【試飲茶会】2021年8月販売のシングルオリジン煎茶2種を飲み比べしてみました!

2021年07月30日

by 小野寺友麻

煎茶堂東京で取り扱っているシングルオリジン煎茶は50種類以上。(2021年8月時点)その中でも、通年販売している茶葉と、期間を限定して販売している茶葉があります。

今回は、2021年8月から販売を開始するシングルオリジン煎茶2種をご紹介!

煎茶堂東京 銀座店・ティーコンシェルジュ/古川と、東京茶寮・バリスタ/小野寺が2種を試飲してお茶会を行った様子を写真と一緒にお伝えします。

「たくさん種類があるけどどんな味なの?」「どう違うの?」「私が好きなお茶はどういうもの?」など、お茶を選ぶときの参考にご覧ください。

煎茶堂東京・ティーコンシェルジュ/古川千鶴

好きなお茶「019 いなぐち」
スッキリ、ストレートなお茶が好き。「お茶のある暮らし」は笑顔になります。

https://twitter.com/cizurufurukawa

東京茶寮・バリスタ/小野寺 友麻

好きなお茶は「010 ふくみどり」「042 みえうえじま」
さっぱり苦めのお茶が好き。釜炒り茶にも目がないです。https://twitter.com/yumaonodera521

8月から販売を開始する「056 やぶきた 臼杵」「004 やぶきた やめ」は、どちらも「やぶきた」という同じ品種。産地や農家さんの違いが味わいにどのような違いをもたらすのでしょうか。シングルオリジン煎茶専門店ならではの、マニアックな試飲会をスタートします!

小野寺:
「早速ですが、今回は『やぶきた』の飲み比べです!」

古川:
「『やぶきた』は、煎茶堂東京でもファンが多く、待っている方も多いんですよ。」

小野寺:
「そうですよね。そこでわたし、少し『やぶきた』について調べてきました。」

古川:
「日本で栽培されているお茶の75%は『やぶきた』なんですよね。」

小野寺:
「そうです。そして、いま煎茶堂東京で取り扱いがあるお茶で、『やぶきた』をルーツを持つお茶ってどれかなと。」

小野寺:
「『001 はるもえぎ』はやぶきたの孫。茶缶やパッケージにも記載がありますよね。他にも『016 むさしかおり』や『005 おくみどり』、『017 藤枝かおり』そして「040 静7132」はやぶきたと他のチャノキとを掛け合わせできた子どもの世代だったんですよ。」

古川:
「絡んでるんですね。無くてはならない品種ですね。」

小野寺:
「収量・品質ともに優良品種と言われているやぶきたは、ルーツになっていることが多いんだな〜と改めて感じました。このようなちょっとした豆知識と一緒に、ギフトを選んでいただいたり、ご自宅で飲んでいただけると嬉しいです…!」



今回飲み比べをした、「やぶきた」とは?

重厚感を感じる苦渋みがクセになる「056 やぶきた 臼杵」

「056 やぶきた 臼杵」どんなお茶?

大分県「臼杵(うすき)」で栽培された「056 やぶきた 臼杵」。しっかりとした苦渋みの中に感じる、若葉のような爽やかな香り。キリッとしたい目覚めの一杯に頂きたいお茶です。

小野寺:
「『056 やぶきた 臼杵』今回初めての発売なので、70℃、120㎖、1分20秒の基本の淹れ方で淹れてみます。臼杵は深蒸し茶です。香りは…?臼杵の方は、青さがありますね。」

古川:
「ですね、個人的には穀物っぽく青さも感じます。簡単に言うと海苔っぽいような、そんな香りも感じます。」

小野寺:
「…これは味わいのインパクトが強いですね。ん〜苦い!口の中が“きゅ”っとします。そして余韻も長い。ずっと口の中にいます。」

古川:
「ね。なかなか消えないですね。それこそ、朝に飲みたいです。」

小野寺:
「間違いなく、シャキッと目覚められますね。」

古川:
「甘味も感じます。口の中に、こう…広がります。なんだろう…(言葉を探す)…それこそ牧草感って言うんですかね。」

小野寺:
「あ〜わかります。茂ってますね。草っぽい感じがします。このお茶のコピーですが、“深く鋭い渋みがあり、どっぷりと重い口当たり。その深みに光が射すように心地よい香りに包まれる。”だそうです。かっこいい…そして私たち、いま包まれています。」

