
福田里香「お茶のアテは“チャペロ”かも?」− 私が器を使うなら。vol.04
2022年04月13日

by 煎茶堂東京編集部
使う人によって、全く違う表情を見せるのが、器の面白いところ。一緒に使うカトラリー、テーブル、部屋に入る光の加減……。もちろん、どんなスイーツやお料理を載せるかもその人のチョイス次第。
今回は、煎茶堂東京オンラインで販売している、中里花子さん作陶の『脚付小鉢 S ホワイト』を、菓子研究家・福田里香さんに使っていただきました。
お茶のアテは“チャペロ”かも?
中里花子(なかざと・はなこ)さんの「脚付小鉢 S ホワイト」に重力を感じないのは、テーブルから離れふわりと宙に浮いて見えるからです。繊細な小宇宙の秘密は、段差を付けて二重に削った底面(高台)にあります。
また、お椀部分の縁に、あえかなヘアラインが4本走っているのが見えるでしょうか?美は細部に宿るとは、この器のことです。
最近よく耳にするアペロ(l'Apéro)は、フランス語で夕飯前にお酒と一緒に軽くつまむ食べ物を指す言葉。
お酒はちょっと控えてます、下戸なんですというひとは、夕暮れのお茶に何かおいしいものを添えて“チャペロ”なんてどうでしょう?
器の高低差を意識すると、料理が格段に引き立ちます。だからでしょうか、背の高い脚付きの器は古今東西を問わず存在していますよね。
西洋のコンポート皿のニュアンスを感じる中里花子さんの脚付小鉢に、生フルーツではなく「AMBESSA&CO」のオーガニックドライフルーツ15種類を盛り付けました。
Double / 220g 1,944円(税込)
砂糖無添加の自然な甘味と酸味には、煎茶堂東京の「053 はると34」の軽やかさがよく合い、薄衣のように香りが折り重なります。
AMBESSA&CO「Maharaja Fruits Assortment Glass Jar Series」
価格 | Single / 120g 1,080円(税込) Double / 220g 1,944円(税込) King / 400g 3,240円(税込) |
販売期間 | 通年 |
販売場所 | 〒299-2521 千葉県南房総市白子671-1 ほか、オンラインストア |
電話番号 | 0470-46-2880 |
営業時間 | 毎週木曜〜土曜 12:00-17:00 定休日:月曜〜水曜、日曜 最新情報は公式サイトでご確認ください。 |
URL | 公式サイト |
福田里香(ふくだ・りか)さん
菓子研究家。武蔵野美術大学卒。『新しいサラダ』(KADOKAWA)、『民芸お菓子』(Discover Japan)など料理・お菓子に関する著書多数。Instagram:@riccafukuda
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