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福田里香「老舗のフルーツサンドを煎茶でいただく」私が器を使うなら vol.039
2024年08月02日
by 煎茶堂東京編集部
使う人によって、全く違う表情を見せるのが、器の面白いところ。一緒に使うカトラリー、テーブル、部屋に入る光の加減……。もちろん、どんなスイーツやお料理を載せるかもその人のチョイス次第。
煎茶堂東京オンラインで販売している器やカトラリーを、菓子研究家・福田里香さんに使っていただきました。
老舗のフルーツサンドを煎茶でいただく
フルーツサンドは、リムからはみ出すくらいに盛り付けるのもいい。器の見込みが平らで、リムの立ち上がりが緩やかな白無地の皿ならば、とじつは注文が多いんですが。
これらの条件を満たす器が、石田誠(いしだ・まこと)さんの優美な「白磁 6.5寸リム皿」です。1894年創業の老舗果物専門店「銀座千疋屋」のフルーツサンドを盛り付けました。
フルーツサンドは今やいろんなお店が作っていて、メガ盛り系の具材が流行りですが、一周回ってやっぱり「千疋屋」さんは、全体のバランスが上品で秀逸だと感じます。泡立てたクリームに細かく刻んだ栗の甘露煮を混ぜ込んでいるのが隠し味。
食べ進むと器に残るクリームの跡も「景色」に見えます。
真俯瞰から見たところ。
砥部焼きの流れを汲むニュアンスのある白磁です。「白磁 6.5寸リム皿」の寸法は直径約20cm 、見込み(平らな部分)の直径約13cm、高さ約2.5cm。
左はゆるやかな曲線が手に馴染む「白磁 端反り(はたぞり)湯呑み」。直径約8cm、高さ約7cm。端反りとは口の先が外に反っている形を指します。
底面から見たところ。
新緑の茶葉をそのまま封じた煎茶は、フルーツサンドによく合います。
しかも銀座5丁目の「煎茶堂東京 銀座店」から、同じ5丁目にある「銀座千疋屋 銀座本店」は、歩いて7~8分の距離。お散歩がてら買い回りするにも打ってつけです。
「煎茶堂東京」のティーコンシェルジュさんのおすすめは『005 おくみどり』。先にくる焙煎香に、しっとりとまあるい香り。柔らかな余韻が特徴です。
今回使用した器
今回使用したお茶
銀座千疋屋「フルーツサンド」
価格 | 1,512円(税込) |
販売期間 | 通年 |
販売場所 | 銀座本店 フルーツショップ他各店(詳しくはお問い合わせください) |
営業時間 | 各店舗の情報をご確認ください |
URL | ginza-sembikiya.jp |
福田里香(ふくだ・りか)さん
菓子研究家。武蔵野美術大学卒。『新しいサラダ』(KADOKAWA)、『民芸お菓子』(Discover Japan)など料理・お菓子に関する著書多数。Instagram:@riccafukuda
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