- 読みもの
- お買いもの
- TTJ
- 東京茶寮
- 私達について
-
作家名一覧
- 煎茶堂東京
- 相馬佳織
- フじイまさよ
- 稲村真耶
- 児玉修治
- 小野陽介
- 高木剛
- 森岡希世子
- 石田誠
- ちいさな手仕事
- 光藤佐
- 須原健夫
- 淡海陶芸研究所
- 千田稚子
- 中村譲司
- 多田佳豫
- 北井里佳
- 齋藤有希子
- 酒匂ふみ
- 白鷺木工
- 秀野真希
- 林沙也加
- 作山窯
- 中里花子
- 村田匠也
- 荒賀文成
- 水野悠祐
- 南裕基
- 只木芳明
- 色原昌希
- 小宮崇
- 飯高幸作
- 三輪周太郎
- 横山拓也
- 亀田文
- 亀田大介
- 中村豊実
- 高橋禎彦
- SHISEI
- 松徳ガラス
- 村上雄一
- 黒川登紀子
- YŌKI
- 加藤かずみ
- 瀬戸國勝
- 阿部春弥
- シャンブリートリオ
- 入江佑子
- 三野直子
- 古谷宣幸
- 渡辺キエ
- 後藤睦
- 三浦ナオコ
- 濱岡健太郎
- 山田哲也
- WASHIZUKA GLASS STUDIO
- 李荘窯
- おじろ角物店
- 船串篤司
- はなクラフト
- 光泉窯
- 萩原千春
- 藤村佳澄
- 中原真希
- 堀宏治
- 広末裕子
- 文山窯
- 伊藤萠子
- 竹下努
- 角田清兵衛商店
- Eliu
- 紙上征江
- 天野千香
- 四十沢木材工芸
- 水野悠祐
お茶特有のポリフェノール・カテキンってどんな成分?ポリフェノールを上手に引き出す淹れかたもご紹介
2020年05月28日
by 煎茶堂東京編集部
お茶には数多くの成分が含まれていますが、中でも含有量が多いのはポリフェノールです。お茶特有のポリフェノールはカテキン(タンニン)と呼ばれ、多彩な効能を持つ成分として注目されています。 今回は、日本茶に多く含まれるポリフェノール・カテキンの特徴をご紹介。カテキンと上手に付き合うための淹れかたもお伝えします。
抗酸化作用が期待できるポリフェノール
ポリフェノールは、ほとんどの植物の葉・茎などに含まれる色素成分。自然界に約5,000種類存在し、抗酸化作用があると考えられています。
私たちは、呼吸によって取り入れた酸素を使ってエネルギーを作り出しています。それと同時に、体の内部に発生するのが活性酸素。
乱れた食生活・ストレスなどで体内のバランスが崩れると、活性酸素が過剰に生成され、細胞が傷ついてしまいます。これが老化や動脈硬化を招き、生活習慣病やガンを引き起こすと言われているのです。
抗酸化作用とは、活性酸素によって細胞が酸化するのを防ぐ作用のこと。お茶からポリフェノールを摂取することで、抗酸化作用によって活性酸素の働きを抑え、老化・がん・生活習慣病などを予防する効果が期待できるというわけなのです。
カテキン(タンニン)がもたらすお茶ならではの渋味
数あるポリフェノールのうち、お茶に多く含まれるのがカテキン類です。日本茶に特有の渋味・苦味をもたらし、日本茶の味を決める大切な要素でもあります。
ちなみに、古くから植物に含まれる渋味成分全般を「タンニン」と呼んできました。お茶に含まれるタンニンはほとんどがカテキン類であるため、日本茶においてはカテキン≒タンニンとして考えられています。
お茶に含まれるカテキン類は、主に次の4種類です。
・エピカテキン(EC)
・エピカテキンガレート(ECg)
・エピガロカテキン(EGC)
・エピガロカテキンガレート(EGCg)
EC・EGCはおだやかな苦味、ECg・EGCgは強烈な苦味・渋味をもたらします。日本茶では、4つ目のEGCgがカテキン類全体の約半分を占めるため、特有のすっきりとした渋味を楽しめるのです。
