6,000円以上で送料無料!発送休業 : 2025年12月27日(土)~ 2026年1月4日(日)

このへんの傾斜でがらの土のとこは香りもいいです。絶対、香りって大事ですよね 「042 みえうえじま」松田製茶 松田典久さんインタビュー

2020年07月19日

by 煎茶堂東京編集部

≫ 映像コンテンツでお茶を選ぶ(一覧)

伊勢神宮のお膝元には、葉の成長がはやい早生(わせ)の品種である「みえうえじま」の茶園を持つ農家があります。
過去に品評会で全国1位に上り詰めた「松田製茶」の松田さんは、お茶に携わってから早28年。品評会に出した時のお話やいいお茶を作るための製造のこと、伊勢の土地についてお話をお聞きしました。

話し手:松田製茶 松田典久さん 聞き手:谷本幹人


―――この地域は、伊勢神宮のお膝元ですね。
そうですね。大台町の茶業組合が神宮奉納のお茶を作ったりしてて、来月には伊勢神宮へ奉納するんです。手揉みやね。毎日交代で3,000Lくらい水やりして、茶畑はビニール張りをしています。

ちょうど今日、ビニールかけました。奉納始めたのはたぶん10年くらい前だから、まだ最近ですよね。ほんとちょっとの量ですよ。1反ぐらいの面積ですけど、細かく刈るもんで出来上がりも20〜30kgとか。

―――松田さんは、いつからお茶を?
高校卒業してからですね。今56歳になりますもんで、28年たちました。

地元に南勢茶センターってあるんですけどもそこで仕上げを12年間やってまして、いろんなとこに研修にも行かせていただきました。それで、自分の家も茶畑と製造工場やってますもんで、自分で生産したお茶を作りたいっていうことで、結婚を機に30歳ぐらいで家へ入りました。

もともと、3代前の大祖父さんのときは畑だけ個人で持ってて、工場は共同工場に入ってたんですけど、おやじが僕が生まれたくらいの昭和36年頃に自分とこの茶工場を個人で始めました。

―――確か品評会も出されてますよね。
平成13年に三重県の松坂市で全国品評会があったんです。そのときに全国で1番をもらったことありますよ。けっこう大台町で大臣賞もらっとる人、何人かみえるんですよ。

―――品評会に出したお茶がおいしかったのは、作ってるときから分かりました?
分からんやったけどな。でも品評会入賞しようと思ったら、若い木。若い木は力もあるもんで香りも味もいいし。やっぱそんな茶園を選んで、大事なとこ選んで出したんです。

2年後に品評会があるって分かったから、有機の肥料たくさんやったりして。やっぱり考えますよね。あと、摘みかたも大事です。きれいに揃って摘まんことには製品もそろってできないし。で、揃えて摘もうと思ったらやっぱ手摘みなんです。

―――伊勢はそれこそ手揉み有名じゃないですか。
この地域でも昔は手で摘んどったけど、上手に摘んどったおばちゃんなんかも80、90歳になってきとるもんで、人手が足らんようになってきとんです。そうなると、手摘みはできやんってことになるもんで。

本当のトップ狙うと思ったら管理と手摘み、あとは製造の技術。ちょっと頑張っても無理です。2、3年前の全国品評会も手摘みでなくて機械刈りでやって、結果全国には残らんだもんで。

ほんで静岡の一流の毎年品評会上位入賞してくる方は、本当に命がけで金儲け関係なしに人件費かけて手摘みで出してみえるもんで、そんな人とけんかしたらもう絶対負けますやん。もうけんかしません。分かりますやろ。

―――大台のお茶について教えてください。
伊勢茶の中の大台茶っていうことですね。伊勢茶ってもう三重県全体のお茶を言いますけども。ほんで大台町の茶の歴史っていうのは、北山のほうにある五百羅漢寺っていうお寺に、800年前に中国から栄西禅師が種を持ち帰って、そこら辺の住民に栽培させたんが始まりやと言われています。

特徴は、寒暖差がありますもんで葉肉が厚く、三煎目までおいしく飲めるっていうとこですかね。

―――土質なども特徴ありますか?
石混じりの土のことを“がら”って言って水はけがええんですけど、このへんの傾斜でがらの土のとこは香りもいいです。絶対、香りって大事ですよね。浅蒸しの場合は余計にそう思います。

土質はちょっと場所移動すると違っていて、国道挟んで向こう側は赤い土のとこあったり、自分とこの自宅の前に行くと真っ黒けなところもあるんです。真っ黒な土は、湿っとるもんで干ばつには強いんです。けど仕上がりは香りとか特に、全然違います。

