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大和茶はね、僕の知ってる範囲では味と香りは もう一番いいと思うんです 「043 やまとみどり」寺畑恭典さんインタビュー
2020年07月19日

by 煎茶堂東京編集部
幻の品種とも言われる「やまとみどり」は、奈良県北部に位置する山添村(やまぞえむら)で栽培されています。
歴史的に、宇治の茶師が京都南部とその近縁部の奈良県・滋賀県・三重県の限られたエリアで収穫される茶葉を仕上げ・合組し、宇治茶として名を轟かせてきました。山添村はその恵まれた茶産地でありながら、産地表示の厳格化により現在は「大和茶」という銘柄になり知名度は高くない、歯がゆい土地なのです。
私たちが、茶の一大産地・奈良県が誇る奈良品種を探し求めて辿り着くと、寺畑さんが栽培する残りわずかとなった茶園がありました。今では珍しい品種となった「やまとみどり」と、その歴史についてお話を伺います。
話し手:寺畑恭典さん 聞き手:谷本幹人
―――ここが「やまとみどり」の畑ですか?
もううちも、こんだけですわ。「やまとみどり」いう品種はね。
―――そうなんですね。それを今も守って作られている?
そうなるね。もう奈良でも残り少なくなってきた茶葉を今、こうやってまだ残しています。もともと収量少ない品種で、もう今やったら生葉で700〜800kgぐらいですね
―――なるほど。今のこの「やまとみどり」、30数年前からあると思うんですけど、どういう経緯で育てられてるんですか?
植えたの親父世代なんですけどね。奈良の品種を、いうて植えてたみたいです。たぶん最初はもっと植えてあったはずなんですけどね。もう残ってるのも、わずかですわ。
―――「やまとみどり」は在来の選抜でしたっけ、確か。山添村の波多野地区で在来の中からいいところを採って挿し木して。
そやな。まあ、でも、ほんま今は少ななったけど、昔は結構どこの人もあちこちで「やまとみどり」植えてあってんけどね。もう今ほんま中でも貴重なぐらいやね。
―――ここから、挿し木してまた増やすかも分からんっていうことですか?
なかなかね、もう挿し木自体がね。「やまとみどり」の挿し木がないかもね。ほんまにうちぐらいじゃないかな。まともに残ってるちゅうたらあれやけどな。
山の頂上付近に位置するやまとみどりの茶園。眺望が抜けていて心地よい。
奈良取材の帰りに訪れた奈良公園のシカ。
―――味としてはどんなお茶なんでしょうか?
品種的にも収穫の遅い奥手の品種でね、でも味・香りは結構良くって、製品にしたら細かい良いお茶ができると思うんです。
日差しが差し込み、風が通り抜けていく。
―――今までずっと残されてた理由があるってことですか。
やっぱりあちこちから奈良での品種いうことでなるべく作ってくれいう声もあるしね。まあ貴重な品種ってこともあるんで、ここだけ残してるんですけどね。正直、もう改植したいっていうのが本音なんだけど。やっぱある程度量の採れる品種にね。
―――奈良のお茶は銘柄でいうと、大和茶ですね。どのようなお茶だと思いますか?
大和茶はね、僕の知ってる範囲では味と香りはもう、一番いいと思うんですけどね。
これから先、宇治茶に負けないぐらい、大和茶もブランド化していって、もっと日本中に名が広まるようにしていきたいですけどね。もう生産者自体が減っていく中で、リーフ茶がこの世に出回るようになっていってもらいたいです。もっと急須で淹れて、お茶飲んでもらえるようにしたいですね。
―――土地柄や気候はどのような地域ですか?
見てもらった通り、もうほんま山の中にあるようなところで冬は当然寒いとこなんですけど、気候的にはお茶づくりに適してると思います。標高でだいたい400〜500mぐらいだと思うんですけどね。冬はものすごい、寒いとこで。
―――葉をみると結構細い形をしていますね。色も結構落ち着いてます。
そうですね。主流の「やぶきた」に比べたら葉っぱも小さいし、逆に細長いみたいな感じでね。いま見てもらったら、ちょっと色がまばらなんですけど、結構新芽出てきたら芽の色も綺麗な色で。
今年ちょっと暖かいんで、収穫時期がまだちょっと分からないですけどね。まあでも奈良って一番日本全国でも遅い産地なんで、5月中に刈れたらいいねってとこなんですわ。ほんま5月の最終ぐらいです、「やまとみどり」を刈り取る時期はね。
―――次刈るのは、この芽になるってことですか。
そうですね。今、この辺にピッと出てませんか。これが一番茶になります。まあ、でも芽つくのは早いけど、ほんま最終じゃからね。なんちゅうか「やまとみどり」は遅い時期の茶葉にしたら、値段的にはええほうや、思ってんやけどな。でも相場には勝てんさけ。
お茶の話を「TOKYO TEA JOURNAL」 でもっと知る
このインタビューは、「観て飲む」お茶の定期便 "TOKYO TEA JOURNAL"に掲載されたものです。毎月お茶にまつわるお話と、2種類の茶葉をセットでお届け中。
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温暖化の影響でハッキリとした四季をあまり感じなくなりました。
この定期便申込んでからそれぞれの季節のお茶が送られてくるのでそこで四季を感じています。
定期的に届く色々な種類のお茶は、飲みきりサイズなので、一息つきたい時にうってつけ。付属のフリーペーパーに載る、届けられたお茶の情報をノートに貼り、美味しいと思ったものを記録している。次第に自分の好みが浮き彫りとなっていくのが面白い。
欲を言えばお茶の小袋に、何度のお湯で何分、という情報を明記してもらえるとありがたい。
届くたびにワクワクする内容で、毎回新しい発見があります。
味わいや産地の背景、淹れ方のコツまで丁寧に紹介されていて、お茶の奥深さを感じられました。
特に季節ごとの特集が素敵で、自宅でのティータイムがもっと豊かになりました🍵
初心者にもわかりやすく、お茶が好きな方にはもちろん、これから知りたい方にもおすすめです!
