
日常のテーブルによく似合う。伊藤萠子さんの器
2023年01月13日

by 煎茶堂東京編集部
長野県松本市に窯を構えて作陶する伊藤萠子(いとう・もえこ)さん。建築士である伊藤昌志さんとご夫婦で「余白の造形舎」を立ち上げ、さまざまな形あるものの制作に向き合っています。
今回は、そんな伊藤さんが作る器のディテールと、おすすめの使い方をご紹介します。
販売開始:2023年1月18日(水)8時
伊藤萠子について
「ゆのみ」
至ってシンプルな形の湯呑み。粗目の粘土で厚めに作られているので、器の中に残るお茶の繊細な香りを楽しんでいただける器です。
小ぶりなので、透明急須で二人分淹れる時にちょうどいい容量。コロンとした形が、時間を追うごとにじわじわと愛おしくなってきます。
「ゆのみ」と同じく、コロコロとしたクッキーと合わせたら、心が温かくなるお茶の時間。ソーサーとして使用したのは、次に紹介する「おてしょ」です。
「おてしょ」
次に紹介する「おてしょ」も、「ゆのみ」同様、無駄のない意匠。潔さすら感じるシンプルなデザインです。
「おてしょ」とは、長野の方言で「小皿」を意味します。長野は松本で作陶する伊藤さんならではのネーミングです。約13.5cmの「おてしょ」は、実は一番出番の多い器と言っていいほど使い勝手が抜群です。
夕食の取り皿としてはもちろん、朝ごはんのおむすびと漬物、先ほど「ゆのみ」と合わせて紹介したように、ソーサーの役割も果たしてくれます。今回は「おてしょ」の優しい雰囲気に合わせて、豆大福を乗せてみました。
器を作る上でのこだわりとして、「使う日を選ばずにどんなものでも許容し、日常生活に溶け込む事をコンセプトに作りました。」と話してくれた伊藤さん。
その思いがしっかりと伝わってくる一枚です。
「蓋物」
最後にご紹介するのは、煎茶堂東京で初めて「蓋付き」の商品となる「蓋物」です。小さい壺のような形のシルエットが可愛らしい。
伊藤さん曰く、お塩や梅干しを保存することを想定して作られたのだそう。梅干しを詰めて、食卓の上にポンと置いたら、それだけで気分が上がってしまう一品です。
販売開始:2023年1月18日(水)8時
フードスタイリスト・鈴木愛
2007年よりフードコーディネート、テーブルスタイリング、レシピ開発など活動中。公式サイト:https://www.odd.holiday
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