松田さんのお話は立て板に水、落語を聞いているようでカラッと面白い。
―――松田さんのとこのお茶の蒸しは浅蒸しが多いですか。
うちはどっちかっていうたら、中蒸し・深蒸しですね。けど新茶の時期は自分とこでも小売りしとるんですけども、香りを大切にしたいんであまり蒸さんようにしてます。新茶の香りちゅうのはほんとにその時だけですやん。ちょっと急須で出にくいですけどね、そんな感じで、考えながらやってます。

―――いま(3月)の茶畑の状態って秋に刈った状態ですか。
そうですね。木の状態見てみると、もう膨らんどるっていうことは芽が動いとるってことやもんな。真冬はこんなになってないんでな。こういうのを見て分かることは、この芽の数が多いと量が収穫できるかなとか。肥料吸い上げて葉がピカピカ光っておるといいお茶ができそうだなとか。

―――みえうえじまは三重県品種ですよね。
そうです、ここの品種です。三重県のこの大台町で農家されてた上嶋さんって方が自分とこの茶畑の中から一株だけちょっと芽が早う出てくるやつがあって、それを挿し木で地元の農家さんに増やしてもらったのが始まりやって聞いとんです。在来の品種ですね。

芽が早く出てくるし芽数も多いんで、収穫量も取れるんとちゃうんかいなって言うて増やされたみたいです。はっきり分からないけどね。北西のほうにもけっこう広がったみたいだけど、できてから20年前はたってないと思います。

でも、結構すぐ硬化してきます。揉んでみて、ちょっと茎が目立ったりしたらあきませんね。早めに収穫するか、もう被覆して日光を遮っちゃうか。

―――みえうえじまを植えた経緯は?
ここは自分の畑のなかでも山すそで暖かいので、そういう場所にはやっぱり早生(わせ)っていう成長の早い品種を植えると芽が早く出てくるんでいいかなと思って。みえうえじまは他の品種よりも3日か4日ぐらい早いんですかね。

横に植わってるのはさえみどり、これも早生の品種なんで植えました。ちょうどここに植えたのが平成17年だったので14年たってますね。

―――みえうえじまいただいて、すごい個性的でおいしかったんですよ。
なにもかもタイミングが合おたんです。刈るタイミングと製造と天候と。刈るタイミングも、葉が大きすぎても細かすぎてもあかんのです。大きすぎたらアミノ酸少なくなっていくし、細かすぎても色も味ものってこんし。

ほんで明日刈ろうと思うとったんが雨やったら、ちょっとまた変わっていくし。そういう中で、2018年はちょうどうまいこと合いました。おいしかったです、確かに。作っとる人間なんで一番分かります。

でも今年も去年と一緒のように肥料もしやっとたとしても、去年と一緒の茶できるとは全然分からんもんで、もうできてみないと分かりません。去年みたいにおいしい茶ができることを願ってはおるんですが、これだけは分かりません。

お茶の話を「TOKYO TEA JOURNAL」 でもっと知る

このインタビューは、「観て飲む」お茶の定期便 "TOKYO TEA JOURNAL"に掲載されたものです。毎月お茶にまつわるお話と、2種類の茶葉をセットでお届け中。

お茶の定期便「TOKYO TEA JOURNAL」

関連記事

Based on 1104 reviews
74%
(816)
18%
(196)
5%
(55)
3%
(29)
1%
(8)
透明急須 二級品
カテキン
傷もまったくわからなかった。

傷もまったくわからなかった。
どこが二級品?となるくらいの綺麗なものが届いて大満足。傷があっても美味しいお茶を淹れられればいいとは思っていましたが、浮いたお金で和紅茶を一緒に買わせていただきました。

可愛いくて気に入りました。大きいサイズも欲しいです

可愛いくて気に入りました。大きいサイズも欲しいです

好きな作者さんです。

優しい形、色、大きさがとてもいい感じです。

1人用煎茶にピッタリ

1人用煎茶にピッタリ

活躍の幅が広い大きさ◯

とても温かみのある色合い、手触り、見た目の質感です◯お客様へのお茶とお菓子の受け皿として、朝のフルーツを盛る器として、1人用のサラダ皿として、色々なシーンで使わせていただきます❁ご紹介くださりありがとうございました。

粉引の質感良し

楕円皿はいくつか持っていて購入を迷いましたが 買ってよかったです。大きさ・フチの立ち上がりの感じもいい感じです。また 粉引の質感も土も魅力たっぷりです。

TOKYO TEA JOURNAL
恵里子 菅谷
ちっとしたお返しになり、旅行などにも持って行きます。

ちっとしたお返しになり、旅行などにも持って行きます。

毎月楽しめる!