テアニンが分解されてカテキンができる
ところで、日本茶のカテキンはどうやって生成されるのでしょうか。カテキンの材料になるのが、日本茶特有の旨味成分であるテアニンです。
チャノキの根で作られたテアニンは、葉へと運ばれます。テアニンを含む葉が光合成することで、テアニンが分解され、最終的に渋味成分のカテキンが生成されるのです。
このため、より多くの光合成を行った茶葉ほどカテキンの含有量は多め。例えば、同じ煎茶でも一番茶より二番茶の方がカテキンは多くなります。逆に、被覆栽培を行う玉露・てん茶(抹茶の原料)・かぶせ茶は、カテキンが少なくテアニンが多くなるため、旨味の強いお茶になるのです。
低温で溶け出しにくいカテキン
カテキンは、高温で抽出されやすく、反対に低温で抽出されにくいという特徴があります。特にECg・EGCgは、冷水ではほとんど抽出されません。高温でお茶を淹れると渋味が強くなるのは、カテキンのこの性質が原因です。
また、カテキンは比較的抽出に時間がかかるという特徴もあり、抽出時間を長くするほど多く溶け出します。低めの温度で抽出しても、長時間放ってしまうと渋味が強くなるため要注意です。
淹れかた一つで渋味をコントロール
カテキンの特徴を踏まえると、温度や抽出時間を調節すれば、お茶の渋みをコントロールできるということがおわかりいただけるでしょう。
渋味が少なく旨味の強いお茶を楽しみたい時は、低温で淹れるのがおすすめ。特に水出しの場合は、ほとんどカテキンが抽出されないので、渋味や苦味が抑えられたお茶になります。
なお、日本茶の持つ旨味・渋味を両方楽しみたいという場合には、煎茶堂東京がお伝えする基本レシピで淹れるのがおすすめです。
冷たくてすっきりとした渋味・苦味を楽しみたい時は、基本レシピを応用すればOK。程よくカテキンが抽出された冷茶を楽しめます。
カテキンを知れば日本茶をもっと楽しめる
ここまでご紹介した話を簡単にまとめてみましょう。
・お茶にも含まれるポリフェノールは、抗酸化作用が期待される成分。老化や生活習慣病、ガンの予防に効果が期待できる。
・お茶に多く含まれるポリフェノールがカテキン。日本茶ならではの渋味や苦味をもたらす、大切な味成分でもある。
・カテキンは低温で抽出されにくいので、淹れかたによって渋味をコントロールできる。
このようにカテキンの特徴を知れば、日本茶をより深く楽しむことができるのです。
関連記事
-
煎茶堂東京 7周年記念缶「やえほ」心落ち着ける一杯。【2024年11月試飲茶会】
2024年11月06日
-
芋栗かぼちゃと合わせたい。華やかな香りと濃厚な苦渋み『063 さやまかおり』【2024年10月試飲茶会】
2024年10月10日
-
味覚を研ぎ澄ましていただきたい一杯。京都府産の玉露『061 てんみょう』【2024年10月試飲茶会】
2024年10月10日
-
奈良県の土地が産んだ幻の品種。まるで玉露『043 やまとみどり』【2024年9月試飲茶会】
2024年09月02日
-
食欲の秋に大活躍!?濃厚で複雑で濃緑な鹿児島県産『036 みなみかおり』【2024年9月試飲茶会】
2024年09月02日
-
インドの血統×萎凋香=甘く華やかなジャスミンのような香り。『017 藤枝かおり』【2024年9月試飲茶会】
2024年09月02日
-
食欲が増幅するお茶!? 濃厚な旨みと濃緑美しい茶葉に魅せられます。『058 はるみどり』【2024年8月試飲茶会】
2024年08月01日
-
カラッとした香ばしさ。熱々でもキンキンに冷やしても楽しめる一杯。『047 釜炒りはるもえぎ』【2024年8月試飲茶会】
2024年08月01日