古川:
「なるほど。包まれてるな〜。では、80度で二煎目も。」

小野寺:
「うわ〜、ここで色味の変化が出てきますね。臼杵は深蒸しなので、水色が深いです。」

古川:
「ん〜綺麗!そして味が、なんか…かっこいい!」

小野寺:
「イケメンがいますね!渋めの、イケおじ(イケてるおじさんの略)ですかね。」

古川:
「最初の口当たりから、徐々に広がる感じ、馴染んでいく感じがします。」

小野寺:
「鋭い苦味、これはクセになりますね。最近苦みに弱くなっている私には、刺激が強い、大人の味です。」

古川:
「二煎目も余韻が結構残りますね。器をクンクン嗅ぎたくなります。だんだん花のような…はちみつのような香りもしてきます。」



※「056 やぶきた 臼杵」の販売は8月から開始となります。

玉露の産地 八女で育つ凝縮された旨味が堪らない「004 やぶきた やめ」

「004 やぶきた やめ」どんなお茶?

まろやかな甘味、濃厚な旨味、程よい苦渋みからなる安定感は間違いなし。どこか懐かしい、ホッとする味わい。幅広く好まれるアイドル的な存在のお茶。

小野寺:
「『004 やぶきた やめ』も淹れていきましょう〜。今回は『056 やぶきた 臼杵』と比べたいので、こちらも基本の淹れ方にします。」

古川:
「ん〜、香りがやっぱり……豆!」

小野寺:
「豆!?穀物感ですか?なるほど…そう言われてみれば、とうもろこしっぽいかも?甘〜い香りです。」

古川:
「わ〜優しい感じ。柔らかいですね。甘味と旨味がありますね。」

小野寺:
「八女は、甘味と旨味が売りですからね!お久しぶり、八女さん」(突然お茶に挨拶をしてしまいました。)

古川・小野寺:
「はぁ〜(それぞれお茶の美味しさの余韻に浸る)」

古川:
「さあ、二煎目。やはりやぶきた 臼杵と比べると甘さが際立ちますね。」

小野寺:
「二煎目は苦味も程よく加わって、安定感が抜群になりますね。いかがでしょう、古川さん。」

古川:
「なんだろう、飲み慣れてる感じです(笑)。」

小野寺:
「そうですよね。安心・安定の美味しさ!間違いない味がするんです。」

古川:
「いや〜違いますね。」

小野寺:
「全然違いましたね。もっと繊細な、マニアックな飲み比べになるのかと思いきや、見た目も味わいも大きく違いましたね。」

古川:
「はい。この飲み比べは面白いですね。産地は同じ九州ですが、地域によっても違いますし、それを体験できましたね。」

小野寺:
「ここで、実は…(冷蔵庫に向かいます)」

古川:
「おっと、ここで水出しですか?え〜飲んでみたかったんです。夏なのでね。冷たいお茶、いいですよね。」

小野寺:
「はい、初のお茶もあったので、昨夜仕込んでおきました。まずは、八女さん。安定感抜群です〜」

古川:
「個人的には安定感の!」

小野寺:
「八女は、水出しだと特に旨味が際立ちますね。トロッとします。」

小野寺:
「あ!!古川さん、見つけてしまったこれは…。臼杵の水出し、いいです!苦味が前に出過ぎず、これくらいがいいです。」

古川:
「いいですね、スッキリとして。」

小野寺:
「やっぱり苦味を味わいたかったらお湯で淹れる方なんですけどね。」

古川:
「うん、苦味も程よくあっていいですね。ちょっと青年に戻った感じかな?」

小野寺:
「さっきはイケおじでしたもんね。若さを出してきましたかね。」

古川:
「これ、かき氷と合わせてもいいかもしれないね。」

小野寺:
「うわ〜(悶える)いいっ!」

古川:
「八女は甘いイメージだったので、臼杵の苦味は対照的でいいですね。パンチがあります。男性的と言いますか。」

小野寺:
「無骨な渋さも兼ね備えたかっこよさですね。それにしても好みが分かれるでしょうね。」

古川:
「そうですね。甘いお茶飲みたい方や安定感求める方には『004 やぶきた やめ』をおすすめします。」

小野寺:
「苦味がお好きな方には『056 やぶきた 臼杵』を!お水出しでもおすすめです。」

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