毎月、美味しいお茶が届くので楽しみにしています
ポスト投函なので、なかなか帰省できない
実家にも送っています
同封の冊子も、いつもとても綺麗です
tea journalを初めてから生活に新しい彩りが増えました。
お茶と一緒についてくる読み物を読みながら、季節のお茶にどんなおやつに料理を合わせようか、どんな茶器を合わせようかと考える時間がすごく楽しいです。
お茶を飲んでゆっくりする時間を与えてくれるtokyo tea journalが私は好きです。
あまり銘柄に意識がなかった中、ふと「美味しいなあ、このお茶…」とパッケージを見たら長崎・彼杵のお茶で実は祖母がいた土地のものだと知り驚きました。こんな名産がある所だったとは。届くお茶はどれも美味しく、ゆっくり味わいながらお茶を飲むのが贅沢な時間になりました。いつもありがとうございます。
毎朝、煎茶を淹れて職場に持っていくんですが、これまで知らなかった銘柄が毎月届くので本当に楽しみで仕方ありません
煎茶も勿論ですが、ほうじ茶や烏龍茶などもとても美味しく頂いています
これからも毎月楽しみにしています
小袋 お茶 3個付いてお茶の飲み方「ふーんこんな飲み方があったか?」次やってみようか、これは面倒じゃなどと読み終わりの方にお菓子の話し出てくるんだけどこれが好き!
レモングラスも煎茶も大好きなので購入しました。予想以上に香りも良く美味しくて、毎日いただいています。缶のデザインも爽やかでオシャレ。詰め替えはあるのかしら?リピートします。
shopで水出し試飲させていただきました。
購入し、自宅で水素水で一晩かけ抽出。
色、香り良し、旨み甘みは冷たくても段違いに良い笑。3日目でも美味しい。
お友達も美味し〜い。の一言
綺麗な色、優しい香り、旨み甘みが大好きです。
初めて知ったのはレター便に登録して送られてきたのがきっかけでした。
適温で一定の分数で抽出後、飲んだ時の子供の表情忘れられません笑。
ぷっくりとしたシルエットが何とも可愛らしいです。木肌もすべすべしてなめらかで、触っていてとても気持ちがいいです。木のお皿が欲しいと探していましたが、いい出会いができてうれしく思います。
麻婆豆腐が合うというコメントを見て購入を決めました。本当にその通りですね。大きさも丁度良く、何にでも使えそうな器です。購入して良かったです。
本来お茶に使う道具だと思いますが、コーヒーの道具として良さそうだなと思い購入しました。コーヒー豆をすくうのに丁度よいサイズで使っていくことに馴染みそうです。コーヒーを淹れる時の楽しみとなっています。
商品説明の「海苔の香り」に惹かれて購入しましたが、確かに茶葉からほのかに海苔の香りがします。
ぬるめのお湯でいれると甘みが感じられ、ちょっと熱めのお湯で入れると渋みがあってあんこなどの甘いお菓子に合う味になりました。とてもおいしいです。
好きなお茶にこれを入れて玄米茶にできるなんて素敵! と思って購入しました。
同じ茶葉でも、最初は甘みやコクを味わい、最後は玄米茶に、と違う楽しみ方ができてとてもいいです。
湿気る前に使い切れそうな分量もちょうどよく、なくなったらまた買い足そうと思っています。
陶器の急須も持っていますが、こちらは一杯だけいれたいときに重宝しています。
透明なので、茶葉の開き具合や色が見えるのが楽しいし、洗うのも簡単。ちょうど片手でつかむ感じで持てるので、安心感もあります。
蓋が平らで収納しやすいのもありがたいです。