
MOEの、器と食べよう|作山窯の「切立プレート」とチーズ入りかぼちゃコロッケ
2022年09月28日

by 煎茶堂東京編集部
器は、料理やお菓子を盛り付けた時に最大限の魅力を発揮する。SNSでのフード投稿が人気のMOEさんの器とフードエッセイは簡単なレシピつきなので、休みの日にも試してみたい。
今回は、煎茶堂東京オンラインで販売している、作山窯の『切立プレート』を、使ってみてもらいました。
さて、器をじっくりじっくり観察して、何を盛りつけよう?
作山窯
「切立プレート」(ストーンホワイト)
「写真で見るよりずっと良い」
上から目線のような物言いで恐縮だが、初めて手に取った時の感想だ。今の時代、物も人も画面上で見ていたものとの違いにがっかりする事が往々にしてある。
いつだって予想を超える事は大歓迎だし、予想を超える人でありたい。
最近よく目にするようになった、切立と呼ばれる縁が垂直に立ち上がる形状の皿。正円、平面、垂直…ともすると機械的に作られた工業製品のように感じる要素で出来ているのに、どこか手仕事を感じる温もりがある。
作山窯の代表を務めている、髙井宣泰さんのインタビューを読んで謎が解けた。
「“ギリギリ安定しないところ”を求めて作っています。もっと安定したものは作れますが、それだとどうしても仕上がりがベタッとして深みがなくなっちゃうんですよ」
意図的な平均値からのずれ。微妙なさじ加減がもたらすニュアンスの差。作り手のセンスを感じる瞬間だ。
さてなにを盛り付けようか。ざらっとした質感には揚げ物のようなザクザクとしたものが合いそうだ。ストーングレーというシックな色に映えるような、赤や黄色、紫の食材を使いたい。
「昨晩のかぼちゃの塩蒸しの残りをコロッケにしよう」
とんかつやコロッケなどのフライは、トマトケチャップとウスターソースを1対1で混ぜたソースで食べるのが好きだが、今日はケチャップ多め。ソースを赤っぽく仕上げたいからだ。
紫キャベツ、ひと口囓ったコロッケから覗く鮮やかな黄色、ソースの赤茶色を受け止めるストーングレー。自分のインスタグラムだったら迷わず食べかけのカットを投稿していただろう。
それほど美しい配色だった。
チーズ入りかぼちゃコロッケ
かんたんな作りかた
1/柔らかく蒸したかぼちゃを潰し、塩胡椒で調味する。
2/好みの形に丸めてチーズを包み、パン粉をまとわせたらきつね色になるまでカラッと揚げる。
今回使用した器
MOEさん
美味しいもの、いろいろ作る事、スヌーピー好き。お家で作る料理のほか、お土産やお菓子などの投稿も人気。Instagram:@isemoe
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