栄養が生きている芽に集中して旨味がものすごく、香気のトーンが格別に分厚い。もう一回作ってとは言えない産物ですね。
そして今年の京田辺の「うじひかり手摘み玉露」!高いからちょっとだけ買わせてもらおうと思ってたら、気づいたら全部他に持っていかれていました(笑)。
次回お話を伺うのは…
静岡県 茗広茶業
火入れ担当/稲垣信明さん
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