毎月3種類お茶が入っているので、自分が買ったことない銘柄とかも楽しめて嬉しいです!

初めて手揉みの緑茶

初めて手揉みの緑茶をいただきました。
一煎目から煎を重ねるごとに変わってゆく風味と味わいの深さ、そして色合いの美しいこと!
また、飲み終えてからの茶葉を食べてみた時の美味しさに驚きました!!
早速、手揉み茶の魅力にハマってしまいました。他のお茶も味わうのが楽しみです。

和紅茶 香駿
カテキン
香駿が和紅茶ではまた違った味わいだった。

美味しかった。煎茶では良く飲む香駿が和紅茶ではまた違った味わいで、リピートしたいと思った。

カーブが有機的で、やや青い色と相まって、使ってときめく優しい器でした。

カーブが有機的で、やや青い色と相まって、使ってときめく器でした。

発送も早かった

思ったより小さく感じましたが、気にいりました。

多田佳豫 蓋碗
和明 藤田
造形の美しさと優しさが気に入っています。

造形の美しさに惹かれます。茶碗の膨らみや受け皿のへりにかけての曲面が、シャープでありながら優しいです。器の表面が滑らかな石膏のような素朴な手触りで、オフホワイトの色調と合って暖かみを感じます。
台湾茶を飲む時間が、日常生活の句読点となり、リフレッシュできました。

引き締まる逸品

重量感がある見た目に反して非常に軽く使いやすいです。いつものティータイムを引き締めてくれる深みがあります。これから使い込んでいって違った顔を見せてくれるのかと思うと楽しみです

とても美味しい!

思いがけず長く抽出してしまいましたが、渋みやエグ味等はなく、ただただ烏龍茶の華やかな香りが広がります。マスクしていても香ってくるくらいです。
味はコクがある中でも、癖がなく、さわやかなのでとても飲みやすいと思います。
烏龍茶の香りが好き!という方は是非飲んでみてもらいたいお茶です。

お正月に元旦用にと。ところが、着たら飲みたくなり試飲。 まろやかな味わい、もうひとつ購入悩み中、売れ

お正月に元旦用にと。ところが、着たら飲みたくなり試飲。
まろやかな味わい、もうひとつ購入悩み中、売れきれる前に

料理が映える

私は楕円のプレートが大好きです!
深さ有るものからとてもフラットな大小色々な種類を持ってますが、いざ購入して使ってみると、今ひとつしっくり来ない感覚でいました。。。
「児玉修治オーバルプレート」の画像を見た時に「これだ!」と思い、入荷待ちの末ようやく届きました♡
ベストサイズ・ふっくらした楕円・ニュアンスのあるホワイト・個性的マットな質感・リムの絶妙な大きさと立ち上がり寸法、ずっと求めてた全てを満たしてくれました。このプレートに盛ると、シンプルな料理がアートっぽく感じて毎日楽しんでいます!
ケーキやフルーツも素敵に見せてくれます。

旨み深い味

封を開けた瞬間の香りの良さ、1煎目の旨みと優しい口当たり、そして2煎目のより味わい深い旨みが緑茶を楽しむという事に対する満足感を与えてくれる一品となっております

こういうのほんと助かります。定期的に汚れたりしても安心。

こういうのほんと助かります。定期的に汚れたりしても安心。

素敵です

届いて手に取ってみると予想していたお品より更に素敵で大変満足しています。色も形も手触りも素材もとても好ましく ただそこにのっているだけで湯のみでもお菓子でも一輪挿しでも倍魅力的に見える気がします。大切に使わせていただきます。

お茶の個性を知る。

この冊子を読むと、煎茶の味わい深さや、個性が分かるので、煎茶堂東京銀座店でお茶を買った暁には、読み返したりしています。
デザインや文字のフォント。見やすくて好きです。
また、3種類のお茶を飲む時も、是非、冊子を開いて、読みながらやって頂くと、より楽しめます。

香りもお茶らしくて癒されました。

香りもお茶らしくて癒されました。

スッキリした後味でとても美味しくいただきました。

スッキリした後味でとても美味しくいただきました。

シンプルなデザインで私好みでした。

シンプルなデザインで私好みでした。

抹茶椀
ユミ マツバラ
一目ぼれして〜

丸っこいかたちに一目惚れして「お抹茶を立てて飲みにくいかな?」と思っていましたが、その心配は全くなく最後のひと口まで美味しく吸い切れます。お抹茶茶碗はいくつか持っていますが、お気に入りの1つになりました。