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福田里香「小鳩がとまる小枝の小皿で、お茶タイム」私が器を使うなら vol.037
2024年05月20日
by 煎茶堂東京編集部
使う人によって、全く違う表情を見せるのが、器の面白いところ。一緒に使うカトラリー、テーブル、部屋に入る光の加減……。もちろん、どんなスイーツやお料理を載せるかもその人のチョイス次第。
煎茶堂東京オンラインで販売している器やカトラリーを、菓子研究家・福田里香さんに使っていただきました。
小鳩がとまる小枝の小皿で、お茶タイム
白磁の器を縁取る意匠は、まるでレースのエジング(縁編み)のように清楚。
有田焼 李荘窯(りそうがま)の「木瓜形手塩皿(もっこうがた てしおざら)」は、可憐な小品です。
佐賀県有田の博物館「九州陶磁文化館」の所蔵品である400年前の器を3Dスキャンし、型を起こして作った小皿だそう。
小枝を配した地模様は、まるで小枝を集めて編んだ小鳥の巣のようにも見えます。
この器に鎌倉「豊島屋」の銘菓「小鳩豆楽(こばとまめらく)」を盛り付けてみました。可愛すぎて食べられません(食べますけど)。
横幅 約92mm、縦幅 約74mm、高さ 約22mm。
側面と底面に小枝のレリーフが施されていて、和皿とも洋皿ともつかないデザインが魅力的。400年前の造形なのに時を超えて今の気分にぴったりです。
裏を返すと高台の内側に、李荘窯の銘が入っています。
縦に置いてみました。
デザイン的に正面がない器です。どんな向きで使っても映えます。
「小鳩豆楽」は徳島産和三盆に赤豌豆(えんどう)粉と大豆のきな粉を混ぜた生地を小さな鳩の形に成形したお干菓子。
1缶の中に、それぞれ5羽の小鳩を包んだ小袋が4枚、合計20羽も入っています。分けやすい個包装になっていて、その心遣いがうれしい。和三盆系のお干菓子なら「小鳩豆楽」が一番好きです。
しかも煎った豆の香ばしさって、お茶によく合うんですよね。
「煎茶堂東京」のティーコンシェルジュさんのおすすめは、上品な香りとコク、煎茶らしい苦味が魅力の『022 かなやみどり』。和菓子と合わせるなら、鉄板のおいしさだそうです。
今回使用した器
今回使用したお茶
鎌倉 豊島屋「小鳩豆楽(赤白2缶入)」
価格 | 1,728円(税込) |
販売期間 | 通年 |
販売場所 | 豊島屋各店舗(詳しくはお問い合わせください) 他、オンラインストアでも購入いただけます |
営業時間 | 豊島屋各店舗の情報をご確認ください |
URL | hato.co.jp |
福田里香(ふくだ・りか)さん
菓子研究家。武蔵野美術大学卒。『新しいサラダ』(KADOKAWA)、『民芸お菓子』(Discover Japan)など料理・お菓子に関する著書多数。Instagram:@riccafukuda
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