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福田里香「春はあけぼの お茶と苺 いとをかし♡」私が器を使うなら vol.036
2024年04月22日
by 煎茶堂東京編集部
使う人によって、全く違う表情を見せるのが、器の面白いところ。一緒に使うカトラリー、テーブル、部屋に入る光の加減……。もちろん、どんなスイーツやお料理を載せるかもその人のチョイス次第。
煎茶堂東京オンラインで販売している器やカトラリーを、菓子研究家・福田里香さんに使っていただきました。
春はあけぼの お茶と苺 いとをかし♡
春は、あけぼの。ましろなる器、すこし苺明りて、緑だちたる茶の湯気の細くたなびきたる。いとお菓子。
明らかにNHK大河ドラマ「光る君へ」の影響です。
今の時代に清少納言が生きていたら、きっと随筆『枕草子』の春の一節には、真っ赤な苺のかわいさと酸味の利いた味わいを書かざるを得ないはず……と夢想します。
いとをかし(=とてもかわいい)な「無印良品」のいちご系ロングセラー商品といえばこの二品。「ホワイトチョコがけいちご」と「しみこみチョコいちご」は、控えめに言って袋菓子の傑作です。
船串篤司(ふなくし•あつし)さんの白い「鉢」に、1袋分ずつ、この2種類を盛り付けました。どんなお客様にお出ししても喜ばれる、華やかで上等なお茶菓子です。
盛り付けのコツは、包丁でホワイトチョコがけいちごを縦半分に切り、切り口を上にして、しみしみチョコいちごと盛り合わせるだけ。
高さ約5cm、直径約18.5cm。
スッと直線的に上に開いた造形が端正な船串篤司さんの「鉢」は、いわゆる「朝顔形(あさがおなり)」と呼ばれるフォルムです。これは朝顔の花の形状に似ている器や籠等を説明するときに昔から使われている言葉。
船串さんの朝顔鉢は底面がフラット。食材が底に沈みすぎないので、とても盛り付けやすいんです。
底面から見たところ。
まるで満開に咲いた朝顔のよう。美しくのびやかな造形が特徴です。
しみしみチョコいちごも縦半分に切って盛り付けてみました。嵩(かさ)が増し、さらに華やかな仕上がりに。個数が増えるので、より多くの人数に対応できます。
「煎茶堂東京」のティーコンシェルジュさんのおすすめは『060 やぶきた 仁淀川』です。
ホワイトチョコがけいちごは、一煎目から80℃/1分でスッキリめに抽出してください。しみこみチョコいちごは、通常レシピ(一煎目70℃/120秒/二煎目80℃/20秒)で、お茶の甘みも感じるように抽出するのがおすすめだそうです。
今回使用した器
今回使用したお茶
無印良品「不揃い しみこみチョコいちご」「不揃い ホワイトチョコがけいちご」
価格 | 不揃い しみこみチョコいちご 490円(税込) 不揃い ホワイトチョコがけいちご 350円(税込) |
販売期間 | 通年 |
販売場所 | 無印良品各店舗 他、オンラインストアでも購入いただけます |
営業時間 | 無印良品各店舗の情報をご確認ください |
URL | muji.com/jp/ja/store |
福田里香(ふくだ・りか)さん
菓子研究家。武蔵野美術大学卒。『新しいサラダ』(KADOKAWA)、『民芸お菓子』(Discover Japan)など料理・お菓子に関する著書多数。Instagram:@riccafukuda
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