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秋のはじまりにお餅とお茶を。ペアリングでお月見を“もっと”楽しむ。

2019年09月06日

by 煎茶堂東京編集部

「TOKYO TEA JOURNAL」VOL.5でご紹介した、「〜知るとお月見が楽しくなる〜秋のはじまりにお餅のおはなし」。店内で仕込みをしている東京・西荻窪「越後鶴屋」さんでは、つきたてのお餅や、翌日まで柔らかい「しあわせ大福」が楽しめます。

お餅やさんのつきたてのお餅って、ふにふにだけどしっかりと芯のあるコシを楽しめて本当に美味しいんですよね。まさに越後鶴屋さんの大福やお餅も食感が格別で、取材のあとオフィスにお土産を持って行ってお茶会をしたら編集部がとてもしあわせな空気に包まれました。



でも、「近くにお餅やさんが無い」「休日は行けるけど、時間がないから平日は買いに行けない」…そんな方ってきっと多いですよね。お餅やさんのつきたても美味しいけど、無理なくできる範囲でお月見を楽しんでもらえるのが一番大事なことだと思うのです。



今回は、色んな生活スタイルの方にお月見を楽しんでいただくために、編集部で考えた“コンビニやスーパーの和菓子スイーツとティーペアリング”をご紹介いたします。ペアリングでご用意した和菓子スイーツはすべてコンビニとスーパーで調達したものです。

豆塩大福 × 001 はるもえぎ(1煎目+2煎目)

塩味が効いている「豆塩大福」には、鹿児島県・頴娃(えい)の「001 はるもえぎ」。お餅の塩気とあんこの甘味にやさしく寄り添います。お茶と大福、お互いの主張を受け入れあい、どこか懐かしさを感じさせるペアリングです。 1煎目に2煎目を混ぜると、まろやかになってあんこの味のトーンと合うのでオススメ。

みたらし団子 × 042 みえうえじま(1煎目)

みたらし団子のあまじょっぱいタレに合うのは、さっぱりした浅蒸しか、旨味と苦味が味わい深い深蒸しか…。悩みましたが、試飲してみると浅蒸しの「042 みえうえじま」の1煎目がピッタリ合いました。口に含んですぐに感じる柔らかい甘味と後味の爽快な苦味が、タレとちょうどいいバランスを取ってくれるんです。

みたらし団子のタレの甘さを完全に消さず、それでいてしょっぱさを苦味で緩和させる、日本の和を感じるハーモニー。ぜひ一度試していただきたいです。

よもぎ大福 × 016 むさしかおり(1煎目+2煎目)

一番難しかったペアリングのよもぎ餅。深蒸しで甘みが強いお茶と飲み比べてみたのですが、「016 むさしかおり」のボタニカルな香りでペアリングに決めました。 緑の優しい香りがお互いに寄り添い、心を落ち着かせてくれます。 1煎目の香りと2煎目の味の濃さを生かすため、混ぜるのがお薦めです。

きなこわらび餅 × 034 ゆたかみどり(1煎目)

焙煎香が強い「034 ゆたかみどり」には、同じく香ばしいかおりのきなこでペアリング。 わらび餅にやや多めのきなこをつけてひとくち……、その後ゆたかみどりをゆっくり口に含むときなこの香りと焙煎香が口の中で一気に広がり、濃厚な味を堪能することができます。

間違いないペアリングも、ちょっと挑戦的なペアリングも。

「このお茶菓子にはこのお茶が合うかな?」と予想して、実際に飲みながら実験してみる。すると、思いもよらない発見や新しい自分の好みを発掘できることもあります。

今回はよもぎ餅のペアリングに少し頭を悩ませましたが、「青っぽい香り同士合うんじゃない?」と予想した「016 むさしかおり」の組み合わせでふわっとよもぎの香りが戻ってきた瞬間、自分の予想が当たって嬉しくなりました。今まであんこのおやつには渋いお茶一択だったのですが、これは新しい発見。

ペアリングでお月見を“もっと”楽しむ

編集部でペアリングを考えている最中、「あったかいお茶が美味しくなってきたよね〜」なんて会話もちらほら聞こえてきました。
秋はもうすぐそこまでやってきているのを感じる和菓子スイーツとお茶のペアリング。今日は帰り道にどこで秋のお茶菓子を買って帰ろうかな、なんて目論んでいます。




<お月見の由来や、お餅の作り方など「〜知るとお月見が楽しくなる〜お餅のおはなし」は「TOKYO TEA JOURNAL」本誌でお楽しみください>

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