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福田里香「和のオクトゴナルで、豆かんを味わう」私が器を使うなら vol.15

2022年10月12日

by 煎茶堂東京編集部

使う人によって、全く違う表情を見せるのが、器の面白いところ。一緒に使うカトラリー、テーブル、部屋に入る光の加減……。もちろん、どんなスイーツやお料理を載せるかもその人のチョイス次第。

今回は、煎茶堂東京オンラインで販売している、中村豊実さんの『白八角鉢』を、菓子研究家・福田里香さんに使っていただきました。

和のオクトゴナルで、豆かんを味わう

「オクトゴナル」はフランス語で「八角形」のことです。ヴィンテージ好きの間では、18~19世紀に焼かれたフランス製の八角形のプレートを指す言葉として認知されていますが、八角の器は和食器でも昔から好まれている形です。

中村豊実(なかむら・とよみ)さんの「白八角鉢」は、美しい和のオクトゴナルです。「相模屋」さんは、東京赤坂の繁華街の中心で、昔ながらに寒天を手作りする老舗の寒天専門店。 赤豌豆(えんどう)をたっぷり味わいたいなら、みつ豆より「豆かん」がおすすめです。

さらに言及すれば、八角形は古今東西を問わず、器と限らず、織りや染めの紋様やインテリアの意匠、グラフィックデザインに取り入れられてきました。

円形と四角形の間を取るような形状で、放射状に分割すれば三角形も内包しています。収まりがいい、魅力的な形なのだと思います。

中村さんの「白八角鉢」は幅16cm、高さ5cmと手触りのいい寸法です。

底面にはかわいい目跡(めあと)が4つ。

目跡とは、火入れをする際に溶けて流れた釉薬が窯板に溶着するのを防ぐために、陶磁器と窯板の間に嚙ませた粘土の跡のことです。李朝の器等にも見られる、古来から続く焼成法です。

ゆでた赤豌豆のほっくりした味わいに、寒天の透明な歯ごたえと黒蜜のまろやかさ。それに合うのは日本茶です。

煎茶堂東京の「022 かなやみどり」はどうでしょう。豆かんには、基本の淹れ方で抽出した、温かいお茶がぴったりです。

今回使用した器

今回使用したお茶

赤坂 相模屋「豆かん」

価格 1,400円(税込)
販売期間 通年
販売場所 〒107-0052
東京都港区赤坂3-14-8
営業時間 月-土曜 10:00-18:00
定休日 日曜・祝日
電話番号 03-3583-6298
URL akasaka-sagamiya.co.jp

福田里香(ふくだ・りか)さん

菓子研究家。武蔵野美術大学卒。『新しいサラダ』(KADOKAWA)、『民芸お菓子』(Discover Japan)など料理・お菓子に関する著書多数。Instagram:@riccafukuda

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